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公開番号2025141709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041769
出願日2024-03-15
発明の名称ストレージシステム及びストレージシステムの管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人青稜弁理士法人
主分類G06F 13/14 20060101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約【課題】コントローラ側でIO制御に使用するキューを切り替えることで、IO処理を継続することができるストレージシステム及びストレージシステムの管理方法を提供する。
【解決手段】ストレージシステムは、ホストからのIOコマンドを受信する第1プロトコルチップ及び第2プロトコルチップと、第1CPUを含む第1コントローラと、第2CPUを含む第2コントローラとを備える。第1プロトコルチップは、第1コントローラからの指令に応じて、第1CPUを停止して、第1プロトコルチップが受信したIOコマンドを送るQsetを、Qset11からQset12に切り替える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ホストからのIOコマンドを受信する第1プロトコルチップ及び第2プロトコルチップと、
前記第1プロトコルチップとの制御通信に使用されるキュー及び前記第2プロトコルチップとの制御通信に使用されるキューが割り当てられた第1CPUを有する第1コントローラと、
前記第1プロトコルチップとの制御通信に使用されるキュー及び前記第2プロトコルチップとの制御通信に使用されるキューが割り当てられた第2CPUを有する第2コントローラと、
前記第1プロトコルチップと、前記第1CPU及び前記第2CPUとの間に設けられ、前記第1プロトコルチップと前記第1CPUとの間の通信経路と、前記第1プロトコルチップと前記第2CPUとの間の通信経路とを設定する第1PCIスイッチと、
前記第2プロトコルチップと、前記第1CPU及び前記第2CPUとの間に設けられ、前記第2プロトコルチップと前記第1CPUとの間の通信経路と、前記第2プロトコルチップと前記第2CPUとの間の通信経路とを設定する第2PCIスイッチと、
を備え、
前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップのそれぞれは、
前記ホストから受信した前記IOコマンドの送信先のキューを規定したキュー制御情報を有し、
前記第1PCIスイッチ及び前記第2PCIスイッチによって、前記IOコマンドが通る通信経路を、前記キュー制御情報に従った前記通信経路に設定する、
ように構成された、
ストレージシステム。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のストレージシステムにおいて、
前記第1コントローラ及び前記第2コントローラの何れかは、
前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかにキュー切替指令を送信する、
ように構成され、
前記キュー切替指令を受けた前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかは、
前記キュー切替指令に応じて前記キュー制御情報を更新することによって、前記IOコマンドが通る通信経路を、更新した前記キュー制御情報に従った前記通信経路に切り替える、
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のストレージシステムにおいて、
前記第1プロトコルチップと前記第1CPUとの間の通信経路は、前記第1CPUを停止していない場合に使用する通常のIO処理用の通信経路であり、前記第1プロトコルチップと前記第2CPUとの間の通信経路は、前記第1CPUを停止する場合に使用する代替のIO処理用の通信経路であり、
前記第1コントローラは、
前記第1CPUを停止する場合に、前記キュー切替指令を前記第1プロトコルチップに送信する、
ように構成され、
前記第1プロトコルチップは、
前記キュー切替指令に応じて、前記第1プロトコルチップが受信した前記IOコマンドが通る通信経路を、前記通常のIO処理用の通信経路から前記代替のIO処理用の通信経路に切り替える、
ように構成され、
ストレージシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のストレージシステムにおいて、
前記第2プロトコルチップと前記第2CPUとの間の通信経路は、
前記第2CPUを停止していない場合に使用する通常のIO処理用の通信経路であり、
前記第2プロトコルチップと前記第1CPUとの間の通信経路は、
前記第2CPUを停止する場合に使用する代替のIO処理用の通信経路であり、
前記第2コントローラは、
前記第2CPUを停止する場合に、前記キュー切替指令を前記第2プロトコルチップに送信する、
ように構成され、
前記第2プロトコルチップは、
前記キュー切替指令に応じて、前記第2プロトコルチップが受信した前記IOコマンドが通る通信経路を、前記通常のIO処理用の通信経路から前記代替のIO処理用の通信経路に切り替える。
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項5】
請求項2に記載のストレージシステムにおいて、
前記第1CPU及び前記第2CPUのそれぞれはSMP-OSのマルチコアのCPUであり、
前記第1プロトコルチップは、
前記第1CPU上で動作する前記SMP-OSを更新する場合に、前記第1プロトコルチップが受信した前記IOコマンドの送信先のキューが、前記第1CPUに割り当てられたキューから前記第2CPUに割り当てられたキューに切り替わるように前記キュー制御情報を更新する、
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のストレージシステムにおいて、
前記第2プロトコルチップは、
前記第2CPU上で動作する前記SMP-OSを更新する場合に、前記第2プロトコルチップが受信した前記IOコマンドの送信先のキューが、前記第2CPUに割り当てられたキューから前記第1CPUに割り当てられたキューに切り替わるように前記キュー制御情報を更新する、
