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公開番号2024002226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-11
出願番号2022101298
出願日2022-06-23
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 15/01 20060101AFI20231228BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】両面印刷時の表裏面の画像の幾何特性の補正精度の低下を抑制する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、画像を形成する画像形成部304~307と、中間転写ベルト308と、画像を画像形成部304~307から中間転写ベルト308に転写する一次転写部341Y、341M、341C、341Kとを備える。画像形成装置は、カラー画像を形成するYMCK着印字モードとモノクロ画像を形成するK着印字モードのいずれかで用紙に画像を形成する。画像形成装置は、モノクロ画像の両面印刷を行う際に、画像形成条件の補正を行う場合にはYMCK着印字モードを選択し、画像形成条件の補正を行わない場合にはK着印字モードを選択して、用紙に画像を形成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成条件に基づいて有彩色の第1画像を形成する第1画像形成手段と、
前記画像形成条件に基づいて無彩色の第2画像を形成する第2画像形成手段と、
中間転写体と、
前記第1画像を前記第1画像形成手段から前記中間転写体に転写する第1転写手段と、
前記第2画像を前記第2画像形成手段から前記中間転写体に転写する第2転写手段と、
前記中間転写体から用紙に画像を転写する二次転写手段と、
前記用紙に転写された画像を当該用紙に定着させる定着手段と、
前記第1転写手段に前記第1画像を前記中間転写体に転写させ且つ前記第2転写手段に前記第2画像を前記中間転写体に転写させる第1印字モード、及び前記第1転写手段に前記第1画像を前記中間転写体に転写させず且つ前記第2転写手段に前記第2画像を前記中間転写体に転写させる第2印字モードのいずれかで前記用紙に画像を形成する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、モノクロ画像の両面印刷を行う際に、前記画像形成条件の補正を行う場合には前記第1印字モードを選択し、前記画像形成条件の補正を行わない場合には前記第2印字モードを選択して、前記用紙に画像を形成することを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御手段は、モノクロ画像の両面印刷を行う際に、画像の幾何特性の補正を行う場合には前記第1印字モードを選択し、画像の幾何特性の補正を行わない場合には前記第2印字モードを選択して、前記用紙に画像を形成することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、モノクロ画像の両面印刷を行う際に、画像を形成する位置の補正を行う場合には前記第1印字モードを選択し、画像を形成する位置の補正を行わない場合には前記第2印字モードを選択して、前記用紙に画像を形成することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、モノクロ画像の両面印刷を行う際に、画像の表裏位置の補正を行う場合には前記第1印字モードを選択し、画像の表裏位置の補正を行わない場合には前記第2印字モードを選択して、前記用紙に画像を形成することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記画像形成条件の補正に用いる補正値を前記第1印字モードで用紙に形成した画像に基づいて取得することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記補正値を用紙の種類毎に取得することを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記用紙に形成された画像を読み取る読取手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記第1画像形成手段、前記第2画像形成手段、前記中間転写体、前記第1転写手段、前記第2転写手段、前記二次転写手段、及び前記定着手段を制御して、前記画像形成条件の補正用の調整用画像を用紙に形成させ、前記読取手段による前記調整用画像の読取結果に基づいて前記補正値を生成することを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記読取手段は、前記用紙の第1面に形成された画像を読み取る第1読取手段と、前記第1面とは異なる第2面に形成された画像を読み取る第2読取手段と、を有しており、
前記制御手段は、前記第1画像形成手段、前記第2画像形成手段、前記中間転写体、前記第1転写手段、前記第2転写手段、前記二次転写手段、及び前記定着手段を制御して、前記画像形成条件の補正用の調整用画像を用紙の両面に形成させ、前記読取手段による前記用紙の両面に形成された前記調整用画像の読取結果に基づいて前記補正値を生成することを特徴とする、
請求項7記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第1画像形成手段、前記第2画像形成手段、前記中間転写体、前記第1転写手段、前記第2転写手段、前記二次転写手段、及び前記定着手段を制御して、前記画像形成条件の補正用の調整用画像を所定枚数の用紙の両面に形成させ、前記読取手段による前記所定枚数の用紙の両面に形成された前記調整用画像の読取結果に基づいて前記補正値を生成することを特徴とする、
