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公開番号2024044501
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150061
出願日2022-09-21
発明の名称磁気ディスク装置
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人スズエ国際特許事務所
主分類G11B 21/21 20060101AFI20240326BHJP(情報記憶)
要約【課題】 リード処理の精度を向上し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する。
【解決手段】磁気ディスクと、前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、リードエラーが発生した場合、エラー発生領域における浮上量を前記検出部で検出し、前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、磁気ディスク装置。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
磁気ディスクと、
前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、
前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
リードエラーが発生した場合、
エラー発生領域における前記リードヘッドの浮上量を前記検出部で検出し、
前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、
前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
磁気ディスク装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
リードエラーが発生した場合、
リードエラーが発生したトラックに沿った1周分の浮上量を取得し、
前記基準浮上量と前記エラー発生領域における浮上量との差分に応じて前記アシスト量を決定し、
予め設定された基準電力値に前記アシスト量に応じた電力値を加算した電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。
【請求項3】
前記基準浮上量は、前記1周分の浮上量における最大の浮上量であり、
前記エラー発生領域における浮上量は、前記1周分の浮上量における最小の浮上量である、
請求項2に記載の磁気ディスク装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
前記ヒータに供給される電力値の変化に対する前記検出部の感度を格納しているメモリを備え、
前記差分と前感度とに応じて前記アシスト量を決定する、
請求項2に記載の磁気ディスク装置。
【請求項5】
前記検出部は、温度変化によって生じる電気抵抗値の変化を基に前記浮上量を測定するHDIセンサである、
請求項1に記載の磁気ディスク装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ハードディスク装置である磁気ディスク装置は、磁気媒体としての磁気ディスクと、磁気ディスクにデータをライト及びリードする磁気ヘッドと、を備えている。磁気ヘッドは、ヒータを有している。ヒータに供給される電力値に応じて磁気ヘッドの突出し量は変化する。磁気ディスク装置は、磁気ディスクと磁気ヘッドとの浮上量が適切になるように、予めDFH(Dynamic Flying Height)機能の調整を試験工程内で行っている。
DFH機能の調整として、例えば、浮上量の設定がある。浮上量の設定は、まず、磁気ディスクと磁気ヘッドとが接触する際のヒータに供給される電力値を特定し、次に、所望の浮上量になるまで上記電力値を小さくすることで行われる。実際の磁気ディスクには物理的な歪みが存在するため、上記の設定は、磁気ディスクの1周のうち磁気ヘッドと最も近い設定位置を基準に行われる。このため、磁気ディスク上に設定位置よりも磁気ヘッドから離れた位置が存在し、設定位置以外の位置でリードエラーが発生する場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第7602571号明細書
米国特許第8873191号明細書
米国特許第9997186号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態の課題は、リード処理の精度を向上し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、リードエラーが発生した場合、エラー発生領域における前記リードヘッドの浮上量を前記検出部で検出し、前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
磁気ディスク装置。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
図2は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッド及び磁気ディスクを示す斜視図である。
図3は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッド及び磁気ディスクを示す拡大断面図である。
図4は、HDIs値とDFH値との関係を示すグラフである。
図5は、磁気ディスクを1周させたときのHDIs値の変化を示すグラフである。
図6は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置のリード処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る磁気ディスク装置について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の趣旨を保っての適宣変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面や説明をより明確にするため、実際の様態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宣省略することがある。
【0008】
図1は、一実施形態に係る磁気ディスク装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、磁気ディスク装置10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配置された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持及び回転するスピンドルモータ14と、磁気ディスク12に対してデータのライト(記録)及びリード(再生)を行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。
【0009】
磁気ディスク装置10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するキャリッジアッセンブリ20と、キャリッジアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
キャリッジアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に支持された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。磁気ヘッド16は、各サスペンション26の先端に支持されている。
【0010】
磁気ディスク装置10は、磁気ヘッド16を駆動するヘッドアンプIC(プリアンプ)30と、メインコントローラ40と、ドライバIC48と、を備えている。ヘッドアンプIC30は、磁気ヘッド16に電気的に接続されている。ヘッドアンプIC30は、磁気ヘッド16の記録コイルに記録電流を供給する記録電流供給回路32と、後述するヒータHに電力を供給するヒータ電力供給回路34と、磁気ヘッドにより読み取った信号を増幅する図示しない増幅器と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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