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公開番号
2025124013
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-25
出願番号
2024019854
出願日
2024-02-13
発明の名称
船外機および船舶
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
主分類
F02M
55/02 20060101AFI20250818BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】水素を燃料として駆動するパワーユニットの燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の配管同士の接続位置がずれた場合にも、接続位置のずれを吸収して容易に接続することが可能な船外機を提供する。
【解決手段】この船外機100は、第1燃料噴射装置15に高圧の水素を供給するための金属製の第1配管41、および、第2燃料噴射装置16に高圧の水素を供給するための金属製の第2配管42の両方に高圧の水素を流通させるように第1配管41と第2配管42とを接続する、湾曲可能な金属製のフレキシブル配管43を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
水素を燃料として駆動するパワーユニットと、前記パワーユニットより下方に設けられたドライブシャフトおよびプロペラシャフトを介して駆動するプロペラと、を備える船外機であって、 船外機本体と、
前記船外機本体の左右方向に沿って並ぶように配置された、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドと、前記第1シリンダヘッドおよび前記第2シリンダヘッドにそれぞれ取り付けられ、前記第1シリンダヘッドおよび前記第2シリンダヘッドのそれぞれの内部の燃焼室において、前記水素を噴射する第1燃料噴射装置および第2燃料噴射装置と、を含み、前記水素を燃料として駆動する前記パワーユニットと、
前記第1燃料噴射装置に高圧の前記水素を供給するための金属製の第1配管と、
前記第2燃料噴射装置に前記高圧の水素を供給するための金属製の第2配管と、
前記第1配管および前記第2配管の両方に前記高圧の水素を流通させるように前記第1配管と前記第2配管とを接続する、波形または網組構造を有し湾曲可能な金属製のフレキシブル配管と、を備える、船外機。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第1配管と、前記フレキシブル配管の一方側の端部とを接続する、前記高圧の水素に対する気密性を有する第1継手と、
前記第2配管と、前記フレキシブル配管の他方側の端部とを接続する、前記高圧の水素に対する気密性を有する第2継手と、をさらに備える、請求項1に記載の船外機。
【請求項3】
前記フレキシブル配管は、前記船外機本体の左右方向に沿って延びるように配置されている、請求項1に記載の船外機。
【請求項4】
前記パワーユニットは、
前記船外機本体の前後方向において、前記第1シリンダヘッドよりも後側に配置され、前記第1シリンダヘッドと接続されるとともに、前記第1シリンダヘッドからの排気ガスが通過する第1排気マニホールドと、
前記船外機本体の前後方向において、前記第2シリンダヘッドよりも後側に配置され、前記第2シリンダヘッドと接続されるとともに、前記第2シリンダヘッドからの排気ガスが通過する第2排気マニホールドと、を含み、
前記フレキシブル配管の少なくとも一部は、前記船外機本体の上下方向から見て、前記第1排気マニホールドおよび前記第2排気マニホールドとオーバラップするように配置されている、請求項1に記載の船外機。
【請求項5】
前記パワーユニットは、前記船外機本体の上下方向において、前記第1排気マニホールドおよび前記第2排気マニホールドよりも下側に配置され、前記第1排気マニホールドおよび前記第2排気マニホールドと接続されるとともに、前記第1排気マニホールドを通過した排気ガスおよび前記第2排気マニホールドを通過した排気ガスが通過する排気管を含み、
前記フレキシブル配管の少なくとも一部は、前記船外機本体の前後方向から見て、前記排気管とオーバラップするように配置されている、請求項4に記載の船外機。
【請求項6】
前記フレキシブル配管は、前記船外機本体の前後方向において、前記排気管の少なくとも一部よりも前側に配置されている、請求項5に記載の船外機。
【請求項7】
前記パワーユニットは、前記船外機本体の前後方向において、前記第1シリンダヘッドおよび前記第2シリンダヘッドの後側にそれぞれ取り付けられた第1シリンダヘッドカバーおよび第2シリンダヘッドカバーを含み、
前記フレキシブル配管の少なくとも一部は、前記船外機本体の前後方向において、前記第1シリンダヘッドカバーおよび前記第2シリンダヘッドカバーと、前記排気管との間に配置されている、請求項6に記載の船外機。
【請求項8】
前記第1継手を介して前記第1配管および前記フレキシブル配管に接続され、前記高圧の水素を前記第1配管および前記フレキシブル配管に供給するための金属製の第3配管をさらに備える、請求項2に記載の船外機。
【請求項9】
前記船外機本体は、前記パワーユニットを収容するカウルを含み、
前記カウルの内部に設けられ、前記水素を検出する水素検出センサをさらに備える、請求項1に記載の船外機。
【請求項10】
前記水素検出センサは、前記カウルの上端部、および、前記カウルの表面に設けられ前記カウルの内部と外部とを接続する換気口の近傍のうちの少なくともいずれかに配置されている、請求項9に記載の船外機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、船外機および船舶に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、パワーユニットを備える船外機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、船外機本体の左右方向に並ぶ、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドと、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドにそれぞれ取り付けられ、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドのそれぞれの内部において、燃料を噴射する第1燃料噴射装置および第2燃料噴射装置と、を含むパワーユニットを備える船外機が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-101095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記特許文献1には記載されていないが、上記特許文献1に記載されているような船外機を、水素を燃料として駆動するパワーユニットを備えるように構成することが考えられる。