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公開番号2024060399
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167740
出願日2022-10-19
発明の名称配電盤用端子導体
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02B 1/20 20060101AFI20240424BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】配電盤における高圧ケーブルの現地での施工品質を保ちつつ、高圧ケーブルを容易に施工可能とする。
【解決手段】主回路導体に接続される第一導体と、ケーブルの端子に接続される第二導体と、前記第一導体に対する該第二導体の傾斜角度を調整可能に該第一導体と該第二導体とを連結する角度調整部と、を備え、該角度調整部による該傾斜角度の調整により、該第二導体に接続された該ケーブルの曲げ半径を調整する配電盤用端子導体。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
主回路導体に接続される第一導体と、
ケーブルの端子に接続される第二導体と、
前記第一導体に対する該第二導体の傾斜角度を調整可能に該第一導体と該第二導体とを連結する角度調整部と、を備え、
該角度調整部による該傾斜角度の調整により、該第二導体に接続された該ケーブルの曲げ半径を調整する配電盤用端子導体。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記第一導体は、平板状に形成された第一板と、該第一板を厚さ方向に貫通する第一接続孔と、を備え、
前記第二導体は、平板状に形成された第二板と、該第二板を厚さ方向に貫通する第二接続孔と、を備え、
前記角度調整部は、前記第一板の縁に一体的に形成された第一軸筒と、前記第二板の縁に一体的に形成された第二軸筒と、前記第一軸筒及び該第二軸筒に挿通され側面にネジが切られた軸ボルトと、該軸ボルトのネジに螺合するナットと、を備える請求項1に記載の配電盤用端子導体。
【請求項3】
前記第一導体は、前記第一接続孔を複数備え、
前記第二導体は、前記第二接続孔を複数備える請求項2に記載の配電盤用端子導体。
【請求項4】
前記角度調整部は、前記第一板の縁に一体的に形成された第一軸筒、及び前記第二板の縁に一体的に形成された第二軸筒の少なくともいずれか一方が複数である請求項2に記載の配電盤用端子導体。
【請求項5】
前記第一導体は、湾曲を有する第一板と、該第一板を厚さ方向に貫通する第一接続孔と、該第一板を厚さ方向に貫通し該第一板の湾曲に沿って延在する長孔とを備え、
前記第二導体は、前記第一板の湾曲に密着して重なる湾曲を有し該第一板に対して摺動可能な第二板と、該第二板を厚さ方向に貫通する第二接続孔と、該第二板を厚さ方向に貫通し前記長孔に重ねられる第三接続孔とを備え、
前記角度調整部は、重ねられた状態の前記第一導体の長孔と前記第二導体の第三接続孔とに挿通する固定ボルトと、該固定ボルトに螺合するナットと、前記第一板の湾曲に沿った凸曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凸型ワッシャと、前記第二板の湾曲に沿った凹曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凹型ワッシャと、を備える請求項1に記載の配電盤用端子導体。
【請求項6】
前記第一導体は、前記第一接続孔及び前記長孔を複数備え、
前記第二導体は、前記第二接続孔及び前記第三接続孔を複数備える請求項5に記載の配電盤用端子導体。
【請求項7】
前記第一導体は、湾曲を有する第一板と、該第一板を厚さ方向に貫通する第一接続孔と、該第一板を厚さ方向に貫通する第三接続孔とを備え、
前記第二導体は、前記第一板の湾曲に密着して重なる湾曲を有し該第一板に対して摺動可能な第二板と、該第二板を厚さ方向に貫通する第二接続孔と、該第二板を厚さ方向に貫通し該第二板の湾曲に沿って延在する長孔とを備え、
前記角度調整部は、重ねられた状態の前記第二導体の長孔と前記第一導体の第三接続孔とに挿通する固定ボルトと、該固定ボルトに螺合するナットと、前記第一板の湾曲に沿った凸曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凸型ワッシャと、前記第二板の湾曲に沿った凹曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凹型ワッシャと、を備える請求項1に記載の配電盤用端子導体。
【請求項8】
前記第一導体は、前記第一接続孔及び前記第三接続孔を複数備え、
前記第二導体は、前記第二接続孔及び前記長孔を複数備える請求項7に記載の配電盤用端子導体。
【請求項9】
前記第一導体は、湾曲を有する第一板と、該第一板を厚さ方向に貫通する第一接続孔と、該第一板の湾曲の延在方向に所定の間隔を空けて配設され該第一板を厚さ方向に貫通する複数の第四接続孔とを備え、
前記第二導体は、前記第一板の湾曲に密着して重なる湾曲を有し該第一板に対して摺動可能な第二板と、該第二板を厚さ方向に貫通する第二接続孔と、該第二板を厚さ方向に貫通し前記第四接続孔に重ねられる第三接続孔とを備え、
