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公開番号2025136740
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035556
出願日2024-03-08
発明の名称包装袋
出願人株式会社パックプラス
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250911BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物を収容する包装袋において、内容物の変質を防止することができるとともに、積層シートにおけるデラミネーションを防止することができる包装袋を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の樹脂層が積層された積層シート1を製袋してなり、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物が収容される包装袋である。積層シート1は、外側に積層されたポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂またはポリオレフィン樹脂からなる最外層11と、該最外層11の内側に形成されたポリアミド樹脂からなる中間層12と、該中間層12の内側に積層されたポリオレフィン樹脂からなるシーラント層13とを備える。中間層12は、中間層12の外側に積層された金属箔からなる第1のバリア層14と、中間層12の内側に形成された無機酸化物の蒸着物からなる第2のバリア層15の間に挟まれている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の樹脂層が積層された積層シートを製袋してなり、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物が収容される包装袋であって、
前記積層シートは、外側に積層されたポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂またはポリオレフィン樹脂からなる最外層と、該最外層の内側に積層されたポリアミド樹脂からなる中間層と、該中間層の内側に積層されたポリオレフィン樹脂からなるシーラント層とを備え、
前記中間層は、中間層の外側に積層された金属箔からなる第1のバリア層と、中間層の内側に形成された無機酸化物の蒸着物からなる第2のバリア層の間に挟まれていることを特徴とする包装袋。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記第2のバリア層は、中間層の内側に形成された酸化ケイ素の蒸着物からなる請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物が収容された請求項1に記載の包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物を収容する包装袋に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、飲食品、医薬品、化学品、化粧品、その他種々の物品を収容するパウチ等の包装袋が知られている。このような包装袋は、一般に、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂からなる最外層と、最外層の内側に設けられたナイロンなどのポリアミド樹脂からなる中間層と、中間層の内側に設けられたシーラント層とからなる積層シートにより製袋される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、このような構成の包装袋は、収容する内容物が抗菌・抗酸化成分のヒドロキシピリドン系化合物(例えば、ピロクトンオラミン)を含む場合、外部からの日光等の光により内容物が変質する虞があるため、ポリエステル樹脂からなる最外層と、ポリアミド樹脂からなる中間層の間に金属箔からなるバリア層を積層し、これにより外部からの光を遮断して内容物の変質を防止することが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-168341号公報
特開2019-1149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のように内容物が抗菌・抗酸化成分のヒドロキシピリドン系化合物(例えば、ピロクトンオラミン)を含む場合、ヒドロキシピリドン系化合物が積層シートの内側から浸透してゆき、バリア層と中間層の間においてデラミネーション(層間剥離)が生じ、包装袋の耐久性や外観が大きく低下する問題があった。
【0006】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物を収容する包装袋において、内容物の変質を防止することができるとともに、積層シートにおけるデラミネーションを防止することができ、ひいては包装袋の耐久性や外観を向上することが可能な包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願人は、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物を収容する包装袋において、特にバリア層と中間層の間においてデラミネーション(層間剥離)が生じる原因として、ヒドロキシピリドン系化合物が積層シートを浸透してゆく過程においてバリア層で遮断されることによりバリア層の内側に位置する中間層が膨潤し、その結果、柔軟性の低いバリア層が中間層の膨潤に追随することができない可能性があるとの推察の下、鋭意研究して本発明に想到するに至ったものである。
【0008】
すなわち、本発明は、上記目的を達成するために、複数の樹脂層が積層された積層シートを製袋してなり、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物が収容される包装袋であって、前記積層シートは、外側に積層されたポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂またはポリオレフィン樹脂からなる最外層と、該最外層の内側に積層されたポリアミド樹脂からなる中間層と、該中間層の内側に積層されたポリオレフィン樹脂からなるシーラント層とを備え、前記中間層は、中間層の外側に積層された金属箔からなる第1のバリア層と、中間層の内側に形成された無機酸化物の蒸着物からなる第2のバリア層の間に挟まれていることを特徴とする。
【0009】
これによれば、中間層の外側に積層された金属箔からなる第1のバリア層によって、外部からの日光等の光を確実に遮断するため、ヒドロキシピリドン系化合物を含む内容物の変質を防止することができる。また、中間層の内側に形成された無機酸化物の蒸着物からなる第2のバリア層によって、内容物に含まれるヒドロキシピリドン系化合物を遮断し、中間層の膨潤を防止するため、積層シートの中間層と第1のバリア層の間におけるデラミネーション(層間剥離)を防止することができる。しかも、中間層の内側に形成された第2のバリア層は、第1のバリア層のような金属箔ではなく、無機酸化物の蒸着物から構成されるため、包装袋に何らかの衝撃が加わってシーラント層が変形した場合でも、第2のバリア層が中間層とともにシーラント層の変形に追随するように変形することができる。
【0010】
また、第2のバリア層は、中間層の内側に形成された酸化ケイ素の蒸着物からなるのが好ましい。これによれば、確実にヒドロキシピリドン系化合物を遮断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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