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公開番号2025151055
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052286
出願日2024-03-27
発明の名称フェライト組成物、磁性体コア、電子部品および電源装置
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C04B 35/38 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】より大型の磁性体コアにおける磁気損失を低減することができるフェライト組成物と、その組成物を有する磁性体コア、電子部品および電源装置を提供する。
【解決手段】主成分と副成分とを有するフェライト組成物である。主成分は、Fe2 O3 換算で52.0~53.5モル%の酸化鉄と、ZnO換算で6.0~11.0モル%の酸化亜鉛と、残部である酸化マンガンと、を有する。主成分100質量部に対して、副成分として、コバルト、チタン、ケイ素、カルシウム、バナジウム、およびタンタルを含有し、ジルコニウムはZrO2 換算で0.004質量部以下(0を含む)である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
主成分と副成分とを有し、
前記主成分は、Fe
2

3
換算で52.0~53.5モル%の酸化鉄と、ZnO換算で6.0~11.0モル%の酸化亜鉛と、残部である酸化マンガンと、を有し、
前記主成分100質量部に対して、前記副成分として、
コバルトをCo
3

4
換算で0.1~0.35質量部、
チタンをTiO
2
換算で0.1~0.6質量部、
ケイ素をSiO
2
換算で0.01~0.03質量部、
カルシウムをCaCO
3
換算で0.12~0.28質量部、
バナジウムをV
2

5
換算で0.005~0.04質量部、
タンタルをTa
2

5
換算で0.01~0.07質量部、で含有し、
ジルコニウムはZrO
2
換算で0.004質量部以下(0を含む)であるフェライト組成物。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記主成分100質量部に対して、前記副成分として、ニオブをNb
2

5
換算で0.00~0.02で含有する請求項1に記載のフェライト組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載のフェライト組成物を含む磁性体コア。
【請求項4】
請求項1または2に記載のフェライト組成物を含む電子部品。
【請求項5】
請求項1または2に記載のフェライト組成物を含む電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フェライト組成物、磁性体コア、電子部品および電源装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、磁性体コアを含む電子部品では、高周波数領域で大電力を扱う用途が増えている。大電力を扱うため、しばしば大型の磁性体コアが使われる。大型のコアの場合に、高周波駆動においては、高温での磁気損失が大きくなる。そのため高温での磁気損失低減が求められている。
【0003】
なお、下記に示す特許文献1では、500kHz以上の高周波領域において、損失を低減させた高特性のMnフェライトが開発されている。しかしながら、従来のフェライトの組成では、より大型の磁性体コアにおける磁気損失を低減することは困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-112695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、より大型の磁性体コアにおいて、高周波駆動時の高温下における磁気損失を低減することができるフェライト組成物と、その組成物を有する磁性体コア、電子部品および電源装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフェライト組成物は、
主成分と副成分とを有し、
前記主成分は、Fe
2

3
換算で52.0~53.5モル%の酸化鉄と、ZnO換算で6.0~11.0モル%の酸化亜鉛と、残部である酸化マンガンと、を有し、
前記主成分100質量部に対して、前記副成分として、
コバルトをCo
3

4
換算で0.1~0.35質量部、
チタンをTiO
2
換算で0.1~0.6質量部、
ケイ素をSiO
2
換算で0.01~0.03質量部、
カルシウムをCaCO
3
換算で0.12~0.28質量部、
バナジウムをV
2

5
換算で0.005~0.04質量部、
タンタルをTa
2

5
換算で0.01~0.07質量部で含有し、
ジルコニウムはZrO
2
換算で0.004質量部以下(0を含む)である。
【0007】
このフェライト組成物で構成してある磁性体コアなどを含むコイル装置などの電子部品では、たとえば磁路の断面積が100mm
2
以上の大型のコアを有していたとしても、高周波数(たとえば500kHz以上)駆動時の高温(たとえば120℃以上)での磁気損失を有効に低減することができることが本発明者等により見出された。
【0008】
前記主成分100質量部に対して、前記副成分として、ニオブをNb
2

5
換算で0.02重量部以下で含有してもよい。ニオブを含有することで、さらに磁気損失を低減することができる。
【0009】
上記のフェライト組成物は、比較的に大型の磁性体コアなどの磁性部品に含まれることが好ましい。上記のフェライト組成物を含む電子部品としては、たとえばコイル部品などが例示され、また電源装置などに好適に用いられることができる。このような電子部品または電源装置では、高周波で大電流が流れても、また高温環境下でも、磁気損失を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る磁性体コアの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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