この場合、船外機に、第1燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の第1配管と、第2燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の第2配管と、第1配管および第2配管の両方に高圧の水素を流通させるように第1配管と第2配管とを接続する高圧用の金属製の接続用配管を設けることが必要となる。この場合、高圧用の第1配管、第2配管および接続用の配管が剛性の高い金属製であるので、第1配管および第2配管に対して接続用配管を接続する際に、第1配管および第2配管の組付け誤差に起因して第1配管および第2配管に対する接続用配管の接続位置がずれた場合に、ガソリンを燃料として駆動するパワーユニットにガソリンを供給するために用いられるゴム製の配管と異なり、第1配管および第2配管に対する接続用配管の接続位置のずれを吸収するのが難しい。すなわち、金属製の接続用配管を金属製の第1配管および金属製の第2配管に対して接続する作業が困難になる。このため、第1燃料噴射装置および第2燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の配管同士の接続位置がずれた場合にも、接続位置のずれを吸収して容易に接続することが可能な構成が望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、水素を燃料として駆動するパワーユニットの燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の配管同士の接続位置がずれた場合にも、接続位置のずれを吸収して容易に接続することが可能な船外機および船舶を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による船外機は、水素を燃料として駆動するパワーユニットと、パワーユニットより下方に設けられたドライブシャフトおよびプロペラシャフトを介して駆動するプロペラと、を備える船外機であって、船外機本体と、船外機本体の左右方向に並ぶ、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドと、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドにそれぞれ取り付けられ、第1シリンダヘッドおよび第2シリンダヘッドのそれぞれの内部の燃焼室において、水素を噴射する第1燃料噴射装置および第2燃料噴射装置と、を含み、水素を燃料として駆動するパワーユニットと、第1燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための金属製の第1配管と、第2燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための金属製の第2配管と、第1配管および第2配管の両方に高圧の水素を流通させるように第1配管と第2配管とを接続する、波形または網組構造を有し湾曲可能な金属製のフレキシブル配管と、を備える。
【0008】
この発明の第1の局面による船外機では、上記のように、第1燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための金属製の第1配管、および、第2燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための金属製の第2配管の両方に高圧の水素を流通させるように第1配管と第2配管とを接続する、波形または網組構造を有し湾曲可能な金属製のフレキシブル配管を備える。これにより、湾曲可能なフレキシブル配管により、第1配管および第2配管に対してフレキシブル配管を接続する際に、第1配管および第2配管の組付け誤差に起因して第1配管および第2配管に対するフレキシブル配管の接続位置がずれた場合でも、第1配管および第2配管に対するフレキシブル配管の接続位置のずれを吸収することができる。すなわち、金属製のフレキシブル配管を金属製の第1配管および金属製の第2配管に対して接続する作業が容易になる。その結果、水素を燃料として駆動するパワーユニットの燃料噴射装置に高圧の水素を供給するための高圧用の金属製の配管同士の接続位置がずれた場合にも、接続位置のずれを吸収して容易に接続することができる。また、フレキシブル配管に高圧の水素による圧力が作用していない場合にはフレキシブル配管を湾曲させることができるので、第1配管および第2配管に対してフレキシブル配管を容易に接続することができる。また、フレキシブル配管に高圧の水素による圧力が作用している場合にはフレキシブル配管の剛性が向上するので、パワーユニットの振動、船外機本体に作用する外乱(波など)によりフレキシブル配管に生じる振動に対する強度を向上させることができる。
【0009】
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、第1配管と、フレキシブル配管の一方側の端部とを接続する、高圧の水素に対する気密性を有する第1継手と、第2配管と、フレキシブル配管の他方側の端部とを接続する、高圧の水素に対する気密性を有する第2継手と、をさらに備える。このように構成すれば、第1継手および第2継手により、高圧の水素に対する気密性を確保した状態で、高圧用のフレキシブル配管を高圧用の第1配管と高圧用の第2配管とに対して接続することができる。
【0010】
上記第1の局面による船外機において、好ましくは、フレキシブル配管は、船外機本体の左右方向に沿って延びるように配置されている。このように構成すれば、船外機本体の左右方向の一方側と他方側にそれぞれ配置される第1配管と第2配管とを、最短距離で接続することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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