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公開番号2025128465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025102
出願日2024-02-22
発明の名称磁気ディスク装置および磁気ディスク装置の製造方法
出願人株式会社東芝,東芝デバイス&ストレージ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G11B 33/14 20060101AFI20250827BHJP(情報記憶)
要約【課題】吸湿性が維持されたデシカントを封入すること。
【解決手段】実施形態の磁気ディスク装置は、ベース及びカバーが組み合わされて気密に閉塞された筐体と、筐体内に収容される磁気ディスクと、筐体の内部空間内を上方に向かって突出するニードルと、ベースから所定距離離れてベースと対向するよう、カバーに設けられたデシカントアッセンブリと、を備え、デシカントアッセンブリは、ベースと対向する面に開口部を有するケースと、開口部に設けられた封止膜と、ケース内の空間を、第1の室と、開口部を含む第2の室とに分割する分割フィルタと、第1の室に充填されたデシカントと、を有し、第2の室は、ニードルが封止膜を貫通していることで、筐体の内部空間と連通している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
ベース及びカバーが組み合わされて気密に閉塞された筐体と、
前記筐体内に収容される磁気ディスクと、
前記筐体の内部空間内を上方に向かって突出するニードルと、
前記ベースから所定距離離れて前記ベースと対向するよう、前記カバーに設けられたデシカントアッセンブリと、を備え、
前記デシカントアッセンブリは、
前記ベースと対向する面に開口部を有するケースと、
前記開口部に設けられた封止膜と、
前記ケース内の空間を、第１の室と、前記開口部を含む第２の室とに分割する分割フィルタと、
前記第１の室に充填されたデシカントと、を有し、
前記第２の室は、
前記ニードルが前記封止膜を貫通していることで、前記筐体の内部空間と連通している、
磁気ディスク装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記分割フィルタは、
前記カバーの内面と交差する方向に延びて、前記カバーの内面に沿う方向に前記ケース内の空間を分割しており、
前記第１及び第２の室は、
前記カバーの内面に沿う方向に互いに並んで配置されている、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項３】
前記分割フィルタは、
前記カバーの内面に沿う方向に延びて、前記カバーの内面と交差する方向に前記ケース内の空間を分割しており、
前記第１の室は、
前記第２の室と前記カバーとの間に配置される、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項４】
前記カバーは、
前記カバーを貫通する第１の通気口を有し、
前記ケースは、
前記第１の通気口と前記第１の室とを接続する第２の通気口を有する、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項５】
前記ケースは、
前記第１の通気口の直下位置から放射状に延びる複数の流路を有し、
前記第２の通気口は、
前記複数の流路の端部にそれぞれ接続される複数の第２の通気口を含む、
請求項４に記載の磁気ディスク装置。
【請求項６】
前記第１の通気口を気密に閉塞するシールを更に備える、
請求項４に記載の磁気ディスク装置。
【請求項７】
前記デシカントアッセンブリは、
前記ケースの前記ベースと対向する面の外周部を取り囲み、前記ケースと前記ベースとの間の空間を前記筐体の内部空間から遮蔽する遮蔽フィルタを更に有する、
請求項３に記載の磁気ディスク装置。
【請求項８】
前記封止膜は、
前記ニードルが貫通する部位に、他の部位よりも薄く加工された薄肉部を有する、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項９】
前記ニードルは、
前記ベースの内面に設けられている、
請求項１に記載の磁気ディスク装置。
【請求項１０】
前記ニードルは、
前記ベース上に配置されるＦＰＣプレートを貫通して前記筐体の内部空間に突出する、
請求項９に記載の磁気ディスク装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、磁気ディスク装置および磁気ディスク装置の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
磁気ディスク装置は、磁気ディスクを始めとする種々の部品を収容する筐体を有する。筐体は、例えばベースと、ベースに取り付けられたカバーとを有する。磁気ディスクの回転抵抗低減のため、筐体の内部にはＨｅガス等が充填される。
【０００３】
このような磁気ディスク装置では、筐体内の湿度管理のためデシカントが封入される場合がある。デシカントの吸湿性を維持するために、筐体内へのデシカントの封入時、デシカントの大気曝露をごく短時間とすることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
米国特許出願公開第２０２０／００６６３０８号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
１つの実施形態は、吸湿性が維持されたデシカントを封入することができる磁気ディスク装置および磁気ディスク装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の磁気ディスク装置は、ベース及びカバーが組み合わされて気密に閉塞された筐体と、前記筐体内に収容される磁気ディスクと、前記筐体の内部空間内を上方に向かって突出するニードルと、前記ベースから所定距離離れて前記ベースと対向するよう、前記カバーに設けられたデシカントアッセンブリと、を備え、前記デシカントアッセンブリは、前記ベースと対向する面に開口部を有するケースと、前記開口部に設けられた封止膜と、前記ケース内の空間を、第１の室と、前記開口部を含む第２の室とに分割する分割フィルタと、前記第１の室に充填されたデシカントと、を有し、前記第２の室は、前記ニードルが前記封止膜を貫通していることで、前記筐体の内部空間と連通している。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、実施形態１にかかる磁気ディスク装置を分解して示す例示的な斜視図である。
図２は、実施形態１にかかるデシカントアッセンブリの構成の一例を示す模式図である。
図３は、実施形態１にかかる磁気ディスク装置の製造方法の手順の一例を示す模式図である。
図４は、実施形態１にかかる磁気ディスク装置の製造方法の手順の一例を示す模式図である。
図５は、実施形態１の変形例１にかかるデシカントアッセンブリがベースに組付けられる様子を示す模式図である。
図６は、実施形態１の変形例２にかかる磁気ディスク装置が備えるニードルの一例を示す模式図である。
図７は、実施形態２にかかる磁気ディスク装置を分解して示す例示的な斜視図である。
図８は、実施形態２にかかるデシカントアッセンブリの構成の一例を示す模式図である。
図９は、実施形態２にかかる磁気ディスク装置の製造方法の手順の一例を示す模式図である。
図１０は、実施形態２にかかる磁気ディスク装置の製造方法の手順の一例を示す模式図である。
図１１は、実施形態２の変形例１にかかる磁気ディスク装置が備えるニードルの一例を示す模式図である。
図１２は、実施形態２の変形例２にかかるデシカントアッセンブリの構成の一例を示す模式図である。
図１３は、実施形態２の変形例３にかかる磁気ディスク装置が備えるニードルの幾つかの例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下に、本発明の実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【０００９】
［実施形態１］
以下、図面を参照して実施形態１について詳細に説明する。
【００１０】
（磁気ディスク装置の構成例）
図１は、実施形態１にかかる磁気ディスク装置１０を分解して示す例示的な斜視図である。実施形態１の磁気ディスク装置１０は、例えばＨＤＤ（ＨａｒｄＤｉｓｋＤｒｉｖｅ）として構成されている。ただし、実施形態１の磁気ディスク装置１０が、ハイブリッドＨＤＤのような他の磁気ディスク装置であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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