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公開番号2025117777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012678
出願日2024-01-31
発明の名称情報処理装置、予測方法及び予測プログラム
出願人株式会社GSユアサ
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類G06Q 10/04 20230101AFI20250805BHJP(計算;計数)
要約【課題】交換用の蓄電素子の過剰な製造によるCO2排出量を抑制すること。
【解決手段】情報処理装置1であって、蓄電装置2のSOHを複数の段階に分けたSOH帯毎に、複数の車両3Aのそれぞれで用いられている第1の蓄電装置2が交換された第1の交換確率を記憶する記憶部11と、処理部10と、通信部14と、を備え、処理部10は、第1の蓄電装置2と同種の第2の蓄電装置2又は第1の蓄電装置2と運用劣化特性が類似する第2の蓄電装置2が用いられている複数の車両3B、及び、第2の蓄電装置2を充電する複数の充電装置5の少なくとも一方と通信して、第2の蓄電装置2の数をSOH帯毎に集計し、SOH帯毎の第2の蓄電装置2の数と第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる第2の蓄電装置2の数を予測する、情報処理装置1。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
情報処理装置であって、
蓄電素子の劣化状態を複数の段階に分けた劣化段階毎に、複数の第1種の機器のそれぞれで用いられている第1の蓄電素子が交換された第1の交換確率を記憶する記憶部と、
処理部と、
通信部と、
を備え、
前記処理部は、
前記第1の蓄電素子と同種の第2の蓄電素子又は前記第1の蓄電素子と運用劣化特性が類似する第2の蓄電素子が用いられている複数の第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、前記第2の蓄電素子の数を前記劣化段階毎に集計し、
前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記第1の蓄電素子のライフサイクル中に複数の前記第1種の機器、及び、前記第1の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、各前記劣化段階に至った前記第1の蓄電素子の数を集計し、
前記第1の蓄電素子が交換されたときの前記劣化段階を示す交換情報が入力される外部装置から前記通信部を介して当該交換情報を取得し、
前記劣化段階毎に、当該劣化段階で交換された前記第1の蓄電素子の数を前記交換情報に基づいて集計し、
前記劣化段階毎に、それぞれの集計結果に基づいて、前記第1の蓄電素子の前記第1の交換確率を求め、
求めた前記第1の交換確率を前記記憶部に記憶させる、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記記憶部は、前記第1の蓄電素子の使用が開始された時からの経過時間を一定時間間隔で区切った経過時間帯毎に、前記第1の蓄電素子が故障によって交換された第2の交換確率を更に記憶し、
前記処理部は、
複数の前記第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の前記充電装置の少なくとも一方と通信して、各前記経過時間帯に到達した前記第2の蓄電素子の数を集計し、
前記経過時間帯毎の前記第2の蓄電装置の数と前記第2の交換確率とに基づいて、故障によって交換される前記第2の蓄電素子の数を予測し、
前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて予測した前記第2の蓄電素子の数に、故障によって交換される前記第2の蓄電素子の数を加算することにより、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、
前記第1の蓄電素子の前記運用劣化特性と前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数とに基づいて、前記劣化段階毎に、所定時間後に当該劣化段階に到達する前記第2の蓄電素子の数を予測し、
前記劣化段階毎の前記所定時間後の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、前記所定時間後に交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置であって、
前記処理部は、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を、前記通信部を介して所定の提供先に提供する、情報処理装置。
【請求項6】
予測方法であって、
情報処理装置が、
蓄電素子の劣化状態を複数の段階に分けた劣化段階毎に、複数の第1種の機器のそれぞれで用いられている第1の蓄電素子が交換された第1の交換確率を記憶部に記憶し、
前記第1の蓄電素子と同種の第2の蓄電素子又は前記第1の蓄電素子と運用劣化特性が類似する第2の蓄電素子が用いられている複数の第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、前記第2の蓄電素子の数を前記劣化段階毎に集計し、
前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する、予測方法。
【請求項7】
予測プログラムであって、
蓄電素子の劣化状態を複数の段階に分けた劣化段階毎に、複数の第1種の機器のそれぞれで用いられている第1の蓄電素子が交換された第1の交換確率を記憶部に記憶する処理と、
前記第1の蓄電素子と同種の第2の蓄電素子又は前記第1の蓄電素子と運用劣化特性が類似する第2の蓄電素子が用いられている複数の第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、前記第2の蓄電素子の数を前記劣化段階毎に集計する処理と、
前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する処理と、
をコンピュータに実行させる、予測プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、情報処理装置、予測方法及び予測プログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池等の蓄電素子は使用に伴って満充電容量(以下、単に「充電容量」と称する。)が低下することが知られている(例えば、特許文献1参照)。充電容量が低下すると蓄電素子が本来の性能を発揮できないため、充電容量が低下した蓄電素子が新品の蓄電素子に交換されることがある。以降の説明では充電容量が低下することを蓄電素子の劣化という。
蓄電素子の劣化の指標は充電容量に限定されない。例えば内部抵抗値が劣化の指標として用いられることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6988386号公報(段落0018)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
移動体の一例である車両に搭載される蓄電素子は、主に、新車に搭載される新車用と、劣化した蓄電素子の交換用(言い換えると補修用)と、の2つの目的で製造される。新車用については搭載される車両製造台数から必要な蓄電素子の数を予測できる。これに対し、交換用については、交換が必要だと判るのは実際に市場で蓄電素子が劣化してからである。このため、交換用の蓄電素子については製造すべき数を適切に判断することが難しかった。
本発明の一態様は、交換用の蓄電素子の過剰な製造によるCO

