TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024010760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2022112237
出願日2022-07-13
発明の名称制振ダンパー
出願人個人
代理人個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20240118BHJP(建築物)
要約【課題】施工現場において、取り付け容易に制振ダンパーを構造部材間に設置可能な制振ダンパーを提供する。
【解決手段】上記課題解決のため、制振ダンパー1は、第1基板11A、第1支柱12A、第1膨頭部13A及び第1弾性部材14Aを備えた第1のダンパー部材10Aと、第2基板11B、第2支柱12B、第2膨頭部13B及び第2弾性部材を備えた第2のダンパー部材10Bと、ロック部材15とを備える。第1膨頭部13Aが、引きばねを有する複数の第2支柱12Bを撓ませながらこの間に嵌り込んで、第1膨頭部13Aと第2膨頭部13Bとが係合し、第1膨頭部13Aが第2弾性部材14Bと当接し、第2膨頭部13Bが第1弾性部材14Aと当接する。ロック部材15で、第1膨頭部13Aと第2膨頭部13Bとを係合状態でロックするため、第1膨頭部13Aと複数の第2膨頭部13Bとが取り囲まれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向する構造部材間に設置される制振ダンパーであって、
一方の前記構造部材に取り付けられる第1のダンパー部材と、他方の前記構造部材に取り付けられ、前記第1のダンパー部材と係合される第2のダンパー部材とを備え、
前記第1のダンパー部材は、
第1基板と、
前記第1基板の一面において、一方側に突出するように形成された、引きばねを有する第1支柱と、
前記第1支柱の先端に形成された第1膨頭部と、
前記第1基板の一面における前記第1支柱の周囲に、前記第1支柱と同方向に突出するように形成された、複数の第1弾性部材と、を備え、
前記第2のダンパー部材は、
前記第1基板と対向配置される第2基板と、
前記第2基板の前記第1基板側の一面において、前記第1基板側に突出するように形成され、前記第1弾性部材に対応する位置に形成された、引きばねを有する複数の第2支柱と、
前記第2支柱夫々の先端に形成された第2膨頭部と、
前記第2基板の前記第1基板側の一面において、前記複数の第2支柱の間であって前記第1支柱に対応する位置に形成されるとともに、前記第2支柱と同方向に突出するように形成された第2弾性部材と、を備え、
前記第1膨頭部が、前記複数の第2支柱の間に嵌り込んで、前記第1膨頭部と前記第2膨頭部とが係合するとともに、前記第1膨頭部が前記第2弾性部材と当接し、前記第2膨頭部が前記第1弾性部材と当接し、
前記第1膨頭部と前記第2膨頭部とを係合状態でロックするため、前記第1膨頭部と前記複数の第2支柱の前記第2膨頭部とを取り囲むロック部材を備えた、
ことを特徴とする制振ダンパー。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第1弾性部材は、前記第2膨頭部を前記第2基板方向に付勢する押しばねであり、前記第2弾性部材は、前記第1膨頭部を前記第1基板方向に付勢する押しばねである、
ことを特徴とする請求項1に記載の制振ダンパー。
【請求項3】
前記第1膨頭部は、前記第1支柱における前記第1支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも径が大きい球状体であり、前記第2膨頭部は、前記第2支柱における前記第2支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも径が大きい球状体であり、
前記第1弾性部材の径寸法は、前記第2膨頭部の先端から前記第2支柱の突出方向と反対方向において略1/4の位置に沿った切断面の径寸法以上であるとともに、前記第2膨頭部の先端から前記第2支柱の突出方向と反対方向において略1/2の位置に沿った切断面の径寸法以下であり、
前記第2弾性部材の径寸法は、前記第1膨頭部の先端から前記第1支柱の突出方向と反対方向において略1/4の位置に沿った切断面の径寸法以上であるとともに、前記第1膨頭部の先端から前記第1支柱の突出方向と反対方向において略1/2の位置に沿った切断面の径寸法以下である、
ことを特徴とする請求項2に記載の制振ダンパー。
【請求項4】
前記第1支柱は、複数形成され、
前記複数の第1支柱及び前記複数の第2支柱は、複数行及び複数列のマトリクス状又はn角格子(nは3以上の自然数)の頂点に配置された、
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の制振ダンパー。
【請求項5】
複数階建ての制振建築物であって、
各階を構成する柱の少なくとも一部は、前記柱の下方と上方の両方に、請求項1から3の何れかに記載の制御ダンパーを備えた
ことを特徴とする制振建築物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制振ダンパーに関し、特に対向する構造部材間への取り付けのための構造に特徴を有するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1及び特許文献2に示すような、対向する構造部材間に跨って設置され、地震時等、これらの構造部材の位置が相対的に移動するときに、建物の振動エネルギーを吸収して、制振機能を発揮する制振ダンパーは広く知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-324399号公報
特許第2666652号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の制振ダンパーでは、対向する構造部材間に設置するために、施工現場においてボルト等で構造部材間に取り付ける作業が必要となるため、施工者に制振ダンパーの取り付けの負担がかかっていた。
【0005】
