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公開番号2025128136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025081371,2021526164
出願日2025-05-14,2020-06-12
発明の名称有機電界発光素子用組成物、有機電界発光素子、表示装置及び照明装置
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類H10K 50/12 20230101AFI20250826BHJP()
要約【課題】湿式成膜法により、従来よりも駆動電圧が低く、発光効率が高く、駆動寿命の長い有機電界発光素子を作成することができる有機電界発光素子用組成物を提供する。
【解決手段】式(1)で表される化合物と、特定の構造を含む繰り返し単位を有する高分子化合物と、特定の化合物、及び、溶媒を含む有機電界発光素子用組成物。この有機電界発光素子組成物を用いて形成された発光層を有する有機電界発光素子。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される化合物と、
下記式(2)で表される構造を含む繰り返し単位を有する高分子化合物と、
下記式(3)で表される化合物、及び、溶媒を含む有機電界発光素子用組成物。
TIFF
2025128136000040.tif
61
170
[式(1)中、R

、R

は、それぞれ独立して、炭素数1~20のアルキル基、炭素数7~40の(ヘテロ)アラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数6~20のアリールシリル基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、及び炭素数3~30の(ヘテロ)アリール基のうちのいずれか、あるいはこれらの組み合わせである。これらの基はさらに置換基を有していても良い。R

、R

が複数存在する場合、複数のR

、R

は同一でも良く、異なっていても良い。ベンゼン環に結合する隣り合うR

またはR

は、互いに結合して当該ベンゼン環に縮合する環を形成していても良い。
aは0~4の整数である。bは0~3の整数である。
mは1~20の整数である。
nは0~2の整数である。
環Aは、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、イミダゾール環、オキサゾール環、チアゾール環、キノリン環、イソキノリン環、キナゾリン環、キノキサリン環、アザトリフェニレン環、カルボリン環のいずれかである。
環Aは、置換基を有していても良い。該置換基は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1~20のアルキル基、炭素数7~40の(ヘテロ)アラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数6~20のアリールシリル基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数2~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、及び炭素数3~20の(ヘテロ)アリール基のうちのいずれか、あるいはこれらの組み合わせである。環Aに結合する隣り合う置換基どうしが結合して環Aに縮合する環を形成しても良い。


は、直接結合またはm+1価の芳香族連結基を表す。


は補助配位子を表す。lは1~3の整数である。補助配位子が複数ある場合は、それぞれ異なっていても良く、同一であっても良い。]
TIFF
2025128136000041.tif
42
140
[式(2)中、R

、R

はそれぞれ独立して、炭素数1~20のアルキル基、炭素数7~40の(ヘテロ)アラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数6~20のアリールシリル基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、及び炭素数3~30の(ヘテロ)アリール基のうちのいずれか、あるいはこれらの組み合わせである。これらの基はさらに置換基を有していても良い。]
TIFF
2025128136000042.tif
38
140
[式(3)中、X

はNを表す。


はそれぞれ独立して、炭素数3~30の(ヘテロ)アリール基である。これらの基はさらに置換基を有していても良い。R

が複数存在する場合、複数のR

は同一でも良く、異なっていても良い。ベンゼン環に結合する隣り合うR

は、互いに結合して当該ベンゼン環に縮合する環を形成していても良い。


、R

は、それぞれ独立して、フェニル基及びカルバゾリル基から選ばれる基が複数連結した基である。これらの基はさらに置換基を有していても良い。
有していても良い置換基は、炭素数1~20のアルキル基、炭素数7~40の(ヘテロ)アラルキル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数3~20の(ヘテロ)アリールオキシ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数6~20のアリールシリル基、炭素数2~20のアルキルカルボニル基、炭素数7~20のアリールカルボニル基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数6~20のアリールアミノ基、炭素数3~30の(ヘテロ)アリール基、又は架橋基である。
cは0~5の整数である。


~R

の末端は、それぞれ独立して、フェニル基又はカルバゾリル基を含む。
ただし、cが0の場合、R

とR

は同時に無置換フェニル基ではない。]
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記式(1)中のZ

が直接結合である、請求項1に記載の有機電界発光素子用組成物。
【請求項3】
前記式(1)で表される化合物が下記式(1-1)で表される化合物である、請求項1に記載の有機電界発光素子用組成物。
TIFF
2025128136000043.tif
98
170
[式(1-1)中、
3つのX

は、同時にCまたはNを表す。


は、直接結合またはp+1価の芳香族連結基を表す。


は、直接結合またはq+1価の芳香族連結基を表す。
p、qは1~10の整数である。


、R

、a、b、n、m、環A、L

、lは、式(1)におけるR

、R

、a、b、m、n、環A、L

、lと同義である。]
【請求項4】
前記式(1)で表される化合物が、式(1-2)で表される化合物である請求項1または2に記載の有機電界発光素子用組成物。
TIFF
2025128136000044.tif
67
167
[式(1-2)中、R

