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公開番号2025179974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024086954
出願日2024-05-29
発明の名称液滴吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20251204BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液滴の吐出曲がりの有無を高精度に判別することができる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出装置は、ヘッドに対する光軸の角度が第1角度になるように回動中心を基点として検出装置を回動装置により回動させて第1姿勢とし、移動装置により検出装置を往路方向に移動させつつ光源により第1光としての光をノズルから飛翔空間に吐出された液滴に照射させたときに検出素子により検出された第1光に関する第1受光量および光軸の角度が第2角度になるように回動中心を基点として検出装置を回動装置により回動させて第2姿勢とし、移動装置により検出装置を復路方向に移動させつつ光源により第2光としての光をノズルと同じノズルから飛翔空間に吐出された液滴に照射させたときに検出素子により検出された第2光に関する第2受光量に基づき液滴の正常飛翔方向に対する吐出曲がり量を算出する制御装置を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷媒体に液滴を吐出する複数のノズルが開口されたノズル面を有するヘッドと、
前記ノズルから吐出された液滴が飛翔する飛翔空間へ向けて光を照射する光源、および、前記光源に対して前記飛翔空間を挟んで配置されて前記光を検出する検出素子を有する検出装置と、
前記ノズル面に平行な面内で前記光の照射向きが変わるように前記検出装置を所定の回動中心を基点として回動させる回動装置と、
前記検出装置を所定の往路方向および復路方向に移動させる移動装置と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記ヘッドに対する光軸の角度が第1角度になるように前記回動中心を基点として前記検出装置を前記回動装置により回動させて第1姿勢とする処理と、
前記移動装置により前記第1姿勢の前記検出装置を前記往路方向に移動させつつ前記光源により第1光としての光を前記ノズルから前記飛翔空間に吐出された前記液滴に照射させたときに前記検出素子により検出された前記第1光に関する第1受光量を受信する処理と、
前記ヘッドに対する光軸の角度が第1角度と異なる第2角度になるように前記回動中心を基点として前記検出装置を前記回動装置により回動させて第2姿勢とする処理と、
前記移動装置により前記第2姿勢の前記検出装置を前記復路方向に移動させつつ前記光源により第2光としての光を前記ノズルと同じノズルから前記飛翔空間に吐出された前記液滴に照射させたときに前記検出素子により検出された前記第2光に関する第2受光量を受信する処理と、
前記第1受光量および前記第2受光量に基づき、前記液滴の正常飛翔方向に対する吐出曲がり量を算出する処理と、を実行する、液滴吐出装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記回動中心は、前記光源と前記検出素子との間における光路の中心領域にある、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項3】
前記光源は前記ヘッドの長手方向の一端側に配置され、前記検出素子は前記ヘッドの長手方向の他端側に配置されている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項4】
前記光源は前記ヘッドの短手方向の一端側に配置され、前記検出素子は前記ヘッドの短手方向の他端側に配置されている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項5】
前記ヘッドは、当該ヘッドの短手方向に所定間隔にて複数配置され、
各々の前記ヘッドに対して前記光源および前記検出素子が設けられ、
一の前記ヘッドと他の前記ヘッドとの間には、前記一のヘッドに対応する前記光源および前記他のヘッドに対応する前記検出素子が前記ヘッドの長手方向に並設されている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項6】
前記ヘッドは、当該ヘッドの短手方向に所定間隔にて複数配置され、
各々の前記ヘッドに対して前記光源および前記検出素子が設けられ、
一の前記ヘッドと他の前記ヘッドとの間には、前記一のヘッドに対応する前記光源および前記他のヘッドに対応する前記光源が前記ヘッドの長手方向に並設され、又は、前記一のヘッドに対応する前記検出素子および前記他のヘッドに対応する前記検出素子が前記ヘッドの長手方向に並設されている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項7】
前記ノズル面は長辺および短辺を有し、
前記光源は前記ノズル面の前記短辺の方向の一端側に配置され、前記検出素子は前記ノズル面の前記短辺の方向の他端側に配置されている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項8】
前記光源は前記被印刷媒体の搬送方向における下流側に配置され、前記検出素子は前記被印刷媒体の搬送方向における上流側に配置されている、請求項7に記載の液滴吐出装置。
【請求項9】
前記検出素子は前記ノズル面に対して前記光源よりも下方に配置され、
前記光源は前記ノズル面に対して斜め下方に前記検出素子に向けて光を照射する、請求項1に記載の液滴吐出装置。
【請求項10】
前記光源および前記検出素子は前記ノズル面よりも下方に配置され、
