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公開番号2024051986
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158404
出願日2022-09-30
発明の名称ガソリン代替燃料の製造方法およびガソリン代替燃料
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C10L 1/182 20060101AFI20240404BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】炭素強度の低いガソリン代替燃料を製造する。
【解決手段】再生可能電力を用いたFT合成により得られたFT軽質ナフサ(基材)とバイオマスから得られたバイオアルコールとを混合してガソリン代替燃料を製造するガソリン代替燃料の製造方法は、基材のオクタン価とバイオアルコールのブレンディングオクタン価と予め定められた目標オクタン価とに基づいて基材に対するバイオアルコールの混合割合を決定し、決定されたバイオアルコールの混合割合と基材のオレフィン含有割合とに基づいてガソリン代替燃料のオレフィン含有割合が10vol%以下となるように基材に含まれるオレフィンをパラフィンに水素化するときの水素化割合を決定し、決定された水素化割合に応じて基材を水素化し、決定されたバイオアルコールの混合割合に応じて水素化された基材にバイオアルコールを混合することを含む。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
再生可能電力を用いたフィッシャー・トロプシュ合成により得られたFT軽質ナフサと、バイオマスから得られたバイオアルコールと、を混合してガソリン代替燃料を製造するガソリン代替燃料の製造方法であって、
前記FT軽質ナフサのオクタン価と、前記バイオアルコールのブレンディングオクタン価と、予め定められた目標オクタン価と、に基づいて、前記FT軽質ナフサに対する前記バイオアルコールの混合割合を決定し、
決定された前記バイオアルコールの混合割合と、前記FT軽質ナフサのオレフィン含有割合と、に基づいて、前記ガソリン代替燃料のオレフィン含有割合が10vol%以下となるように、前記FT軽質ナフサに含まれるオレフィンをパラフィンに水素化するときの水素化割合を決定し、
決定された前記水素化割合に応じて前記FT軽質ナフサを水素化し、
決定された前記バイオアルコールの混合割合に応じて、水素化された前記FT軽質ナフサに前記バイオアルコールを混合することを含むことを特徴とするガソリン代替燃料の製造方法。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガソリン代替燃料の製造方法において、
水素化された前記FT軽質ナフサに含まれるノルマルパラフィンをイソパラフィンに異性化することをさらに含むことを特徴とするガソリン代替燃料の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のガソリン代替燃料の製造方法において、
前記バイオアルコールは、バイオエタノール、バイオプロパノール、およびバイオブタノールのいずれかであることを特徴とするガソリン代替燃料の製造方法。
【請求項4】
再生可能エネルギー由来のFT軽質ナフサと、
バイオアルコールと、を含有するガソリン代替燃料であって、
オレフィン含有割合は、10vol%以下であり、
前記FT軽質ナフサに対する前記バイオアルコールの含有割合は、前記FT軽質ナフサのオクタン価と、前記バイオアルコールのブレンディングオクタン価と、予め定められた目標オクタン価と、に基づいて定められることを特徴とするガソリン代替燃料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生可能エネルギーを用いたガソリン代替燃料の製造方法およびガソリン代替燃料に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、ガソリン代替燃料としての燃料組成物が知られている(例えば特許文献1参照)。上記特許文献1記載の燃料組成物は、リサーチ法オクタン価が89.0以上であり、天然ガスや石油液化ガス等から得られたFT合成基材A(50≧A>0)容量%と、炭素数4~8のエーテル類B(25≧B≧0)容量%と、炭素数2~4のアルコール類C(15≧C≧0)容量%とを含有する(B+C>0,A≧B+C)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-270091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の燃料組成物では、原料として化石燃料が用いられるため、最終的に製造される燃料の単位エネルギーあたりの炭素排出量(炭素強度)を抑制することが難しい。気候変動の緩和または影響軽減に寄与する観点では、炭素強度の高い化石燃料の消費量を抑制することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、再生可能電力を用いたフィッシャー・トロプシュ合成により得られたFT軽質ナフサと、バイオマスから得られたバイオアルコールと、を混合してガソリン代替燃料を製造するガソリン代替燃料の製造方法である。ガソリン代替燃料の製造方法は、FT軽質ナフサのオクタン価と、バイオアルコールのブレンディングオクタン価と、予め定められた目標オクタン価と、に基づいて、FT軽質ナフサに対するバイオアルコールの混合割合を決定し、決定されたバイオアルコールの混合割合と、FT軽質ナフサのオレフィン含有割合と、に基づいて、ガソリン代替燃料のオレフィン含有割合が10vol%以下となるように、FT軽質ナフサに含まれるオレフィンをパラフィンに水素化するときの水素化割合を決定し、決定された水素化割合に応じてFT軽質ナフサを水素化し、決定されたバイオアルコールの混合割合に応じて、水素化されたFT軽質ナフサにバイオアルコールを混合することを含む。
【0006】
本発明の他の態様であるガソリン代替燃料は、再生可能燃料であるFT軽質ナフサと、バイオアルコールと、を含有する。ガソリン代替燃料のオレフィン含有割合は、10vol%以下であり、FT軽質ナフサに対するバイオアルコールの含有割合は、FT軽質ナフサのオクタン価と、バイオアルコールのブレンディングオクタン価と、予め定められた目標オクタン価と、に基づいて定められる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、炭素強度の低いガソリン代替燃料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
再生可能エネルギーを利用して製造される再生可能燃料について説明するための図。
オクタン価向上剤について説明するための図。
燃料の炭素強度について説明するための図。
基材の組成によるオクタン価向上効果の違いについて説明するための図。
燃料組成による炭素強度の違いについて説明するための図。
基材のオレフィン含有割合とオクタン価向上率との関係について説明するための図。
アルコールのブレンディングオクタン価について説明するための図。
ガソリン代替燃料を得るために必要となるアルコールの混合割合について説明するための図。
本発明の実施形態に係るガソリン代替燃料の組成について説明するための図。
本発明の実施形態に係るガソリン代替燃料の製造方法を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図10を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るガソリン代替燃料の製造方法では、再生可能電力を用いたフィッシャー・トロプシュ合成により得られたオクタン価の低いFT軽質ナフサを改質することで、炭素強度が低く、オクタン価がガソリン相当となるガソリン代替燃料を製造する。特に、FT軽質ナフサを基材とし、オクタン価向上剤としてバイオアルコールを混合することで、炭素強度が極めて低いガソリン代替燃料を製造する。
【0010】
地球の平均気温は、大気中の温室効果ガスにより、生物に適した温暖な状態に保たれている。具体的には、太陽光で暖められた地表面から宇宙空間へと放射される熱の一部を温室効果ガスが吸収し、地表面へと再放射することで、大気が温暖な状態に保たれている。このような大気中の温室効果ガスの濃度が増加すると、地球の平均気温が上昇する(地球温暖化)。
(【0011】以降は省略されています)

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