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公開番号
2025131708
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2025093225,2021551725
出願日
2025-06-04,2020-10-09
発明の名称
N-アシル化活性を有する改変酵素
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C12N
9/10 20060101AFI20250902BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】優れたN-アシル-アミノ基含有化合物生産系の確立に有用な酵素を提供する。
【解決手段】(A)特定のアミノ酸配列(1)において、1以上のアミノ酸残基の変異を含むアミノ酸配列からなる、改変アミノ酸配列;(B)前記改変アミノ酸配列において、1もしくは数個の追加のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入、もしくは付加を含むアミノ酸配列;または(C)前記改変アミノ酸配列において、1以上のアミノ酸残基の追加変異を含み、前記改変アミノ酸配列に対して90%以上の同一性を有するアミノ酸配列を含み、前記アミノ酸配列(1)からなる酵素に対して、(i)L-グルタミン酸および/またはL-アスパラギン酸に対するN-アシル化活性、(ii)L-グルタミン酸に対する基質特異性などのうちのいずれか一つの特性が向上したN-アシル化活性を有する改変酵素を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記:
(A)配列番号1のアミノ酸配列において、N101、R117、T122、I123、Y134、L137、V140、S161、V174、Q200、V231、V311、C335、T336、M337、A339、S340、Y344、R350、G379、K388、L390、S455、E483、Q533、およびC576からなる群から選ばれる1以上のアミノ酸残基の変異を含むアミノ酸配列からなる、改変アミノ酸配列;
(B)前記改変アミノ酸配列において、1もしくは数個の追加のアミノ酸残基の置換、欠失、挿入、もしくは付加を含むアミノ酸配列;または
(C)前記改変アミノ酸配列において、1以上のアミノ酸残基の追加変異を含み、前記改変アミノ酸配列に対して90%以上の同一性を有するアミノ酸配列
を含み、
配列番号1のアミノ酸配列からなる酵素に対して、下記(i)~(iii)のいずれか一つの特性が向上したN-アシル化活性を有する改変酵素:
(i)L-グルタミン酸および/またはL-アスパラギン酸に対するN-アシル化活性;
(ii)L-グルタミン酸に対する基質特異性;あるいは
(iii)L-グルタミン酸および/またはL-アスパラギン酸に対するN-アシル化活性、ならびにL-グルタミン酸に対する基質特異性。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、N-アシル化活性を有する改変酵素などに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
N-アシル-アミノ基含有化合物(例、Nα-アシルアミノ酸)は、香粧品素材(例、界面活性剤)等として用いられている。N-アシル-アミノ基含有化合物の化学的合成(例、ショッテン・バウマン反応)は、合成反応の副産物による環境負荷の課題を有する。そこで、N-アシル-アミノ基含有化合物の酵素的合成が求められている。N-アシル-アミノ基含有化合物の酵素的合成に関する先行技術がいくつか報告されている。
【0003】
特許文献1では、Bacillus subtilisのサーファクチン生合成酵素を利用した糖からのNα-アシルアミノ酸発酵が報告されている。しかし、Nα-アシルグルタミン酸の生成量は116.8mg/Lと微量であるため、この発酵は工業的スケールでの製造には適していない。
【0004】
特許文献2では、ヒト由来アミノ酸N-アシルトランスフェラーゼ、E.coli由来アシルCoA合成酵素を利用して、アミノ酸と脂肪酸からNα-アシルグリシンを合成する方法について報告されている。しかし、この方法では脂肪酸に直接アミノ酸を結合させることができず、2段階の酵素反応が必要となるため、単一の酵素を利用する反応と比較すると制御が複雑になるという課題がある。
【0005】
非特許文献1では、ブタ腎臓由来アシラーゼを用いて、グリセロールを含む溶液中で、アミノ酸と脂肪酸からNα-アシルアミノ酸を合成する方法が報告されている。本方法は、グリセロールを含む溶液中では、アシラーゼによるNα-アシルアミノ酸の加水分解反応が進行しにくいことを利用している。しかし、グリセロールの大量使用が要求される点、およびグリセロールを含まない水系溶媒中でのNα-アシルアミノ酸合成は低収率となる点に鑑みて、この方法は、工業的製造では低効率となる。
【0006】
非特許文献2では、Streptomyces mobaraensis由来アシラーゼを用いて、グリセロールを含む溶液中で、アミノ酸と脂肪酸からNα-アシルアミノ酸を合成する方法が報告されている。しかし、グリセロールを含まない水系溶媒中でのNα-アシルアミノ酸合成は報告されていないため、この方法の工業的製造への効率性は示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2008/131002号
国際公開第2015/028423号
【非特許文献】
【0008】
Wada et al.,Journal of the American Oil Chemists’ Society,2002,79(1), pp 41-46
Koreishi et al.,Journal of Agricultural and Food Chemistry,2006,54(1),pp 72-78
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、優れたN-アシル-アミノ基含有化合物生産系の確立に有用な酵素、およびN-アシル-アミノ基含有化合物の製造方法などを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、鋭意検討した結果、シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)由来indole-3-acetic acid-amido synthetase GH3.6(AtGH3-6)のアミノ酸残基を変異させることにより、N-アシル-アミノ基含有化合物生産能に優れた改変酵素を作製すること、およびN-アシル-アミノ基含有化合物生産に有用であるその他の発明を作出することに成功し、本願発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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