前記ノズル面と前記光源からの光の光軸との間に遮光部が設けられている、請求項1に記載の液滴吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、例えばインクジェットプリンタ等の印刷装置に設けられる液滴吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、光源から照射される光の光軸を吐出ヘッドに対して傾け、往路および復路において走査される吐出ヘッドから吐出された液滴に対して光源から光を照射させる印刷装置が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-188853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術では、吐出された液滴の存在の有無については検知することができるが、液滴の正常飛翔方向に対する吐出曲がりを検知することはできない。すなわち、液滴が光の光軸と重なりつつ曲がって飛翔しているか否かについては検知できないので、吐出された液滴の平面座標を検出することはできないという課題があった。
【0005】
そこで、本開示は、液滴の吐出曲がりの有無を高精度に判別することができる液滴吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の液滴吐出装置は、被印刷媒体に液滴を吐出する複数のノズルが開口されたノズル面を有するヘッドと、前記ノズルから吐出された液滴が飛翔する飛翔空間へ向けて光を照射する光源、および、前記光源に対して前記飛翔空間を挟んで配置されて前記光を検出する検出素子を有する検出装置と、前記ノズル面に平行な面内で前記光の照射向きが変わるように前記検出装置を所定の回動中心を基点として回動させる回動装置と、前記検出装置を所定の往路方向および復路方向に移動させる移動装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ヘッドに対する光軸の角度が第1角度になるように前記回動中心を基点として前記検出装置を前記回動装置により回動させて第1姿勢とする処理と、前記移動装置により前記第1姿勢の前記検出装置を前記往路方向に移動させつつ前記光源により第1光としての光を前記ノズルから前記飛翔空間に吐出された前記液滴に照射させたときに前記検出素子により検出された前記第1光に関する第1受光量を受信する処理と、前記ヘッドに対する光軸の角度が第1角度と異なる第2角度になるように前記回動中心を基点として前記検出装置を前記回動装置により回動させて第2姿勢とする処理と、前記移動装置により前記第2姿勢の前記検出装置を前記復路方向に移動させつつ前記光源により第2光としての光を前記ノズルと同じノズルから前記飛翔空間に吐出された前記液滴に照射させたときに前記検出素子により検出された前記第2光に関する第2受光量を受信する処理と、前記第1受光量および前記第2受光量に基づき、前記液滴の正常飛翔方向に対する吐出曲がり量を算出する処理と、を実行するものである。
【0007】
本開示に従えば、第1姿勢にある光源によってノズルから吐出された液滴に対して第1光が照射され、第2姿勢にある光源によって上記ノズルと同じノズルから吐出された液滴に対して第2光が照射される。そして、第1受光量を検出することによって、吐出された液滴の存在の有無および当該液滴の体積を検知することができる。また、第2受光量を検出することによって、存在が検知された上記の液滴が、第1光の光軸と重なりつつ曲がって飛翔しているか否かを検知することができる。つまり、液滴が第1光の光軸の方向(光軸の奥行き方向)にどれだけずれて飛翔しているかについて検知できる。このように、液滴が第1光の光軸と重なりつつ曲がって飛翔しているか否かについては第1受光量のみでは判別することができないが、第2光に関する第2受光量を用いることによって、液滴の正常飛翔方向に対する吐出曲がり量を高精度に算出することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、液滴の吐出曲がりの有無を高精度に判別することができる液滴吐出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る液滴吐出装置を示す平面図である。
図1の液滴吐出装置が設けられる印刷装置の構成要素の例を示すブロック図である。
ラインヘッドの構成を示す下面図である。
吐出ヘッドから吐出されて飛翔中のインク滴に対してレーザ光を照射する様子を示す図である。
第1姿勢にある光源と当該光源に対応する検出素子および第2姿勢にある光源と当該光源に対応する検出素子を示す平面図である。
フレームの回動中心の位置と当該フレームの回動に必要な距離との関係を示す図である。
図7Aおよび図7Bは光源および検出素子のラインヘッドに対する配置の例を示す図である。
図8Aおよび図8Bは隣り合う一方のラインヘッドと他方のラインヘッドとの間における光源および検出素子の配置の例を示す図である。
光源および検出素子のノズル面に対する配置の例を示す図である。
光源および検出素子の搬送方向に対する配置の例を示す図である。
光源によるレーザ光の照射方向を示す図である。
ノズル面と光軸との間に設けられる遮光部の例を示す図である。
ノズル面と光軸との間に設けられる遮光部の例を示す図である。
隣り合う一のラインヘッドと他のラインヘッドとの間における光源による光軸の位置を示す図である。
各ユニットにおけるレーザ光の照射タイミングを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る液滴吐出装置について図面を参照して説明する。以下に説明する液滴吐出装置は本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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