前記角度調整部は、重ねられた状態の前記第一導体の第四接続孔と前記第二導体の第三接続孔とに挿通する固定ボルトと、該固定ボルトに螺合するナットと、前記第一板の湾曲に沿った凸曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凸型ワッシャと、前記第二板の湾曲に沿った凹曲面を備え前記固定ボルトが挿通される凹型ワッシャと、を備える請求項1に記載の配電盤用端子導体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、配電盤用端子導体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
配電盤は、高圧ケーブルを介して上流又は下流の関連する配電盤に対して電力を供給している。配電盤は、母線から端子導体までの主回路を工場で製造している。そして、施工者が、現地において設置場所に配電盤を据え付けた後、高圧ケーブルを敷設する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6190957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高圧ケーブルは供給する電流に応じて太さが異なり、絶縁部を含めるとその直径が参考寸法として一相あたり17mm~45mmとなる。特に太い高圧ケーブルについては、自在に曲げることが難しく、高圧ケーブルの直径の例えば8倍から12倍の曲率半径が必要となる。また、高圧ケーブルの端末処理部は曲げストレスを与えてはいけない等の施工条件があることから、高圧ケーブルを接続するための端子導体は、高圧ケーブルの曲率を大きくとれるようにあらかじめ所定の角度を付けている。そして、端子導体は通常一定の角度で固定されたものを用いるため、現地施工時において、特に太い高圧ケーブルの接続には施工者の技能が必要となる場合がある。
【0005】
端子導体の角度を最適化すれば、施工者への負担や高圧ケーブルへの曲げストレスの低減が期待される。しかし、ケーブルサイズやケーブルの施工位置等は、配電盤の機種によって異なる。このため、これらの要素を全て考慮して端子導体の角度を最適化することは、工場製造時においては難しい。
【0006】
よって、配電盤における高圧ケーブルの現地での施工品質を保ちつつ、高圧ケーブルを容易に施工可能とするという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係る実施形態の配電盤用端子導体は、主回路導体に接続される第一導体と、ケーブルの端子に接続される第二導体と、前記第一導体に対する該第二導体の傾斜角度を調整可能に該第一導体と該第二導体とを連結する角度調整部と、を備え、該角度調整部による該傾斜角度の調整により、該第二導体に接続された該ケーブルの曲げ半径を調整する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、配電盤用端子導体が配設された配電盤の一例を示す側面図である。
図2は、実施形態1の配電盤用端子導体の側面図である。
図3は、実施形態1の配電盤用端子導体の正面図である。
図4は、実施形態1の配電盤用端子導体の分解斜視図である。
図5は、実施形態2の配電盤用端子導体の正面図である。
図6は、実施形態2の配電盤用端子導体の変形例の正面図である。
図7は、実施形態1の配電盤用端子導体の動作を示す側面図である。
図8は、実施形態3の配電盤用端子導体の側面図である。
図9は、実施形態3の配電盤用端子導体の正面図である。
図10は、実施形態3の配電盤用端子導体の背面図である。
図11は、実施形態3の配電盤用端子導体の斜視図である。
図12は、実施形態3の配電盤用端子導体の分解斜視図である。
図13は、凸型ワッシャの断面図である。
図14は、凹型ワッシャの断面図である。
図15は、実施形態3の配電盤用端子導体の変形例の側面図である。
図16は、実施形態3の配電盤用端子導体の変形例の正面図である。
図17は、実施形態3の配電盤用端子導体の動作を示す側面図である。
図18は、実施形態4の配電盤用端子導体の分解斜視図である。
図19は、実施形態5の配電盤用端子導体の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照して、本発明に係る実施形態1の配電盤用端子導体4が配設される配電盤1の構造について説明する。図1において側面図で示される配電盤1は、例えば、電気機器類が金属で閉鎖された筐体11に収納されている配電盤である。配電盤1は、規格により金属閉鎖型スイッチギヤ又はキュービクル式高圧受電設備とも呼称される。なお、配電盤1の構造は、図1に示す例に限定されるものではない。
【0010】
なお、以下の説明では、X軸Y軸Z軸直交座標系を用いる。X軸方向は、+X方向と-X方向とを含む。Y軸方向は、+Y方向と-Y方向とを含む。Z軸方向は、+Z方向(上方向)と-Z方向(下方向)とを含む。例えば、X軸Y軸平面は水平面であり、Z軸方向は鉛直方向(上下方向)である。
(【0011】以降は省略されています)

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