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公開番号
2025139230
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2024038047
出願日
2024-03-12
発明の名称
眼鏡レンズ
出願人
ホヤ レンズ タイランド リミテッド
,
HOYA Lens Thailand Ltd
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02C
7/02 20060101AFI20250918BHJP(光学)
要約
【課題】円環状のベース領域と円環状の光束非収束領域とにより生じる二重像のうちベース領域により生じる像を装用者の網膜に結像しやすくしつつ、近視進行抑制効果又は遠視軽減効果をもたらすデフォーカスパワーを十分に発揮させる技術を提供する。
【解決手段】近視進行抑制効果又は遠視軽減効果を奏する眼鏡レンズであって、中心側クリア領域と、ファンクショナル領域と、外側クリア領域と、を備え、平面視において、前記ベース領域及び前記網膜上非収束領域は共に輪帯であり、網膜上非収束領域である各輪帯は球面形状であり、平面視において、前記ファンクショナル領域内に直径4mmの円を配置したときに、配置可能ないずれの円においても条件1~3を満たす、眼鏡レンズ及びその関連技術を提供する。
【選択図】図3A
特許請求の範囲
【請求項1】
近視進行抑制効果又は遠視軽減効果を奏する眼鏡レンズであって、
アイポイントを含む領域であって、物体側の面から入射した光束を、眼球側の面から出射させ、装用者の瞳孔内に入射させ、網膜上に収束させて、装用者の処方屈折力を実現する中心側クリア領域と、
前記中心側クリア領域を包囲する環状のファンクショナル領域であって、物体側の面から入射した光束を、眼球側の面から出射させ、装用者の瞳孔内に入射させ、網膜上に収束させて、装用者の処方屈折力を実現するベース領域と、物体側の面から入射した光束を眼球側の面から出射させる一方で装用者の瞳孔内に入射させた光束を網膜上に収束させない網膜上非収束領域と、を有するファンクショナル領域と、
前記ファンクショナル領域の周囲にある領域であって、物体側の面から入射した光束を、眼球側の面から出射させ、装用者の瞳孔内に入射させ、網膜上に収束させて、装用者の処方屈折力を実現する、外側クリア領域と、
を備え、
平面視において、前記ベース領域及び前記網膜上非収束領域は共に輪帯であり、
前記網膜上非収束領域である各輪帯は球面形状であり、
平面視において、前記ファンクショナル領域内に直径4mmの円を配置したときに、配置可能ないずれの円においても以下の条件を満たす、眼鏡レンズ。
<条件1>
前記円内に前記ベース領域及び前記網膜上非収束領域が存在する。
<条件2>
前記円内に存在する前記網膜上非収束領域では互いに曲率が異なる複数の場所がある。
<条件3>
前記円内を一つの度数を有する領域で区分けした時に最も面積が大きいのは前記ベース領域である。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
以下のi)~iii)のいずれかを満たし、且つ、
i)又はiii)を満たす前記網膜上非収束領域である各輪帯の面形状は、互いに異なる曲率の球面が径方向に並んで配置されてなる形状である、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
i)前記網膜上非収束領域である各輪帯の面形状は、複数の種類の数値の曲率を備え、且つ、輪帯内において互いに曲率が異なる該輪帯が前記円内に存在することにより前記条件2を満たす。
ii)前記網膜上非収束領域である各輪帯の面形状は、一つの数値の曲率を備え、且つ、互いに曲率が異なる輪帯が前記円内に複数存在することにより前記条件2を満たす。
iii)前記網膜上非収束領域である各輪帯の面形状は、複数の種類の数値の曲率又は一つの数値の曲率を備え、且つ、互いに曲率が異なる部分が前記円内に存在することにより前記条件2を満たす。
【請求項3】
前記i)又は前記iii)を満たし、且つ、
レンズ中心から離れる径方向に向かい、前記網膜上非収束領域である各輪帯内の前記面形状の曲率差が等しい又は小さくなり、且つ、
前記網膜上非収束領域である各輪帯のうち、レンズ中心から最も離れた輪帯内の前記面形状の曲率差は、レンズ中心に最も近い輪帯内の前記面形状の曲率差よりも小さい、請求項2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項4】
前記i)又は前記iii)を満たし、且つ、
前記網膜上非収束領域である各輪帯内において、レンズ中心に最も近い側の前記面形状の曲率よりもレンズ中心から最も離れた側の前記面形状の曲率の方が大きい、請求項2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項5】
