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公開番号2024040794
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-26
出願番号2022145380
出願日2022-09-13
発明の名称排ガス処理システム、及び排ガス処理方法
出願人株式会社タクマ
代理人個人
主分類F23G 5/50 20060101AFI20240318BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】ろ過式集塵機において除塵動作を連続的に行っても圧力損失の急上昇を抑制することができる排ガス処理システムを提供する。
【解決手段】焼却炉3での燃焼に伴い発生した排ガスが流れる排ガス流路15の途中に配設されるろ過式集塵機25によって除塵するようにした排ガス処理システム10Aであって、排ガス流路15を流れる排ガスに関する、ろ過式集塵機25の上流側と下流側との差圧に関連した排ガス情報を取得する排ガス情報取得手段(50,71,72,73,91,92)と、ろ過式集塵機25の上流側の排ガス流路15に外気を導入する外気導入手段80と、外気導入手段80によって導入される外気量を排ガス情報に基づいて制御する外気量制御手段(93,94,95)とを備えるものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
焼却炉での燃焼に伴い発生した排ガスが流れる排ガス流路の途中に配設されるろ過式集塵機によって除塵するようにした排ガス処理システムであって、
前記排ガス流路を流れる排ガスに関する、前記ろ過式集塵機の上流側と下流側との差圧に関連した排ガス情報を取得する排ガス情報取得手段と、
前記ろ過式集塵機の上流側の前記排ガス流路に外気を導入する外気導入手段と、
前記外気導入手段によって導入される外気量を前記排ガス情報に基づいて制御する外気量制御手段と、
を備える排ガス処理システム。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
前記外気量制御手段は、前記差圧の上昇率が増大した場合、前記差圧の上昇率が所定範囲となるように、前記外気量を制御する請求項1に記載の排ガス処理システム。
【請求項3】
前記排ガス情報は、前記排ガス流路を流れる排ガスの温度及び水分率の少なくとも一つをさらに含み、
前記外気量制御手段は、前記排ガス情報に基づいて前記差圧の上昇率が増大することが予測される場合、前記差圧の上昇率が所定範囲に維持されるように、前記外気量を制御する請求項1に記載の排ガス処理システム。
【請求項4】
焼却炉での燃焼に伴い発生した排ガスが流れる排ガス流路の途中に配設されるろ過式集塵機によって除塵するようにした排ガス処理方法であって、
前記排ガス流路を流れる排ガスに関する、前記ろ過式集塵機の上流側と下流側との差圧に関連した排ガス情報を取得する排ガス情報取得工程と、
前記ろ過式集塵機の上流側の前記排ガス流路に外気を導入する外気導入工程と、
前記外気導入工程において導入される外気量を前記排ガス情報に基づいて制御する外気量制御工程と、
を包含する排ガス処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、焼却炉での燃焼に伴い発生した排ガスが流れる排ガス流路の途中に配設されるろ過式集塵機によって除塵するようにした排ガス処理システム、及び排ガス処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、汚泥を燃焼した際に発生する排ガスに含まれる飛灰を、ろ過式集塵機のろ布で捕集するようにした設備において、リン成分を比較的多く含む飛灰が排ガス中の水分を吸収した場合、吸湿した飛灰は付着力が強く、圧縮空気等によってもろ布から払い落とすことが難しくなり、ろ布が目詰まりして、ろ過式集塵機の圧力損失が急上昇し、正常な運転が続けられない場合がある。
【0003】
特許文献1には、排ガス流路に対し複数基のろ過式集塵機を並列に設置し、これらろ過式集塵機のろ布を乾燥させるための加熱空気を各ろ過式集塵機に送給可能に乾燥空気源を設け、各ろ過式集塵機の差圧を検出する差圧計の検出量に基づいてろ布の目詰まり度を判断し、各ろ過式集塵機に対して除塵動作と加熱空気によるろ布の乾燥動作とをバルブ制御装置によって自動的に交互に行うようにした装置が開示されている。
【0004】
特許文献1に開示された装置によれば、飛灰中にリン成分が比較的多く含まれていたとしても、各ろ過式集塵機において加熱空気によるろ布の乾燥動作が行われることにより、吸湿した飛灰に起因するろ布の目詰まりを防止することができると考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭50-81480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された装置では、各ろ過式集塵機において除塵動作と乾燥動作とを交互に行わずに、各ろ過式集塵機において連続的に除塵動作を行った場合、吸湿した飛灰によってろ布が目詰まりし、圧力損失出が急上昇してしまうため、各ろ過式集塵機において除塵動作と乾燥動作とを交互に行うように構成する必要がある。この場合、全体として除塵動作を連続的に行うにはろ過式集塵機を複数基設けることが必須であり、しかも複数基のろ過式集塵機のうちの何れか1基が常に除塵動作を行うように、各ろ過式集塵機に対して除塵動作と乾燥動作とを交互に行うように切り替えるバルブ制御装置を設けなければならず、装置が大がかりで複雑になる。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ろ過式集塵機において除塵動作を連続的に行っても圧力損失の急上昇を抑制することができる排ガス処理システム、及び排ガス処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明に係る排ガス処理システムの特徴構成は、
焼却炉での燃焼に伴い発生した排ガスが流れる排ガス流路の途中に配設されるろ過式集塵機によって除塵するようにした排ガス処理システムであって、
前記排ガス流路を流れる排ガスに関する、前記ろ過式集塵機の上流側と下流側との差圧に関連した排ガス情報を取得する排ガス情報取得手段と、
前記ろ過式集塵機の上流側の前記排ガス流路に外気を導入する外気導入手段と、
前記外気導入手段によって導入される外気量を前記排ガス情報に基づいて制御する外気量制御手段と、
を備えることにある。
【0009】
本構成の排ガス処理システムによれば、ろ過式集塵機の上流側と下流側との差圧に関連した排ガス情報に基づいて、ろ過式集塵機の上流側の排ガス流路に導入される外気量が制御されるので、差圧の上昇と比例関係にある飛灰の付着力増加を抑制するように外気量を制御することができる。こうして、導入される外気量の制御によって飛灰の付着力増加を抑制することができる。その結果、ろ過式集塵機のろ布に付着した飛灰を圧縮空気等による払落し動作で払い落とすことができ、ろ布の目詰まりを防ぐことができる。従って、ろ過式集塵機において除塵動作を連続的に行っても圧力損失の急上昇を抑制することができる。
【0010】
本発明に係る排ガス処理システムにおいて、
前記外気量制御手段は、前記差圧の上昇率が増大した場合、前記差圧の上昇率が所定範囲となるように、前記外気量を制御することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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