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公開番号
2025146953
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025126140,2023545478
出願日
2025-07-29,2022-08-23
発明の名称
硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材及びその製造方法、並びに該複合材を用いた物品
出願人
信越化学工業株式会社
代理人
弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類
C08J
5/04 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】強度かつ耐薬品、耐溶剤性ともに優れた複合材と、その複合材を比較的容易かつ工業的に有利に製造することができる方法の提供。
【解決手段】
硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材。
繊維基材に硬化性液状含フッ素組成物を均一に含浸させる工程、
硬化性液状含フッ素組成物を均一に含浸させた該繊維基材を脱泡する工程、及び、
脱泡後の該繊維基材に均一に含浸した硬化性液状含フッ素組成物を硬化させる工程、
を含む複合材の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繊維基材に硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物を含浸させる工程、
硬化性液状含フッ素組成物を含浸させた該繊維基材を脱泡する工程、及び、
脱泡後の該繊維基材に含浸した硬化性液状含フッ素組成物を硬化させる工程、
を含む、硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
硬化性液状含フッ素化合物が二価のパーフルオロアルキレン構造及び/又はパーフルオロポリエーテル構造を含有する化合物である請求項1に記載の複合材の製造方法。
【請求項3】
硬化性液状含フッ素化合物がパーフルオロポリエーテル構造を含有する化合物である請求項1に記載の複合材の製造方法。
【請求項4】
硬化性液状含フッ素組成物が加熱硬化性である、請求項1に記載の複合材の製造方法。
【請求項5】
硬化性パーフルオロポリエーテル基含有化合物がアルケニル基を含有するものである請求項3に記載の複合材の製造方法。
【請求項6】
硬化性液状含フッ素組成物が、
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に二価のパーフルオロアルキレン構造及び/又は二価のパーフルオロポリエーテル構造を有する硬化性ポリフルオロ化合物、
(B)1分子中にヒドロシリル基を2個以上有する架橋剤、
(C)ヒドロシリル化反応触媒、及び、
(D)補強性フィラー
を含むものである請求項1~5のいずれか1項に記載の複合材の製造方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法によって複合材を製造し、該複合材を部分構造又は全体構造とならしめるゴム製品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材及びその製造方法、並びに該複合材を用いた物品等に関する。
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【背景技術】
【0002】
各種の有機樹脂やゴムと繊維とを複合させた複合材は、高強度かつ軽量であるため、自動車業界や航空機業界などで応用されている。
【0003】
このような複合材の具体例として、特許文献1は、シリコーンゴムと炭素繊維との複合材を開示している。特許文献2は、ニトリルブタジエンゴムとポリアミド繊維及びカーボン繊維などからなる複合材を開示している。特許文献3はフッ素ゴムとアラミド繊維、ロックウールなどからなる複合材を開示している。
特許文献1及び2の複合材は、使用されているゴムの耐溶剤性、耐薬品性が十分ではないため、耐溶剤性、耐薬品性が十分でなかった。特許文献3の複合材は、フッ素ゴムを使用しているため、耐溶剤性、耐薬品性は高い。しかし、この複合材の製造においては、ゴムと繊維と一体化させるために、ゴムを一度溶剤で膨潤させてから、ミキサーや熱ロールを使用してゴムと繊維と一体化させる必要があり、工業的に有利に生産できなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-181717号公報
特開2013-100420号公報
特開平10-168429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明は、高強度かつ耐薬品、耐溶剤性ともに優れた複合材と、その複合材を比較的容易かつ工業的に有利に製造することができる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、繊維基材に含浸させた硬化性液状含フッ素組成物を硬化させて該組成物の硬化物と繊維基材とを複合化することにより、高強度かつ耐薬品、耐溶剤性ともに優れた複合材を比較的容易かつ工業的に有利に製造することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は下記の複合材及びその製造方法、並びに該複合材を用いた物品等を提供するものである。
【0007】
<1>
硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材。
<2>
硬化性液状含フッ素化合物が硬化性パーフルオロ基含有化合物である<1>に記載の複合材。
<3>
硬化性パーフルオロ基含有化合物が二価のパーフルオロアルキレン構造及び/又はパーフルオロポリエーテル構造を含有する化合物である<2>に記載の複合材。
<4>
硬化性パーフルオロポリエーテル基含有化合物がアルケニル基を含有するものである<3>に記載の複合材。
<5>
硬化性液状含フッ素組成物が、
(A)1分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖中に二価のパーフルオロアルキレン構造及び/又は二価のパーフルオロポリエーテル構造を有する硬化性ポリフルオロ化合物、
(B)1分子中にヒドロシリル基を2個以上有する架橋剤、
(C)ヒドロシリル化反応触媒、及び、
(D)補強性フィラー
を含むものである<1>~<4>のいずれか1項に記載の複合材。
<6>
更に、組成物が(E)ヒドロシリル化反応制御剤を含むものである<5>に記載の複合材。
<7>
繊維基材が炭素繊維基材又はガラス繊維基材である<1>~<6>のいずれか1項に記載の複合材。
<8>
繊維基材に硬化性液状含フッ素組成物を均一に含浸させる工程、
硬化性液状含フッ素組成物を均一に含浸させた該繊維基材を脱泡する工程、及び、
脱泡後の該繊維基材に均一に含浸した硬化性液状含フッ素組成物を硬化させる工程、
を含む<1>~<7>のいずれか1項に記載の複合材の製造方法。
<9>
<1>~<7>のいずれか1項に記載の複合材を部分構造又は全体構造として有するゴム製品。
<10>
複合材がシール材、ダイヤフラム、保護シート又はシート打ち抜き品である<9>に記載のゴム製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明の複合材は、高強度かつ耐薬品、耐溶剤性ともに優れるため、シール材、ダイヤフラム、耐薬品用保護シート及びその打ち抜き加工品等として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0010】
本発明の硬化性液状含フッ素化合物を含有する硬化性液状含フッ素組成物の硬化物と繊維基材とが一体化してなる複合材において、硬化性液状含フッ素組成物中の主剤(ベースポリマー)である硬化性液状含フッ素化合物としては、好ましくは硬化性パーフルオロ基含有化合物であり、より好ましくは硬化性パーフルオロポリエーテル基含有化合物であり、さらに好ましくは硬化性アルケニル基含有パーフルオロポリエーテル基含有化合物である。
硬化性液状含フッ素化合物は、硬化性液状含フッ素組成物中、60~95質量%含有することが好ましく、65~93質量%含有することが特に好ましい。
本発明の複合材において、硬化性液状含フッ素組成物は、通常、主剤(ベースポリマー)である上記硬化性液状含フッ素化合物の他に、架橋剤、硬化触媒、充填剤(フィラー)等を含有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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