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項7】
請求項2に記載のストレージシステムにおいて、
前記第1CPU及び前記第2CPUのそれぞれには、前記IOコマンドを受けるRQと、IO実行を要求するメッセージ送信キューであるWQと、IO実行要求で起動したIOデータ転送の完了を受けるメッセージ受信キューであるCQとを含むキューセットが割り当てられ、
前記キュー切替指令を受けた前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかは、
切替元の前記キューセットに入っている未処理のキュー情報の残存状態を確認し、残存状態に応じた処理を行う
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項8】
請求項7に記載のストレージシステムにおいて、
前記キュー切替指令を受けた前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかは、
切替元の前記RQのキュー情報である前記IOコマンドの残存状態を確認し、前記RQに残存している前記IOコマンドを切替先のキューにコピーして積み込み、前記未処理のキュー情報を処理する、
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項9】
請求項7に記載のストレージシステムにおいて、
前記キュー切替指令を受けた前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかは、
切替元の前記WQの前記キュー情報であるIO転送要求の残存状態を確認し、前記WQに残存している前記IO転送要求を処理する、
ように構成された、
ストレージシステム。
【請求項10】
請求項7に記載のストレージシステムにおいて、
前記キュー切替指令を受けた前記第1プロトコルチップ及び前記第2プロトコルチップの何れかは、
切替元のCQにIO完了通知を積み残している残IOを確認し、所定の条件を満たす場合、前記残IOに関する情報を、前記キュー切替指令を送信した前記第1コントローラ及び前記第2コントローラの何れかに通知し、前記残IOに対する処理を中断する、
ように構成された、
ストレージシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ストレージシステム及びストレージシステムの管理方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ストレージシステムは、プロトコルチップと、コントローラと、を備える。プロトコルチップは、ホストからIOコマンドを受信してコントローラに送信する。コントローラは、プロトコルチップからIOコマンドを受信してIO制御を行う。ストレージシステムにおいて、プロトコルチップとコントローラとは一対一の関係でPCI(Peripheral Component Interconnect) busで接続された構成が採用されている。
【0003】
プロトコルチップとコントローラのCPUとの間のインタフェースは、キュー制御方式を使用しており、CPUはキューを使用してプロトコルチップが受信したIOコマンドを受けたり、IO処理要求をプロトコルチップに依頼したりする。キューはコア毎又はCPU毎に割当てられる。
【0004】
コントローラには、AMP(Asymmetrical Multiprocessing)-OSのマルチコアのCPUが採用される場合がある。AMP-OSのCPUでは各コアで単体のOS(Operating System)が動作する。OSをアップデートする場合、CPUの各コア上で動作する単体のOS毎に個別にOSをアップデートすることが可能であるので、プロトコルチップとコントローラとが一対一の関係で接続された構成あっても、OSアップデート対象以外のコアがIO制御を代替えすることによって、ホストサーバと通信するIO制御を停止せずにノンディスラプティブなOSアップデートを行うことができる。
【0005】
これに対して、コントローラには、SMP(Symmetric Multiprocessing)-OSのマルチコアのCPUが採用される場合もある。SMP-OSのCPUでは、複数のコアで一つのOSが動作する。OSをアップデートする場合、プロトコルチップとコントローラとが一対一の関係で接続されており、且つ、AMP-OSのCPUのようにコア毎にOSをアップデートできないため、CPUの複数のコアを同時に停止する必要がある。
【0006】
CPUが全停止するとIO処理を担当するCPUコアが全く存在しなくなるため、IO処理を担当するコアがなくなってしまう。また、キューは使用不能となり、キューの中に入っていたIO制御情報は喪失する。更に、CPU停止中にホストサーバからプロトコルチップが受信したIOコマンドは全て喪失しまう。これらが原因で、SMP-OSのアップデートでは、IO処理の停止及びホストサーバとのLink切断が生じ得る問題がある。
【0007】
このような問題は、障害が発生してCPU全体が停止するなどの他のケースにおいても生じ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2012-514776号公報
国際公開第2016/006111号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、コントローラのCPUが全停止した場合に、コントローラ側でIO制御に使用するキューを、停止したCPUに割り当てられたキューから停止していない別のコントローラCPUに割り当てられたキューに切り替えることで、IO制御を継続する仕組みが必要となる。なお、特許文献1及び特許文献2には、本発明のようなコントローラ側でIO制御に使用するキューを、停止したCPUに割り当てられたキューから停止していない別のコントローラCPUに割り当てられたキューに切り替える仕組みについては記載されていない。
【0010】
本発明の目的の一つは、コントローラ側でIO制御に使用するキューを切り替えることで、IO処理を継続することができるストレージシステム及びストレージシステムの管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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