前記互いに異なる曲率の数値の種類の数は2~4種類である、請求項2に記載の眼鏡レンズ。
【請求項6】
前記網膜上非収束領域である各輪帯内には、前記互いに異なる曲率のうち中心から近いほど大きい曲率の球面が配置される、請求項5に記載の眼鏡レンズ。
【請求項7】
前記条件2において互いに異なる曲率差は0.25D以上である、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項8】
平面視において、前記ファンクショナル領域は、アイポイントを中心とし且つ直径が15.00~32.00mmのいずれか一つの値である円内に収まる、請求項1に記載の眼鏡レンズ。
【請求項9】
近視進行抑制効果を奏する、請求項1~8のいずれか一つに記載の眼鏡レンズ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼鏡レンズに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近視等の屈折異常の進行を抑制する眼鏡レンズとして、レンズ上に複数の処方屈折力よりプラスの屈折力を持つ島状領域が形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この構成の眼鏡レンズによれば、物体側の面から入射し眼球側の面から出射する光束のうち、デフォーカス領域以外を通過した光束では装用者の網膜上に焦点を結ぶが、デフォーカス領域の部分を通過した光束は網膜上よりも手前の位置で焦点を結ぶようになっており、これにより近視の進行が抑制されることになる。
【0004】
特許文献2には、フレネルレンズ状パターンを形成するよう配置される、眼鏡レンズが開示されている。
特許文献2の[0036]では、「フレネルレンズ状パターン」とは、一つの“球面”形状を複数の同心円環に分割して断面視段差状に配置したパターンを指すことが定義されている。
【0005】
特許文献3の[0008]には、中央光学領域の外側に複数の異なる半径の輪帯柱状微細構造がいずれも相対的に安定した屈折力と非点収差を提供することができる眼鏡レンズが記載されている。上記屈折力と上記非点収差とを提供するということは、特許文献3の図2及び図4に記載のように、各輪帯は非球面である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国出願公開第2017/0131567号
WO2020/045567号パンフレット
中国特許111103701号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2の図7に記載のフレネルレンズ状パターンだと、網膜上の位置Aに収束する鋸型部分と、位置Aよりも物体側寄りの位置Bに光線を収束させる鋸型部分とが、共に球面形状である。これは、拡大率が互いに異なる二つの像が結像し得ることを意味する。
【0008】
特許文献2に記載の眼鏡レンズを介して近方距離にある物体を装用者が見る場合を想定する。その場合、近方距離の物体を見る際には屈折力が距離の逆数である関係上、遠方距離の物体を見る場合に比べて大きな屈折力が必要となる。その結果、本来ならばデフォーカス機能を発現させるために、網膜上の位置Aに光束が収束する鋸型部分に比べて大きなパワーを有する鋸型部分を設置したにもかかわらず、該鋸型部分により近方距離にある物体が良好に結像されてしまうおそれがある。つまり、該鋸型部分により光束が網膜上の位置Aに収束してしまうおそれがある。そうなると、本来ならば網膜上の位置Aに光束が収束するはずの鋸型部分により、網膜よりも後方に光束が収束してしまう(いわゆるアンダーフォーカス)。これでは、近視進行抑制効果とは真逆の結果、すなわち近視進行を促進してしまいかねない。
【0009】
特許文献3に記載のように鋸型部分を非球面にすれば、該非球面の部分を通過した光束は球面の場合に比べて収束しにくくなり、装用者にとっては二重像を認識しにくくなる、その結果、本来得るべき結像を、該非球面が無い部分(いわゆるベース領域)により得られるという利点がある。その一方、非球面であるため、位置Aよりも物体側寄りの位置Bに光線を収束にくい。そうなると、本来得るべきであったデフォーカスパワーを十分に発揮させられない。
【0010】
本発明の一態様は、円環状のベース領域と円環状の光束非収束領域とにより生じる二重像のうちベース領域により生じる像を装用者の網膜に結像しやすくしつつ、近視進行抑制効果又は遠視軽減効果をもたらすデフォーカスパワーを十分に発揮させる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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