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公開番号2025134432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032324
出願日2024-03-04
発明の名称調光シート
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類G02F 1/1339 20060101AFI20250909BHJP(光学)
要約【課題】調光シートの面内における外観のむらを抑えることを可能とした調光シートを提供する。
【解決手段】調光シートは、第1透明電極シートと、第2透明電極シートと、第1透明電極シートと第2透明電極シートとの間に位置する調光層とを備える。調光層は、複数の空隙を含む透明高分子層と、空隙内に位置する液晶組成物と、スペーサーとを含む。液晶組成物は、液晶化合物と二色性色素とを含む。スペーサーの第1明度がL*1である。不透明状態を呈する調光シートの第2明度がL*2である。第2明度L*2から第1明度L*1を減算した絶対値である明度差がΔL*である。調光シートが広がる平面と対向する平面視において、調光層における前記スペーサーの面積占有率(%)がSRである。明度差ΔL*と面積占有率SRとの乗算値が以下を満たす。
20≦ΔL*×SR≦81
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1透明電極シートと、
第2透明電極シートと、
前記第1透明電極シートと前記第2透明電極シートとの間に位置する調光層と、を備え、
調光シートに対する電圧の印加の有無によって、透明状態と不透明状態とを可逆的に切り替えられる前記調光シートであって、
前記調光層は、複数の空隙を含む透明高分子層と、前記空隙内に位置する液晶組成物と、スペーサーとを含み、
前記液晶組成物は、液晶化合物と二色性色素とを含み、
前記スペーサーの第1明度がL

1であり、
前記不透明状態を呈する前記調光シートの第2明度がL

2であり、
前記第2明度L

2から前記第1明度L

1を減算した絶対値である明度差がΔL

であり、
前記調光シートが広がる平面と対向する平面視において、前記調光層における前記スペーサーの面積占有率(%)がSRであり、
前記明度差ΔL

と前記面積占有率SRとの乗算値が以下を満たす
20≦ΔL

×SR≦81
調光シート。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記スペーサーの外表面が、黒色を呈する
請求項1に記載の調光シート。
【請求項3】
前記スペーサーは、前記外表面と、前記外表面に覆われた中心部とを備え、
前記中心部が、黒色を呈する
請求項2に記載の調光シート。
【請求項4】
前記スペーサーの全光線透過率が、30%以下である
請求項3に記載の調光シート。
【請求項5】
前記明度差ΔL

が、20以上74以下であり、
前記面積占有率SRが、1%以上3%以下である
請求項1から4のいずれか一項に記載の調光シート。
【請求項6】
前記スペーサーの平均径が、5μm以上30μm以下である
請求項1から4のいずれか一項に記載の調光シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、調光シートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
調光シートは、第1透明電極シートと、第2透明電極シートと、調光層とを備えている。調光層は、第1透明電極シートと第2透明電極シートとの間に位置している。調光層は、複数の空隙を含む透明高分子層と、空隙内に位置する液晶化合物と、調光層の厚さを定めるスペーサーとを含んでいる。スペーサーは、調光層の全体に分散されている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-078443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建物が備える窓ガラスに搭載される調光シートでは、調光シートを介した採光の効率を高めるために、調光シートの透過率を高めることが求められる。そのため、調光層が含むスペーサーには、白色を呈する粒状のスペーサーが用いられることが多い。
【0005】
近年、調光シートの適用対象は、オフィスや医療施設に設置されるパーティション、車両や航空機の窓などのように多様化する一途である。これらの適用対象に用いられる調光シートにはプライバシーの保護が可能であることが求められるから、所定の色を呈する二色性色素を含む調光シートが提案されている。こうした調光シートでは、二色性色素を含まない調光シートに比べて、調光層において、スペーサーが位置する部位において透過する光量と、透明高分子層や液晶化合物が位置する部位において透過する光量との差が大きくなりやすい。結果として、調光シートの面内において調光シートの外観にむらが生じやすい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための調光シートは、第1透明電極シートと、第2透明電極シートと、前記第1透明電極シートと前記第2透明電極シートとの間に位置する調光層と、を備える。調光シートは、調光シートに対する電圧の印加の有無によって、透明状態と不透明状態とを可逆的に切り替えられる。前記調光層は、複数の空隙を含む透明高分子層と、前記空隙内に位置する液晶組成物と、スペーサーとを含む。前記液晶組成物は、液晶化合物と二色性色素とを含む。前記スペーサーの第1明度がL

1であり、前記不透明状態を呈する前記調光シートの第2明度がL

2であり、前記第2明度L

2から前記第1明度L

1を減算した絶対値である明度差がΔL

である。前記調光シートが広がる平面と対向する平面視において、前記調光層における前記スペーサーの面積占有率(%)がSRである。前記明度差ΔL

と前記面積占有率SRとの乗算値が以下を満たす。
20≦ΔL

×SR≦81
【0007】
調光層に含まれるスペーサーの量が少なくとも、各スペーサーの第1明度と調光シートの第2明度との差である明度差が大きい場合には、調光シートを視認する観察者によって、調光シート中に分散された1つずつのスペーサーが視認されやすい。一方で、明度差が小さい場合でも、全てのスペーサーが調光層において占有する面積率が高い場合には、各スペーサーが観察者によって視認される確率が高く、また、複数のスペーサーの集合が1つの物体として観察者に視認される可能性も高まる。これにより、観察者は、調光シートの面内において調光シートの外観にむらが生じていると認識する。
【0008】
この点、スペーサーと調光シートとの明度差と、スペーサーの面積占有率の積とが上記の範囲を満たすから、上記調光シートによれば、明度差と面積占有率とが過剰に大きくなることが抑えられる。これにより、調光層中のスペーサーが視認されにくくなるから、調光シートの面内における外観のむらが抑えられる。
【0009】
上記調光シートにおいて、前記スペーサーの外表面が、黒色を呈してもよい。
上記調光シートによれば、スペーサーの外表面において光の透過が抑えられるから、調光シートの面内における局所で透過した光が視認されることが抑えられる。これにより、調光シートの面内における外観のむらがさらに抑えられる。
【0010】
上記調光シートにおいて、前記スペーサーは、前記外表面と、前記外表面に覆われた中心部とを備え、前記中心部が、黒色を呈してもよい。
上記調光シートによれば、スペーサーの外表面に加えてスペーサーの中心部も黒色を呈するから、スペーサーにおける吸光度がさらに高められる。これにより、スペーサーでの光の透過がさらに抑えられるため、スペーサーが視認されにくくなる。結果として、調光シートの面内における外観のむらがさらに抑えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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