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公開番号2024065338
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174157
出願日2022-10-31
発明の名称モジュールブロックの設置装置及びモジュールブロックの設置方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10B 29/02 20060101AFI20240508BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】荷振れが発生したとしても、早期に荷振れを収めることができるモジュールブロックの設置装置を提供する。
【解決手段】複数の煉瓦から構成されるモジュールブロックを既設煉瓦上に設置するモジュールブロックの設置装置であって、モジュールブロックの側面を挟み込んで把持する一対の把持部と、一対の把持部を支持する枠体と、一対の把持部から下方に突出して設けられるガイド部と、一対の把持部からガイド部よりもさらに下方に突出して設けられる荷振れ防止部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の煉瓦から構成されるモジュールブロックを既設煉瓦の上に設置するモジュールブロックの設置装置であって、
前記モジュールブロックの側面を挟み込んで把持する一対の把持部と、
前記一対の把持部を支持する枠体と、
前記一対の把持部から下方に突出して設けられるガイド部と、
前記一対の把持部から前記ガイド部よりもさらに下方に突出して設けられる荷振れ防止部と、
を有する、モジュールブロックの設置装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記ガイド部は、前記一対の把持部のうちの一方に設けられ、前記荷振れ防止部は前記一対の把持部のうちの他方に設けられる、請求項1に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項3】
前記荷振れ防止部は少なくとも5kNの押力に耐えられる、請求項1又は請求項2に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項4】
前記ガイド部の下端には、下方にいくに従って内面が外面に近づく傾斜面が設けられる、請求項1又は請求項2に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項5】
前記ガイド部の下端には、下方にいくに従って内面が外面に近づく傾斜面が設けられる、請求項3に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項6】
前記傾斜面は、水平方向に投影した長さが100mm以上であり、垂直方向に投影した長さが水平方向に投影した長さの2倍以上である、請求項4に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項7】
前記傾斜面は、水平方向に投影した長さが100mm以上であり、垂直方向に投影した長さが水平方向に投影した長さの2倍以上である、請求項5に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項8】
前記傾斜面には緩衝材が設けられる、請求項4に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項9】
前記傾斜面には緩衝材が設けられる、請求項5に記載のモジュールブロックの設置装置。
【請求項10】
前記傾斜面には緩衝材が設けられる、請求項6に記載のモジュールブロックの設置装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コークス炉の建設又はコークス炉の補修に用いられるモジュールブロックの設置装置及びモジュールブロックの設置方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
製鉄に用いられる冶金用コークスは、コークス炉で石炭を乾留することによって製造される。コークス炉は、炭化室と、炭化室に熱を供給する燃焼室とを炉幅方向に交互に配置することによって構成される。コークス炉では、炭化室と燃焼室を隔てている耐火煉瓦等の定型耐火物を介して燃焼室から炭化室へ熱が供給されて石炭が乾留される。コークス炉には100以上の炭化室を備える炉もあり、このようなコークス炉は、全長100m以上、高さ10m以上におよぶ巨大煉瓦構造物といえる。
【0003】
コークス炉は、現在、20~30年の稼働期間を経て老朽化してきており、既存のコークス炉の補修や新たなコークス炉の建設の必要が迫っている。コークス炉は様々な形状、大きさの定型耐火物を複雑に組み合わせて建築される。このように定型耐火物の形状の複雑さのため、コークス炉の建設は、長らく、築炉工による手積み作業で行われていた。
【0004】
このような手積み作業では工期が長くなることから、コークス炉の工期短縮のため、プレハブ工法が開発されている。プレハブ工法とは、コークス炉の建築現場から離れた作業しやすい場所で複数の煉瓦を所定の大きさまで積み上げ、モルタルによって一体化してモジュールブロックとし、このモジュールブロックを積み上げてコークス炉を建築する工法である。
【0005】
プレハブ工法に関する技術として、特許文献1には、複数の煉瓦を組合わせた煉瓦ブロックを把持する把持部と、当該把持部から下方に突出した1対のガイド部とを有するコークス炉の築造装置が開示されている。特許文献1によれば、ガイド部の間に既設煉瓦を挟むように位置合わせすることで、設置精度に個人差を生じさせることなく、既設煉瓦の上に煉瓦ブロックを設置できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-163351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
既設煉瓦の上方にモジュールブロックを搬送する過程で荷振れが発生する。モジュールブロックに荷振れが発生すると、特許文献1のコークス炉の築造装置を用いたとしても、荷振れ量がガイド部によってガイドできる量に収まるまで待たなければならず、この待ち時間により工期が延長してしまうという課題があった。本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、荷振れが発生したとしても、早期に荷振れを収めることができるモジュールブロックの設置装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段は、以下の通りである。
[1] 複数の煉瓦から構成されるモジュールブロックを既設煉瓦の上に設置するモジュールブロックの設置装置であって、前記モジュールブロックの側面を挟み込んで把持する一対の把持部と、前記一対の把持部を支持する枠体と、前記一対の把持部から下方に突出して設けられるガイド部と、前記一対の把持部から前記ガイド部よりもさらに下方に突出して設けられる荷振れ防止部と、を有する、モジュールブロックの設置装置。
[2] 前記ガイド部は、前記一対の把持部のうちの一方に設けられ、前記荷振れ防止部は前記一対の把持部のうちの他方に設けられる、[1]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[3] 前記荷振れ防止部は少なくとも5kNの押力に耐えられる、[1]又は[2]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[4] 前記ガイド部の下端には、下方にいくに従って内面が外面に近づく傾斜面が設けられる、[1]又は[2]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[5] 前記ガイド部の下端には、下方にいくに従って内面が外面に近づく傾斜面が設けられる、[3]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[6] 前記傾斜面は、水平方向に投影した長さが100mm以上であり、垂直方向に投影した長さが水平方向に投影した長さの2倍以上である、[4]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[7] 前記傾斜面は、水平方向に投影した長さが100mm以上であり、垂直方向に投影した長さが水平方向に投影した長さの2倍以上である、[5]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[8] 前記傾斜面には緩衝材が設けられる、[4]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[9] 前記傾斜面には緩衝材が設けられる、[5]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[10] 前記傾斜面には緩衝材が設けられる、[6]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[11] 前記傾斜面には緩衝材が設けられる、[7]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[12] 前記ガイド部は前記把持部から離れる方向に移動できる、[1]又は[2]に記載のモジュールブロックの設置装置。
[13] [1]又は[2]に記載のモジュールブロックの設置装置を用いるモジュールブロックの設置方法であって、前記荷振れ防止部を前記既設煉瓦の側面に衝突させて荷振れを小さくさせた後に前記モジュールブロックを前記既設煉瓦の上の設置する、モジュールブロックの設置方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、荷振れ防止部によってモジュールブロックの設置装置に生じた荷振れを小さくすることができるので、荷振れによる待ち時間を短くできる。これにより、モジュールブロックを既設煉瓦の上に設置する時間を従来よりも短くでき、コークス炉の建設工期の短縮やコークス炉の補修工期の短縮が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本実施形態に係るモジュールブロックの設置装置の一例を示す模式図である。
図2は、ガイド部の模式図である。
図3は、荷振れ防止部の模式図である。
図4は、モジュールブロックの設置装置でモジュールブロックを把持した状態を示す模式図である。
図5は、モジュールブロックを把持し、既設煉瓦の上に設置するまでの状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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