特許ウォッチ

公開番号2025181633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2025015926
出願日2025-02-03
発明の名称シート製造装置、および加湿装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D04H 1/736 20120101AFI20251204BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】使用者の利便性を向上させるシート製造装置、および加湿装置を提供すること。
【解決手段】シート製造装置は、加湿筐体と、前記加湿筐体に着脱可能な加湿空気発生部と、を備え、前記加湿筐体は、第1センサーを有し、前記加湿空気発生部は、水を貯留する貯水部と、前記貯水部の水位に応じて変位するフロート部と、を含み、前記第1センサーは、前記加湿筐体に前記加湿空気発生部がセットされかつ前記貯水部の排水が完了した状態における、前記フロート部の位置である第1位置に、前記フロート部があることを検出する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
材料を解繊し、得られる繊維からシートを製造する処理部と、
加湿筐体と、
前記加湿筐体に着脱可能で空気を加湿する加湿空気発生部と、
を備え、
前記加湿筐体は、第１センサーを有し、
前記加湿空気発生部は、水を貯留する貯水部と、前記貯水部の水位に応じて変位するフロート部と、を含み、
前記第１センサーは、前記加湿筐体に前記加湿空気発生部がセットされかつ前記貯水部の排水が完了した状態における、前記フロート部の位置である第１位置に、前記フロート部があることを検出するシート製造装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記加湿筐体は、前記貯水部への前記水の供給を行う給水部を有し、
前記第１センサーの検出結果に基づいて、前記給水部を制御する制御部を備える、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項３】
前記加湿筐体は、第２センサーを有し、
前記第２センサーは、前記加湿筐体に前記加湿空気発生部がセットされかつ前記貯水部が満水の状態における、前記フロート部の位置である第２位置に、前記フロート部があることを検出する、請求項２に記載のシート製造装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記加湿空気発生部が加湿中に前記第２センサーの検出結果が前記第２位置に前記フロート部がないことを示したことに応じて、前記給水部に給水を開始させ、前記第２センサーの検出結果が、前記第２位置に前記フロート部があることを示していることを条件に、前記給水部に給水を終了させる、請求項３に記載のシート製造装置。
【請求項５】
開いた状態で前記加湿空気発生部の着脱を可能にし、閉じた状態で前記加湿空気発生部の着脱を不可能にする扉を備え、
前記制御部は、前記扉が開いた状態から閉じた状態に変化したのち、前記第１センサーの検出結果が前記第１位置に前記フロート部があることを示している場合に、前記給水部に給水を開始させ、前記第２センサーの検出結果が、前記第２位置に前記フロート部があることを示していることを条件に、前記給水部に給水を終了させる、請求項３に記載のシート製造装置。
【請求項６】
開いた状態で前記加湿空気発生部の着脱を可能にし、閉じた状態で前記加湿空気発生部の着脱を不可能にする扉と、
前記扉に対する施錠および開錠を行う錠を備え、
前記錠は、前記フロート部が前記第１位置にあることを前記第１センサーが検出している状態で、前記扉を開錠させる、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項７】
前記加湿空気発生部は、斜面部を含み、
前記フロート部は、浮揚部、磁石、およびアーム部を含み、
前記アーム部の一端は、軸に対して回動可能に支持され、
前記アーム部の他端には、前記浮揚部および前記磁石が配置され、
前記浮揚部は、前記貯水部の前記水位に応じて、前記フロート部を前記軸に対して回動させる浮力を生じさせ、
前記フロート部が前記第１位置にあるとき、
前記斜面部は、前記フロート部と当接して前記フロート部の回動を規制し、
前記アーム部の前記一端から前記他端へ向かう延在方向は、鉛直下方よりも前記貯水部の満水時において前記フロート部が位置する側に向き、
前記第１センサーは、磁気センサーであって、前記磁石が生じさせる磁場により前記フロート部が前記第１位置にあることを検出する、請求項１に記載のシート製造装置。
【請求項８】
駆動部、第１センサー、および前記第１センサーに対して着脱可能な加湿空気発生部を有し、
前記加湿空気発生部は、水を貯留する貯水部を含み、
前記第１センサーは、前記加湿空気発生部がセットされ、かつ前記貯水部の排水が完了した状態を検出する加湿装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シート製造装置、および加湿装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、古紙などに由来する繊維から乾式にてシートを製造する装置が知られていた。このような装置には、繊維や結着材などを加湿する加湿装置を備えるものがある。例えば、特許文献１には、ディスクで掻き上げた水を気化させて加湿を行う加湿器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－２７３７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、貯水槽の状態を装置側が確認する方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
シート製造装置は、材料を解繊し、得られる繊維からシートを製造する処理部と、加湿筐体と、前記加湿筐体に着脱可能で空気を加湿する加湿空気発生部と、を備え、前記加湿筐体は、第１センサーを有し、前記加湿空気発生部は、水を貯留する貯水部と、前記貯水部の水位に応じて変位するフロート部と、を含み、前記第１センサーは、前記加湿筐体に前記加湿空気発生部がセットされかつ前記貯水部の排水が完了した状態における、前記フロート部の位置である第１位置に、前記フロート部があることを検出する。
【０００６】
加湿装置は、駆動部、第１センサー、および前記第１センサーに対して着脱可能な加湿空気発生部を有し、前記加湿空気発生部は、水を貯留する貯水部を含み、前記第１センサーは、前記加湿空気発生部がセットされ、かつ前記貯水部の排水が完了した状態を検出する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態に係るシート製造装置の構成を示す模式図。
加湿装置の構成を示す斜視図。
加湿装置の構成を示す断面図。
フロート部、第１センサー、第２センサーなどの配置および作用を示す透視図。
フロート部、第１センサー、第２センサーなどの作用を示す透視図。
加湿装置のメンテナンス作業の手順を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下の実施形態では、繊維を含む古紙などの材料からシートを製造するシート製造装置１、およびシート製造装置１に備わる加湿装置２００を例示して、図面を参照して説明する。
【０００９】
以下の各図においては、相互に直交する座標軸としてＸＹＺ軸を付し、各矢印が指す方向を＋方向とし、＋方向と反対の方向を－方向とする。Ｚ軸は鉛直方向に沿う仮想軸であって＋Ｚ方向を上方とし、－Ｚ方向を下方とする。－Ｚ方向は鉛直方向である。また、シート製造装置１において、材料、ウェブ、およびシートなどの搬送方向の先を下流とし、搬送方向を遡る側を上流とする。図示の便宜上、各部材の大きさを実際とは異ならせている。
【００１０】
図１に示すように、本実施形態に係るシート製造装置１は、第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３を備える。第１ユニット群１０１、第２ユニット群１０２、および第３ユニット群１０３は、図示しないフレームに支持される。図１においては、紙片Ｃ、シートＰ３、スリット片Ｓ、および不要な端材などが移動する方向を白抜きの矢印で示している。以下の説明では、複数の紙片Ｃから成る紙片Ｃの集合体も単に紙片Ｃという。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許