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公開番号2025121548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017005
出願日2024-02-07
発明の名称エンジンユニット
出願人カワサキモータース株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F01M 1/02 20060101AFI20250813BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】潤滑液タンクに出入りする配管を簡素化できるエンジンユニットを提供する。
【解決手段】本開示のエンジンユニットEUは、エンジンEの潤滑液パン14内から潤滑液OLを吸引して排出するスカベンジポンプ30と、スカベンジポンプ30により排出された潤滑液OLを貯留する潤滑液タンク28と、潤滑液タンク28から導出された潤滑液OLをエンジンEの被潤滑部位に供給するフィードポンプ32とを備えている。スカベンジポンプ30とフィードポンプ32が潤滑液パン14の内部に配置されている。スカベンジポンプ30とフィードポンプ32はトロコイドポンプで、スカベンジポンプ30の回転軸とフィードポンプ32の回転軸が同軸である。スカベンジポンプ30とフィードポンプ32は、外径に対するポンプ回転軸のオフセットが逆方向に設定されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの潤滑液パン内から潤滑液を吸引して排出するスカベンジポンプと、
前記スカベンジポンプにより排出された潤滑液を貯留する潤滑液タンクと、
前記潤滑液タンクから導出された潤滑液をエンジンの被潤滑部位に供給するフィードポンプとを備えたエンジンユニットであって、
前記スカベンジポンプと前記フィードポンプが前記潤滑液パンの内部に配置され、
前記スカベンジポンプと前記フィードポンプはトロコイドポンプで、前記スカベンジポンプの回転軸と前記フィードポンプの回転軸が同軸であり、
前記スカベンジポンプと前記フィードポンプは、外径に対するポンプ回転軸のオフセットが逆方向に設定されているエンジンユニット。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエンジンユニットにおいて、前記スカベンジポンプの吸込口が、前記フィードポンプよりも下方に配置されているエンジンユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載のエンジンユニットにおいて、クランクシャフトの軸心方向とピストンの往復方向の両方に直交する直交方向に関して、前記ピストンに潤滑液を噴射するピストンジェットが配置される側に、前記フィードポンプの排出口が配置されているエンジンユニット。
【請求項4】
請求項1または2に記載のエンジンユニットにおいて、クランクシャフトの軸心方向とピストンの往復方向の両方に直交する直交方向に関して、吸気ポートが形成される側に、前記スカベンジポンプの排出口および前記フィードポンプの吸込口が配置されているエンジンユニット。
【請求項5】
請求項1または2に記載のエンジンユニットにおいて、前記潤滑液パンは、エンジンのクランクケースの底面に取り付けられ、
前記スカベンジポンプおよび前記フィードポンプが、前記クランクケースに取り付けられているエンジンユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ドライサンプ潤滑方式のエンジンユニットに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乗物の駆動源として、ドライサンプ潤滑方式のエンジンが用いられることがある(例えば、特許文献1)。ドライサンプ潤滑方式のエンジンでは、潤滑液タンクに潤滑液が貯められるので、乗物の姿勢変化の影響を受けずに安定して潤滑液を供給できるうえに、クランクシャフトの撹拌抵抗が小さくなって出力が向上する。また、潤滑液パンを小さくできるので、エンジンが上下方向に小型化され、重心を下げることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-013887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドライサンプ潤滑方式のエンジンでは、エンジン底部にスカベンジポンプおよびフィードポンプが配置され、スカベンジポンプが潤滑液タンクに潤滑液を排出し、フィードポンプには潤滑液タンクから潤滑液が導入される。したがって、スカベンジポンプの排出口と、フィードポンプの吸込口はエンジンの同じ側に配置されるのが好ましい。
【0005】
本出願の開示は、潤滑液タンクに出入りする配管を簡素化できるエンジンユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエンジンユニットは、エンジンの潤滑液パン内から潤滑液を吸引して排出するスカベンジポンプと、前記スカベンジポンプにより排出された潤滑液を貯留する潤滑液タンクと、前記潤滑液タンクから導出された潤滑液をエンジンの被潤滑部位に供給するフィードポンプとを備えている。前記スカベンジポンプと前記フィードポンプが前記潤滑液パンの内部に配置され、前記スカベンジポンプと前記フィードポンプはトロコイドポンプで、前記スカベンジポンプの回転軸と前記フィードポンプの回転軸が同軸である。前記スカベンジポンプと前記フィードポンプは、外径に対するポンプ回転軸のオフセットが逆方向に設定されている。
【0007】
ここで、「外径に対するポンプ回転軸のオフセットが逆方向に設定される」とは、ポンプ回転軸心方向から見て、スカベンジポンプの外径の中心と、共通のポンプ回転軸心と、フィードポンプの外径の中心とを結ぶ線分が鈍角をなすことをいう。また、スカベンジポンプの外径の中心、共通のポンプ回転軸心およびフィードポンプの外径の中心が一直線に並ぶものも含む。つまり、「外径に対するポンプ回転軸のオフセットが逆方向に設定される」とは、スカベンジポンプの外径の中心とフィードポンプの外径の中心が、共通のポンプ回転軸心を挟んで反対側の領域に位置していることをいう。
【発明の効果】
【0008】
本開示のエンジンユニットによれば、スカベンジポンプとフィードポンプが、外径に対してポンプ回転軸が逆方向にオフセットされている。つまり、スカベンジポンプの外径の中心とフィードポンプの外径の中心が、共通のポンプ回転軸心を挟んで反対側の領域に位置している。トロコイドポンプはオフセット方向で流れ方向が決まり、オフセットを逆方向にすると、吸込口および吐出口を逆にできる。これにより、2つのポンプを同軸で駆動しつつ、スカベンジポンプの排出口と、フィードポンプの吸込口をエンジンの同じ側に配置できる。その結果、潤滑液タンクに出入りする配管が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の第1実施形態に係るエンジンユニットを示す側面図である。
同エンジンユニットを示す正面図である。
同エンジンユニットのスカベンジポンプおよびフィードポンプを示す斜視図である。
同エンジンユニットを下方から見た底面図である。
同スカベンジポンプおよび同フィードポンプのロータの配置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の好ましい実施形態について図1~5を参照しながら説明する。本実施形態のエンジンEは、レシプロエンジンであり、例えば、胴体の先端にプロペラが配置される飛行機に用いられる。この場合、胴体内にエンジンEが収容されて、エンジン動力がプロペラに伝達される。エンジンEの用途は、これに限定されず、例えば、船舶の駆動源としても適用可能であり、二輪車や四輪車などの車両の駆動源としても適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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