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公開番号
2025142258
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-30
出願番号
2025124136,2022545751
出願日
2025-07-24,2021-08-30
発明の名称
化学反応方法、化学反応装置および製造方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C07C
29/152 20060101AFI20250919BHJP(有機化学)
要約
【課題】生成物の収率を向上させる。
【解決手段】生成物の収率を向上させる気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させる化学反応装置(100)において、触媒層(3)の透過壁(40)と接する面と、冷却面(53)の外表面との間の距離Lと、当該距離Lを有する前記外表面に対応する触媒層(3)の高さHとの積を、高さ方向における冷却面(53)の一端から他端にわたって積算した積算値を、500mm
2
以上にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させる化学反応方法であって、
前記反応を促進する触媒を含む触媒層と、
前記触媒層と空間を隔てて配置され、前記反応で生じた反応ガスの露点以下の温度に維持され、所定の方向に延びる冷却面と、
前記触媒層と前記空間との境界に設けられ、前記反応ガスの透過が可能な透過壁とを備え、
前記触媒層の前記透過壁と接する面と、前記冷却面との間の距離と、当該距離を有する前記冷却面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却面の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上である化学反応装置を使用し、
前記触媒層に前記原料ガスを供給することにより化学反応を進行させ、
前記冷却面および前記空間内において、前記化学反応で生じた生成物の一部を凝縮させる、化学反応方法。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記原料ガスは、酸化炭素および水素を含み、前記生成物は、メタノールを含む、請求項1に記載の化学反応方法。
【請求項3】
前記積算値は、10,000,000mm
2
以下である、請求項1または2に記載の化学反応方法。
【請求項4】
原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させる化学反応装置であって、
前記原料ガスが供給され、前記反応を促進する触媒を含む触媒層と、
前記触媒層と空間を隔てて配置され、前記反応ガスの露点以下の温度に維持され、所定の方向に延びる冷却面と、
前記触媒層と前記空間との境界に設けられ、前記反応で生じた反応ガスの透過が可能な透過壁と、を備え、
前記触媒層の前記透過壁と接する面と、前記冷却面の外表面との間の距離と、当該距離を有する前記外表面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却面の一端から他端にわたって積算した積算値は、500mm
2
以上であり、
前記冷却面表面および前記空間内において、生成物の一部を凝縮させる、化学反応装置。
【請求項5】
前記原料ガスは、酸化炭素および水素を含み、前記生成物は、メタノールを含む、請求項4に記載の化学反応装置。
【請求項6】
前記積算値は、10,000,000mm
2
以下である、請求項4または5に記載の化学反応装置。
【請求項7】
前記透過壁とは前記触媒を挟んで反対側に、前記冷却面よりも高い温度に維持される伝熱面を備える、請求項4から6のいずれか1項に記載の化学反応装置。
【請求項8】
前記距離は、0.5mm以上500mm以下であり、前記触媒層の高さは、1,000mm以上20,000mm以下である、請求項5から7のいずれか1項に記載の化学反応装置。
【請求項9】
原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を内部で進行させる多重構造の反応管を少なくとも1つ含む反応容器を備え、
少なくとも1つの前記反応管のそれぞれは、
前記反応で生じた反応ガスの透過が可能な内筒と、
前記内筒が内部に設けられた外筒と、
前記内筒の内部に設けられ、所定の方向に延びる冷却管と、
前記内筒と前記外筒との間に設けられた触媒層とを備え、
前記触媒層の前記内筒と接する面と、前記冷却管の外表面との間の距離と、当該距離を有する前記外表面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却管の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上であり、
前記冷却管の外表面の温度は、前記反応ガスの露点以下の温度に維持されており、
前記冷却管と前記内筒との間に形成された空間内で生成物の一部を凝縮させる、化学反応装置。
【請求項10】
前記積算値は、10,000,000mm
2
以下である、請求項9に記載の化学反応装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、原料ガスから生成物を得るための化学反応を、触媒を用いて気相で進行させる化学反応装置および化学反応方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、水素と、一酸化炭素あるいは二酸化炭素とを主成分とする原料ガスを触媒の存在下にて反応させてメタノールを合成する方法および当該方法のための装置が開示されている。当該方法では、冷却面で液化させたメタノールを反応系外に抜き出し、平衡転化率を超えてメタノールへの反応を進行させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