排出量を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される情報処理装置は、蓄電素子の劣化状態を複数の段階に分けた劣化段階毎に、複数の第1種の機器のそれぞれで用いられている第1の蓄電素子が交換された第1の交換確率を記憶する記憶部と、処理部と、通信部と、を備え、前記処理部は、前記第1の蓄電素子と同種の第2の蓄電素子又は前記第1の蓄電素子と運用劣化特性が類似する第2の蓄電素子が用いられている複数の第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、前記第2の蓄電素子の数を前記劣化段階毎に集計し、前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する。
【発明の効果】
【0006】
上記の構成によると、交換用の蓄電素子の過剰な製造によるCO

排出量を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1に係る情報処理装置の模式図
情報処理装置の電気的構成を示すブロック図
蓄電装置に関する各種の情報を示す模式図
現時点における第1の蓄電装置に関する情報が集計された表
図4に示す各SOH帯に到達した蓄電装置の台数を表すヒストグラム
各SOH帯で劣化によって交換された蓄電装置の台数を表すヒストグラム
現時点における第2の蓄電装置に関する情報が集計された表
第1の蓄電装置の故障による交換確率(第2の交換確率)を表す表
第2の蓄電装置に関する情報が集計された表
1年後の第2の蓄電装置の交換台数予測値を示す表
第1の蓄電装置の運用劣化特性を示すグラフ
図9に示す現時点で市場にある第2の蓄電装置の台数を表すヒストグラム
1年後の台数を表すヒストグラム
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施形態の概要を列挙して説明する。
【0009】
(1)実施形態に係る情報処理装置は、蓄電素子の劣化状態を複数の段階に分けた劣化段階毎に、複数の第1種の機器のそれぞれで用いられている第1の蓄電素子が交換された第1の交換確率を記憶する記憶部と、処理部と、通信部と、を備え、前記処理部は、前記第1の蓄電素子と同種の第2の蓄電素子又は前記第1の蓄電素子と運用劣化特性が類似する第2の蓄電素子が用いられている複数の第2種の機器、及び、前記第2の蓄電素子を充電する複数の充電装置の少なくとも一方と通信して、前記第2の蓄電素子の数を前記劣化段階毎に集計し、前記劣化段階毎の前記第2の蓄電素子の数と前記第1の交換確率とに基づいて、交換用として必要になる前記第2の蓄電素子の数を予測する。
【0010】
運用劣化とは、蓄電装置の運用に伴って劣化が進行することをいう。運用に伴って劣化が進行する要因としては、時間の経過に伴う経時劣化や、通電に伴う通電劣化などが挙げられる。上記の運用劣化特性とは、劣化状態と時間との対応関係を表す情報のことをいう。
交換用の蓄電素子を製造すべき数を適切に判断できない場合、蓄電素子の交換が必要になったときに交換用の蓄電素子が不足していることを抑制するために、交換用の蓄電素子を予め多めに製造しておくことが考えられる。しかしながら、近年では蓄電素子の製造段階でのCO

排出量が問題視されつつある。このため、蓄電素子の製造数を適切な数に抑えること、言い換えると蓄電素子の過剰な製造によるCO

排出量を抑制することが求められている。
(【0011】以降は省略されています)

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