、a、m、n、環A、Z

、L

、lは、式(1)におけるR

、a、m、n、環A、Z

、L

、lと同義である。

15
~R
17
は置換基である。]
【請求項5】
前記式(1)中のlが3である、請求項1~4のいずれかに記載の有機電界発光素子用組成物。
【請求項6】
前記式(2)で表される構造を含む繰り返し単位を有する高分子化合物が、下記式(2-1)で表される繰返し単位を含む、請求項1~5のいずれかに記載の有機電界発光素子用組成物。
TIFF
2025128136000045.tif
45
140
[式(2-1)中、Ar
21
~Ar
23
は、それぞれ独立して、置換基を有していても良い、炭素数3~30の2価の(ヘテロ)アリーレン基を表す。
Ar
24
、Ar
25
は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい炭素数3~30の(ヘテロ)アリール基を表す。
rは0~2の整数を表す。]
【請求項7】
前記式(3)で表される化合物において、[フェニレン-(R

)c]、R

及びR

の3つの部分構造が、当該部分構造が置換基を有する場合はその置換基も含めて、同一の構造ではない、請求項1~6のいずれかに記載の有機電界発光素子用組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の有機電界発光素子組成物を用いて湿式成膜法により発光層を形成する工程を含む、有機電界発光素子の製造方法。
【請求項9】
請求項1~7のいずれかに記載の有機電界発光素子組成物を用いて形成された発光層を有する有機電界発光素子。
【請求項10】
請求項9に記載の有機電界発光素子を有する表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」と称す場合がある。)の発光層を形成するために有用な有機電界発光素子用組成物に関する。本発明はまた、該有機電界発光素子用組成物を用いて形成された発光層を有する有機電界発光素子及びその製造方法と、該有機電界発光素子を有する表示装置及び照明装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
有機EL照明や有機ELディスプレイなど、有機EL素子を利用した各種電子デバイスが実用化されている。有機電界発光素子は、印加電圧が低いため消費電力が小さく、三原色発光も可能であるため、大型のディスプレイモニターだけではなく、携帯電話やスマートフォンに代表される中小型ディスプレイへの応用が始まっている。
【0003】
有機電界発光素子は発光層や電荷注入層、電荷輸送層など複数の層を積層することにより製造される。現在、有機電界発光素子の多くは、有機材料を真空下で蒸着することにより製造されている。
真空蒸着法では、蒸着プロセスが煩雑となり、生産性に劣る。
真空蒸着法で製造された有機電界発光素子では照明やディスプレイのパネルの大型化が極めて難しい。
【0004】
近年、大型のディスプレイや照明に用いることのできる有機電界発光素子を効率よく製造するプロセスとして、湿式成膜法(塗布法)が研究されている。湿式成膜法は、真空蒸着法に比べて安定した層を容易に形成できる利点があるため、ディスプレイや照明装置の量産化や大型デバイスへの適用が期待されている。
【0005】
有機電界発光素子を湿式成膜法で製造するためには、使用される材料はすべて有機溶媒に溶解してインクとして使用できるものである必要がある。使用材料が溶解性に劣ると、長時間加熱するなどの操作を要するため、使用前に材料が劣化してしまう可能性がある。さらに、溶液状態で長時間均一状態を保持することができないと、溶液から材料の析出が起こり、インクジェット装置などによる成膜が不可能となる。湿式成膜法に使用される材料には、有機溶媒に速やかに溶解することと、溶解した後析出せず均一状態を保持する、という2つの意味での溶解性が求められる。
【0006】
近年、発光ドーパントとして広く用いられているイリジウムを中心金属とした有機金属錯体構造に特定の置換基を導入して、有機溶媒への溶解性を向上させた化合物と、フルオレン構造を含む高分子化合物を含むインクを用い、有機電界発光素子の発光効率を高めたり、駆動電圧を低めたりして、有機電界発光素子の性能を改善しようとする試みがなされている(例えば、特許文献1及び2)。
【0007】
湿式成膜法の真空蒸着法に対する別の利点として、1つの層により多くの材料種を使用することができる点が挙げられる。真空蒸着法では材料種が増加すると蒸着速度を一定にコントロールすることが困難になる。一方、湿式成膜法では材料種が増加しても各材料が有機溶媒に溶解しさえすれば、一定の成分比のインクを調製して層形成が可能である。
【0008】
近年、発光層を形成するためのインクに含まれる複数の成分の一つとして、電子輸送を担う目的でトリアジン環またはピリミジン環を含む特定の化合物を用いることが試みられている(例えば、特許文献3及び4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際公開第2017/154884号
特開2018-83941号公報
国際公開第2014/024889号
国際公開第2017/178311号
【0010】
しかしながら、前述の先行技術では、特定の置換基の導入で発光ドーパントの溶解性が向上し、インクの安定性は向上しているものの、当該特定の置換基の導入によって発光材料の電子輸送性が低下している。このため、ディスプレイや照明用途に対して、有機電界発光素子の性能の点で十分とは言えず、さらなる駆動電圧の低減、発光効率及び駆動寿命の改善が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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