日本国特開2005-298413号公報(2005年10月27日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のような反応装置を用いた反応方法を含む、触媒を用いた気相で進行させる反応方法において、反応系における圧力、温度、および触媒量と原料供給速度との比(W/F)などの条件パラメータを変更することが生成物の反応収率に寄与することは、公知である。
【0005】
本発明の一態様は、反応装置の内部構造を変更することにより、当該条件パラメータを変更しなくとも、生成物の収率を向上させる化学反応方法および化学反応装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る化学反応方法は、原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させる化学反応方法であって、前記反応を促進する触媒を含む触媒層と、前記触媒層と空間を隔てて配置され、前記反応で生じた反応ガスの露点以下の温度に維持され、所定の方向に延びる冷却面と、前記触媒層と前記空間との境界に設けられ、前記反応ガスの透過が可能な透過壁とを備え、前記触媒層の前記透過壁と接する面と、前記冷却面との間の距離と、当該距離を有する前記冷却面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却面の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上である化学反応装置を使用し、前記触媒層に前記原料ガスを供給することにより化学反応を進行させ、前記冷却面および前記空間内において、前記化学反応で生じた生成物の一部を凝縮させる。
【0007】
本発明の一態様に係る化学反応装置は、原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させる化学反応装置であって、前記原料ガスが供給され、前記反応を促進する触媒を含む触媒層と、前記触媒層と空間を隔てて配置され、前記反応ガスの露点以下の温度に維持され、所定の方向に延びる冷却面と、前記触媒層と前記空間との境界に設けられ、前記反応で生じた反応ガスの透過が可能な透過壁と、を備え、前記触媒層の前記透過壁と接する面と、前記冷却面の外表面との間の距離と、当該距離を有する前記外表面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却面の一端から他端にわたって積算した積算値は、500mm
2
以上であり、前記冷却面表面および前記空間内において、生成物の一部を凝縮させる。
【0008】
本発明の一態様に係る化学反応装置は、原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を内部で進行させる多重構造の反応管を少なくとも1つ含む反応容器を備え、少なくとも1つの前記反応管のそれぞれは、前記反応で生じた反応ガスの透過が可能な内筒と、前記内筒が内部に設けられた外筒と、前記内筒の内部に設けられ、所定の方向に延びる冷却管と、前記内筒と前記外筒との間に設けられた触媒層とを備え、前記触媒層の前記内筒と接する面と、前記冷却管の外表面との間の距離と、当該距離を有する前記外表面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却管の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上であり、前記冷却管の外表面の温度は、前記反応ガスの露点以下の温度に維持されており、前記冷却管と前記内筒との間に形成された空間内で生成物の一部を凝縮させる。
【0009】
本発明の一態様に係る化学反応装置は、原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を内部で進行させる多重構造の反応管を少なくとも1つ含む反応容器を備え、少なくとも1つの前記反応管のそれぞれは、前記反応で生じた反応ガスの透過が可能な内筒と、前記内筒が内部に設けられ、所定の方向に延びる外筒と、前記内筒の内部に設けられる触媒層とを備え、前記触媒層の前記内筒と接する面と、前記外筒の内表面との間の距離と、当該距離を有する前記内表面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記内表面の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上であり、前記外筒の内表面の温度は、前記反応ガスの露点以下の温度に維持されており、前記外筒と前記内筒との間に形成された空間内で生成物の一部を凝縮させる。
【0010】
本発明の一態様に係るメタノールの製造方法は、原料ガス中の成分よりも沸点の高い成分を生成物に含み、気相での反応の進行が原料-生成物間の化学平衡により制約される反応を進行させるメタノールの製造方法であって、前記原料ガスとして酸化炭素および水素を含み、メタノール合成用触媒を含む触媒層と、前記触媒層と空間を隔てて配置され、前記反応で生じた反応ガスの露点以下の温度に維持され、所定の方向に延びる冷却面と、前記触媒層と前記空間との境界に設けられ、前記反応ガスの透過が可能な透過壁とを備え、前記触媒層の前記透過壁と接する面と、前記冷却面との間の距離と、当該距離を有する前記冷却面に対応する前記触媒層の高さとの積を、前記所定の方向における前記冷却面の一端から他端にわたって積算した積算値が、500mm
2
以上である化学反応装置を使用し、前記触媒層に前記原料ガスを供給することにより化学反応を進行させ、前記冷却面および前記空間内において、前記化学反応で生じた反応ガスの一部を凝縮させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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