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公開番号2024047262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152786
出願日2022-09-26
発明の名称潤滑油組成物
出願人株式会社ADEKA
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C10M 169/04 20060101AFI20240329BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】摩擦低減特性に優れる潤滑油組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、脂肪酸カルシウム塩と、下記の一般式(1)で表されるモリブデンジチオカルバメートと、基油と、を含有する潤滑油組成物である。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024047262000017.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">29</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">122</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、R¹～R⁴はそれぞれ独立して炭素原子数4～14の炭化水素基を表し、X¹～X⁴はそれぞれ独立して酸素原子又は硫黄原子を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
脂肪酸カルシウム塩と、下記の一般式（１）で表されるモリブデンジチオカルバメートと、基油と、を含有する潤滑油組成物。
JPEG
2024047262000016.jpg
29
122
（式中、Ｒ
１
～Ｒ
４
はそれぞれ独立して炭素原子数４～１４の炭化水素基を表し、Ｘ
１
～Ｘ
４
はそれぞれ独立して酸素原子又は硫黄原子を表す。）
続きを表示（約 320 文字）【請求項２】
脂肪酸カルシウム塩の全塩基価が５０～１２００ｍｇＫＯＨ／ｇである、請求項１に記載の潤滑油組成物。
【請求項３】
脂肪酸カルシウム塩が、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム、リノール酸カルシウム、及びα－リノレン酸カルシウムからなる群から選ばれる１種又は２種以上である、請求項１又は２に記載の潤滑油組成物。
【請求項４】
モリブデンジチオカルバメートが、一般式（１）のＲ
１
～Ｒ
４
がそれぞれ炭素原子数８～１４の直鎖又は分岐アルキル基であるモリブデンジチオカルバメートを含む、請求項１又は２に記載の潤滑油組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、摩擦低減特性に優れる潤滑油組成物に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
内燃機関用潤滑油や工業用潤滑油には、その潤滑性や摩擦低減特性の向上のため、摩擦低減剤が添加されており、このような摩擦低減剤として、モリブデンジチオカルバメートが知られている（例えば、特許文献１～３）。また、潤滑油用添加剤として、塩基性アルカリ土類金属塩も知られている（例えば、特許文献４～７）。
【０００３】
しかし、潤滑油組成物としては、その省燃費性をより高めるため、より優れる摩擦低減特性を有する潤滑油組成物が依然として求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭５２－０１９７０２号公報
特表２００８－５３１８２１号公報
特開２００１－３０２６２２号公報
特開平０１－１４１９８８号公報
特開平１０－２０４４６６号公報
特開２００４－２６９８８３号公報
特開２００４－３３１９７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従って、本発明の目的は、摩擦低減特性に優れる潤滑油組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の潤滑油組成物が優れた摩擦低減特性を発揮できることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、脂肪酸カルシウム塩と、下記の一般式（１）で表されるモリブデンジチオカルバメートと、基油と、を含有する潤滑油組成物である。
【０００７】
JPEG
2024047262000001.jpg
29
122
（式中、Ｒ
１
～Ｒ
４
はそれぞれ独立して炭素原子数４～１４の炭化水素基を表し、Ｘ
１
～Ｘ
４
はそれぞれ独立して酸素原子又は硫黄原子を表す。）
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、摩擦低減特性に優れる潤滑油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本発明に用いる脂肪酸カルシウム塩としては、公知の脂肪酸のカルシウム塩を用いることができ、例えば、炭素原子数６～３２の脂肪酸のカルシウム塩等が挙げられる。このとき、炭素原子数６～３２の脂肪酸としては、例えば、ヘキサン酸、オクタン酸、２－エチルヘキサン酸、デカン酸、ネオデカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、オクタコサン酸、メリシン酸、ドトリアコンタン酸等の飽和脂肪酸、ヘキセン酸、オクテン酸、デセン酸、ウンデセン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、パクセン酸、リノール酸、α－リノレン酸、γ－リノレン酸、エルカ酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられ、これらの１種又は２種以上を用いることができる。また、トール油脂肪酸、パーム油脂肪酸、大豆油脂肪酸、亜麻仁油脂肪酸等の、不飽和脂肪酸の混合物を用いることもできる。本発明においては、得られる潤滑油組成物の摩擦低減特性の観点から、脂肪酸カルシウム塩として、炭素原子数１２～２０の脂肪酸のカルシウム塩を用いることが好ましく、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸カルシウム、リノール酸カルシウム、及びα－リノレン酸カルシウムからなる群から選ばれる１種又は２種以上を用いることがより好ましい。
【００１０】
本発明においては、脂肪酸カルシウム塩として、上述した脂肪酸カルシウム塩のみからなるものを用いてもよいが、得られる潤滑油組成物の摩擦低減特性の観点から、これらと無機カルシウム化合物との混合物を用いることが好ましい。このとき、本発明に用いることができる無機カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム等が挙げられ、これらの中でも、炭酸カルシウム又は水酸化カルシウムを用いることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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