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公開番号2025133650
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031737
出願日2024-03-01
発明の名称蓄電デバイス
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/627 20210101AFI20250904BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】正極タブが損傷しにくい蓄電デバイスを提供する。
【解決手段】ここに開示される蓄電デバイス100は、一対の第3面12bを有する角形のケース10と、正極と負極とを有する電極体20と、上記正極に設けられた正極タブ23と、上記負極に設けられた負極タブ24と、電解液と、ケース10の第3面12bであって、かつ正極タブ23よりも負極タブ24に近い位置に設けられている注液孔15と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一対の短辺および一対の長辺を有する略矩形状の第1面と、前記一対の短辺からそれぞれ延びる一対の第2面と、前記一対の長辺からそれぞれ延び、前記第1面および前記第2面よりも面積が大きい一対の第3面と、を有する角形のケースと、
前記ケースの内部に収容され、正極と負極とを有する電極体と、
前記正極に設けられた正極タブと、
前記負極に設けられた負極タブと、
前記ケースの内部に収容された電解液と、
前記ケースの前記第3面であって、かつ前記正極タブよりも前記負極タブに近い位置に設けられている注液孔と、
を備える、
蓄電デバイス。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記正極タブは、第1の前記第2面側に向かって突出し、
前記負極タブは、第2の前記第2面側に向かって突出し、
前記注液孔は、前記負極タブが突出する方向において、前記第2の第2面と、前記電極体の端部と、の間に設けられている、
請求項1に記載の蓄電デバイス。
【請求項3】
前記正極タブおよび前記負極タブは、いずれも第1の前記第2面側に向かって突出し、
前記注液孔は、前記負極タブを挟んで前記正極タブの反対側であって、かつ前記正極タブおよび前記負極タブが突出する方向において、前記第1の第2面と、前記電極体の端部と、の間に設けられている、
請求項1に記載の蓄電デバイス。
【請求項4】
前記注液孔は、前記負極タブの上方に設けられている、
請求項2または3に記載の蓄電デバイス。
【請求項5】
前記正極タブに接続され、前記第1の第2面に設けられた正極端子と、
前記負極タブに接続され、前記第2の第2面に設けられた負極端子と、
をさらに備える、
請求項2に記載の蓄電デバイス。
【請求項6】
前記負極タブは、第1の前記第3面から第2の前記第3面に向かって湾曲した湾曲部を有し、
前記注液孔は、前記第2の第3面に設けられている、
請求項1に記載の蓄電デバイス。
【請求項7】
前記注液孔は、前記第1の第3面と直接対向している、
請求項6に記載の蓄電デバイス。
【請求項8】
前記正極タブが、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されており、
前記負極タブが、銅または銅合金で構成されている、
請求項1から3のいずれか1つに記載の蓄電デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電デバイスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電極体と、電解液と、電極体および電解液を収容するケースと、を備える蓄電デバイスが知られている。このような蓄電デバイスにおける電解液の注液に関する従来技術文献として、特許第4009802号公報、特開2004-247120号公報が挙げられる。例えば特許第4537353号公報には、正極と負極とを有する電極体と、電解液と、電極体および電解液を収容するケースと、を備えるラミネート電池が開示されている。このラミネート電池は、さらに、ケースの内部に配置され、正極から延びる正極タブと、負極から延びる負極タブと、を備え、ケースの正極タブと負極タブとの中間に注液孔を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4009802号公報
特開2004-247120号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、本発明者の検討によれば、一般に、正極タブは、負極タブに比べて軟質で変形しやすいことが多い。このため、正極タブの近くに注液孔が設けられていると、電解液を注液したときの勢いで正極タブが損傷する虞がある。特に、車載用等に用いられるような大容量ないし大型の電池では、使用する電解液の量が多くなるため、大量の電解液を注液孔から一気に注液することがあり、このような問題が顕在化しうる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電解液の注液時に正極タブが損傷しにくい蓄電デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明により、一対の短辺および一対の長辺を有する略矩形状の第1面と、上記一対の短辺からそれぞれ延びる一対の第2面と、上記一対の長辺からそれぞれ延び、上記第1面および上記第2面よりも面積が大きい一対の第3面と、を有する角形のケースと、上記ケースの内部に収容され、正極と負極とを有する電極体と、上記正極に設けられた正極タブと、上記負極に設けられた負極タブと、上記ケースの内部に収容された電解液と、上記ケースの上記第3面であって、かつ上記正極タブよりも上記負極タブに近い位置に設けられている注液孔と、を備える、蓄電デバイスが提供される。
【0007】
本発明では、注液孔を正極タブよりも負極タブに近い側に設けることで、電解液の注液時に正極タブが損傷することを相対的に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る蓄電デバイスを模式的に示す斜視図である。
図2は、図1のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。
図3は、図1のIII-III線に沿う模式的な横断面図である。
図4は、注液時における負極タブの近傍を模式的に示す部分拡大図である。
図5は、第1変形例に係る図2相当図である。
図6は、第2変形例に係る図1相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、ここに開示される技術の好適な実施形態を説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であってここに開示される技術の実施に必要な事柄(例えば、ここに開示される技術を特徴付けない蓄電デバイスの一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。ここに開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、本明細書において範囲を示す「A~B」の表記は、A以上B以下の意と共に、「Aより大きい」、「Bより小さい」の意を包含するものとする。
【0010】
[蓄電デバイス]
図1は、一実施形態に係る蓄電デバイス100を模式的に示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う模式的な縦断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿う模式的な横断面図である。図1に示すように、蓄電デバイス100は、ここでは6面体からなる角形形状(詳しくは直方体形状)である。なお、以下の説明において、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、前、後、左、右、上、下を表し、図面中の符号X、Y、Zは、蓄電デバイス100の厚み方向、厚み方向と直交する幅方向、厚み方向および幅方向と直交する上下方向を、それぞれ表すものとする。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、蓄電デバイス100の設置形態を何ら限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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