そこで、本発明の課題は、施工現場において、取り付け容易に制振ダンパーを構造部材間に設置可能な制振ダンパーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記課題を解決するために、本発明に係る制振ダンパーは、対向する構造部材間に設置される制振ダンパーであって、一方の前記構造部材に取り付けられる第1のダンパー部材と、他方の前記構造部材に取り付けられ、前記第1のダンパー部材と係合される第2のダンパー部材とを備える。前記第1のダンパー部材は、第1基板と、前記第1基板の一面において、一方側に突出するように形成された、引きばねを有する第1支柱と、前記第1支柱の先端に形成された第1膨頭部と、前記第1基板の一面における前記第1支柱の周囲に、前記第1支柱と同方向に突出するように形成された、引きばねを有する複数の第1弾性部材と、を備える。第2のダンパー部材は、前記第1基板と対向配置される第2基板と、前記第2基板の前記第1基板側の一面において、前記第1基板側に突出するように形成され、前記第1弾性部材に対応する位置に形成された可撓性のある複数の第2支柱と、前記第2支柱夫々の先端に形成された第2膨頭部と、前記第2基板の前記第1基板側の一面において、前記複数の第2支柱の間であって前記第1支柱に対応する位置に形成されるとともに、前記第2支柱と同方向に突出するように形成された第2弾性部材と、を備える。前記第1膨頭部が、前記複数の第2支柱の間に嵌り込んで、前記第1膨頭部と前記第2膨頭部とが係合するとともに、前記第1膨頭部が前記第2弾性部材と当接し、前記第2膨頭部が前記第1弾性部材と当接する。制振ダンパーは、前記第1膨頭部と前記第2膨頭部とを係合状態でロックするため、前記第1膨頭部と前記複数の第2支柱の前記第2膨頭部とを取り囲むロック部材を備える。
【0007】
上記(1)に記載の構成によれば、第1のダンパー部材が一方の構造部材に取り付けられ、第2のダンパー部材が他方の構造部材に取り付けられる。この状態で、施工現場(建築現場等)に運びこみ、施工現場で、第1のダンパー部材と第2のダンパー部材とを係合させることが可能になる。具体的には、第1基板と第2基板とを対向させて、複数の第2支柱の引きばねを撓ませながら、第1膨頭部を複数の第2支柱の間に嵌め入れ、この嵌め入れ後に複数の第2支柱が復帰することで、第1膨頭部の根元(第1基板近傍の箇所)と複数の第2膨頭部の根元(第2基板近傍の箇所)とが係合される。また、第1膨頭部と第2膨頭部とが係合した状態では、第1膨頭部が第2弾性部材と当接し、第2膨頭部が第1弾性部材と当接することで、第1膨頭部と第2膨頭部との係合が外れ難くなる。更に、ロック部材によって、第1膨頭部と複数の第2膨頭部とを取り囲むことで、複数の第2支柱が異なった方向に傾いて、第1の膨頭部と複数膨頭部との係合が外れることを防止する。これによって、第1の膨頭部と複数膨頭部とが係合状態でロックされる。この様に、施工現場において、第1膨頭部を複数の第2支柱の間に嵌め入れて、ロック部材でロックするだけで、第1ダンパー部材と第2ダンパー部材とを係合させることができる。このため、施工現場での施工時の制振ダンパーの設置が容易になる。また、第1支柱及び第2支柱は、引きばねを有するため、地震時には構造部材の振動を吸収して、制振機能を発揮することが可能になる。
【0008】
(2)前記第1弾性部材は、前記第2膨頭部を前記第2基板方向に付勢する押しばねであり、前記第2弾性部材は、前記第1膨頭部を前記第1基板方向に付勢する押しばねであってもよい。
【0009】
上記(2)の構成によれば、第2膨頭部が第1弾性部材によって第2基板方向に付勢され、第1膨頭部が第2弾性部材によって第1基板方向に付勢されるため、第1膨頭部と第2膨頭部との係合が一層外れ難くなる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)の制振ダンパーにおいて、前記第1膨頭部は、前記第1支柱における前記第1支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも径が大きい球状体であり、前記第2膨頭部は、前記第2支柱における前記第2支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも径が大きい球状体であってもよい。前記第1弾性部材の径寸法は、前記第2膨頭部の先端から前記第2支柱の突出方向と反対方向において略1/4の位置に沿った切断面の径寸法以上であるとともに、前記第2膨頭部の先端から前記第2支柱の突出方向と反対方向において略1/2の位置に沿った切断面の径寸法以下であってもよい。前記第2弾性部材の径寸法は、前記第1膨頭部の先端から前記第1支柱の突出方向と反対方向において略1/4の位置に沿った切断面の径寸法以上であるとともに、前記第1膨頭部の先端から前記第1支柱の突出方向と反対方向において略1/2の位置に沿った切断面の径寸法以下であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
地下食糧生産システム
12日前
個人
スマート型枠組立工法
12日前
積水樹脂株式会社
ガード装置
17日前
曙建設株式会社
留め具
20日前
合同会社杢草舎
ツリーテント
11日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
三協立山株式会社
構造体
17日前
株式会社オカムラ
ブース
10日前
株式会社オカムラ
ブース
10日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
株式会社オカムラ
ブース
3日前
ミサワホーム株式会社
建物
19日前
鹿島建設株式会社
補強構造
26日前
株式会社大林組
建物
18日前
ミサワホーム株式会社
建物
17日前
株式会社エフコンサルタント
面材
23日前
三協立山株式会社
天井構造体
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
1か月前
三協立山株式会社
簡易構造物
1か月前
三協立山株式会社
簡易構造物
1か月前
文化シヤッター株式会社
階段
19日前
三協立山株式会社
簡易構造物
17日前
三協立山株式会社
簡易構造物
1か月前
株式会社オカムラ
ブース装置
10日前
鹿島建設株式会社
点検口構造
20日前
株式会社オカムラ
ブース装置
10日前
ミサワホーム株式会社
手摺壁
26日前
株式会社ハウストン
遮熱シート
20日前
続きを見る