請求項8記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
商用の印刷機で生成される印刷物は、両面印刷時に、用紙の表裏面の印字位置精度の安定化が求められる。特許文献1には、印字位置精度の安定化を図った画像形成装置が開示される。この画像形成装置は、印字位置精度の安定化のために、用紙に印字位置目印となる調整用画像を印刷して調整用チャートを作成する。調整用チャートは、用紙の搬送経路に設けられた画像読取センサにより、調整用画像が読み取られる。画像形成装置は、調整用画像の読取結果を画像形成条件にフィードバックして、印字位置や画像の傾き等の画像の幾何特性を調整する。
【0003】
フルカラー画像を印刷する画像形成装置にはタンデム式のものがある。タンデム式の画像形成装置は、複数の感光体が転写体に対して並べられており、各感光体から順次トナー像を転写体に多重転写する。例えば、感光体は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して4個設けられる。4個の感光体から、順次、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が多重転写されることで、転写体上にフルカラーのトナー像が形成される。転写体から用紙に各色のトナー像が一括転写される。用紙は、トナー像が定着器により定着処理されることで、フルカラー画像が印刷される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを、以下、Y、M、C、Kと記載することもある。
【0004】
タンデム方式の画像形成装置では、Y、M、Cの感光体と転写体とを離間/当接させる離間機構が設けられる。モノクロ画像を印刷する場合、モノクロ画像の印刷に不要なY、M、Cの感光体と転写体とが離間して、Y、M、Cの感光体の駆動が停止される。モノクロ画像を印刷する印字モードを「K着印字モード」という。カラー画像を印刷する場合、Y、M、C、Kのすべての感光体と転写体とが当接する。カラー画像を印刷する印字モードを「YMCK着印字モード」という。特許文献2に開示される画像形成装置は、このような離間機構を備え、モノクロ画像の印刷時に必要に応じてK着印字モードで印刷することで、Y、M、Cの感光体の経時変化の進行を抑制し、ラニングコスト低減を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-11285号公報
特開平11-167238号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2で説明した離間機構は、具体的には、感光体から中間転写体にトナー像を転写させる転写部を移動させることで、感光体と中間転写体との離間を制御する。転写部は、中間転写体を挟んで感光体に対向して配置されており、複数の感光体に対応して設けられる。Kの感光体と中間転写体とは、印刷する色にかかわらず常に当接する。そのために離間機構は、Kの感光体に対応するKの転写部の制御を行わない。
【0007】
Kの転写部を除くY、M、Cの各転写部は、感光体と中間転写体とを当接させる場合に感光体方向に移動し、感光体と中間転写体とを離間させる場合に感光体から離間する方向に移動する。カラー画像を印刷する場合、Y、M、Cの感光体に対応するY、M、Cの転写部が感光体方向に移動して、中間転写体をY、M、Cの感光体に当接させる。この状態を「YMCK着状態」という。モノクロ画像を印刷する場合、Y、M、Cの感光体に対応するY、M、Cの転写部が感光体方向に移動せず、中間転写体がY、M、Cの感光体から離間する。そのために中間転写体にKの感光体のみが当接される。この状態を「K着状態」という。
【0008】
画像形成装置が感光体としてドラム形状の感光ドラムを備え、転写体として無端ベルト状の中間転写ベルトを備え、転写部として転写ローラを備える場合について説明する。YMCK着状態とK着状態とでは、中間転写ベルトに当接する転写ローラの数が異なる。そのためにYMCK着状態とK着状態とでは、転写ローラにより中間転写ベルトに作用するテンションが変化する。このようなテンションの変化は、各感光ドラムに形成されたトナー像が用紙への転写位置に到達するまでの時間が、YMSK着状態とK着状態とで変化する原因となる。具体的にはK着状態の方がYMCK着状態よりも時間が遅くなる。そのために同一画像を印刷する場合、YMCK着状態とK着状態とでは、用紙の搬送方向の用紙先端位置から画像までの距離が、K着状態で印字した方が長くなる。
【0009】
そのために、YMCK着状態とK着状態とでは、画像形成条件を補正する場合の調整用画像の位置が同じにならないために、補正値が異なる。例えば、画像形成条件として画像印字位置等の幾何特性を補正する場合の補正値は、YMCK着状態とK着状態とで異なる。この場合、YMCK着状態で生成された幾何特性の補正値を用いてモノクロ画像の両面印刷を行うと、表裏面の各画像の幾何特性の補正精度が、カラー画像の両面印刷時よりも低下する。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、両面印刷時の表裏面の画像の幾何特性の補正精度の低下を抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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