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公開番号2023075584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-31
出願番号2021188574
出願日2021-11-19
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G06T 19/00 20110101AFI20230524BHJP(計算;計数)
要約【課題】金型を用いて成形品を成形する際に、調整が必要な部分を把握できる仕組みを提供する。
【解決手段】成形品を成形するための金型の3次元形状を示す形状データを取得する形状データ取得部110と、金型から成形品を離型する際の離型方向を取得する離型方向取得部120と、金型の表面に施す加工に係る加工パラメータを取得する加工パラメータ取得部130と、形状データと離型方向と加工パラメータとに基づいて、金型の表面上の位置と加工パラメータとを対応付けた複数の加工パラメータマップを生成し、複数の加工パラメータマップにおける差分を算出する算出部140と、算出部140で算出された差分に関する情報を報知する報知部150を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
成形品を成形するための金型の3次元形状を示す形状データを取得する形状データ取得手段と、
前記金型から前記成形品を離型する際の離型方向を取得する離型方向取得手段と、
前記金型の表面に施す加工に係る加工パラメータを取得する加工パラメータ取得手段と、
前記形状データと前記離型方向と前記加工パラメータとに基づいて、前記金型の表面上の位置と前記加工パラメータとを対応付けた複数の加工パラメータマップを生成し、前記複数の加工パラメータマップにおける差分を算出する算出手段と、
前記差分に関する情報を報知する報知手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記複数の加工パラメータマップは、少なくとも前記成形品の表面質感に関する加工パラメータマップを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記複数の加工パラメータマップは、前記成形品の表面質感の忠実性を重視した第1の加工パラメータマップと、前記成形品の表面質感の連続性を重視した第2の加工パラメータマップと、を含み、
前記算出手段は、前記第1の加工パラメータマップと前記第2の加工パラメータマップとの差分を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記報知手段は、前記報知として、前記形状データにおいて前記差分が略ゼロでない領域の情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記報知手段は、前記報知として、前記形状データにおいて前記差分の大きさに応じた強度の色の情報を表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記算出手段は、さらに、前記差分に関する情報に応じて前記加工パラメータマップに関する調整パラメータを取得し、前記調整パラメータに基づいて前記加工パラメータマップを再生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
成形品を成形するための金型の3次元形状を示す形状データを取得する形状データ取得ステップと、
前記金型から前記成形品を離型する際の離型方向を取得する離型方向取得ステップと、
前記金型の表面に施す加工に係る加工パラメータを取得する加工パラメータ取得ステップと、
前記形状データと前記離型方向と前記加工パラメータとに基づいて、前記金型の表面上の位置と前記加工パラメータとを対応付けた複数の加工パラメータマップを生成し、前記複数の加工パラメータマップにおける差分を算出する算出ステップと、
前記差分に関する情報を報知する報知ステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形品の成形に用いる金型の設計を支援するための処理に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、樹脂製品の表面に視認できない微細な凹凸構造を設けることで、光沢感や光輝感といった視覚的な質感や、グリップ感といった触覚的な質感を付与する技術が知られている。この際、光沢感や光輝感といった視覚的な質感としては、例えば、低光沢なマット調の質感やキラキラしたメタリック調の質感などが挙げられる。また、グリップ感といった触覚的な質感としては、例えば、しっとりとした手触りのゴム調の質感などが挙げられる。さらに、皮革のシボを模した肉眼で視認可能な凹凸を設け、その凸部と凹部とで異なる微細凹凸を付与して光沢感を変化させることで、所謂レザートーン塗装の質感を付与する技術も知られている。
【0003】
上述したような凹凸構造を備えた樹脂製品を射出成形などによって製造する場合、設ける凹凸構造に種々の制限が必要になることがある。例えば、樹脂製品である成形品の外観面が、金型の離型方向に対して傾斜していたり、或いは、曲面で構成されていたりすると、金型の離型性を良くするために一部の領域について止むを得ず凹凸構造を省略しなければならない場合がある。
【0004】
これに対して、凹凸構造の省略に伴う意匠的な外観品質の低下を抑制する技術として、特許文献1に開示されている技術が知られている。特許文献1では、良好に離型可能で且つ外観面上における光沢度の変化が線形となるように、外観面を複数の領域に分けて凹凸構造の凸部と凹部との高低差(凹凸の段差)を徐々に変化させるようにしている。これにより、特許文献1では、凹凸構造を設けた領域と省略した領域との間において質感のギャップが知覚されることを防ぐようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-40381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
成形品の形状や離型方向、付与する質感の組み合わせによっては、特許文献1に記載の技術のように凹凸の段差を変化させる際に、成形品の表面質感に関する複数の評価項目間において良し悪しのトレードオフが生じる場合がある。例えば、目標とする質感を成形品の表面のできるだけ広い領域にわたって忠実に再現するためには、凹凸の段差を離型に差し支えない範囲で極力変化させない方が良い。これは、再現される質感が凹凸の段差に依存して変化するためである。一方、質感のギャップが知覚されないようにするためには、凹凸の段差の変化量を近接する領域間で小さく抑える方が良い。言い換えると、質感の連続性を保つためには、成形品の表面上において十分な領域幅を確保して徐々に凹凸の段差を変化させる方が良い。ただし、凹凸の段差を変化させた領域では、その変化量に応じて質感の忠実性が低下するため、目標質感が忠実に再現される領域は狭くなる。このようなトレードオフが生じる場合、設計者は、評価項目間のバランスを考慮しながら凹凸の段差をどう変化させるのかを調整する必要がある。
【0007】
しかしながら、成形品の形状が複雑な場合や、離型方向の異なる複数の金型を組み合わせて1つの成形品を成形する場合などでは、調整が必要な部分(トレードオフが生じる部分)を把握することが困難であるという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、金型を用いて成形品を成形する際に、調整が必要な部分を把握できる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報処理装置は、成形品を成形するための金型の3次元形状を示す形状データを取得する形状データ取得手段と、前記金型から前記成形品を離型する際の離型方向を取得する離型方向取得手段と、前記金型の表面に施す加工に係る加工パラメータを取得する加工パラメータ取得手段と、前記形状データと前記離型方向と前記加工パラメータとに基づいて、前記金型の表面上の位置と前記加工パラメータとを対応付けた複数の加工パラメータマップを生成し、前記複数の加工パラメータマップにおける差分を算出する算出手段と、前記差分に関する情報を報知する報知手段と、を有する。
また、本発明は、上述した情報処理装置による情報処理方法、及び、上述した情報処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、金型を用いて成形品を成形する際に、調整が必要な部分を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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