TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025117085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011763
出願日2024-01-30
発明の名称車両制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G08B 21/02 20060101AFI20250804BHJP(信号)
要約【課題】車両の室内への乳幼児の置き去りを高精度に判定する。
【解決手段】車両の室内画像と車両の周囲画像を含む画像情報を用いた乳幼児の置き去り判定処理が行われる。置き去り判定処理では、車両のIG-ON時における画像情報を用いた認識処理により、乳幼児のチャイルドシートへの着席判定と、車両に乗り込んだ非乳幼児の総人数の集計とが行われる。また、車両のIG-OFF時における画像情報を用いた認識処理により、乳幼児チャイルドシートからの離席判定と、車両から降りた非乳幼児の総人数の集計とが行われる。そして、IG-OFF時に集計された非乳幼児の総人数がIG-ON時に集計されたそれと一致する場合において、IG-OFF時における着席判定の結果がIG-ON時における離席判定の結果と矛盾する場合、置き去りが発生したと判定される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
車両の室内画像を取得する室内カメラと、
前記車両の周囲画像を取得する周囲カメラと、
前記室内画像と前記周囲画像を含む画像情報を用いた乳幼児の置き去り判定処理を行う情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、前記置き去り判定処理において、
前記車両のイグニッションオン時における前記画像情報を用いた認識処理により、前記車両においてチャイルドシートを利用する乳幼児の当該チャイルドシートへの着席判定と、前記車両に乗り込んだ非乳幼児の総人数の集計と、を行い、
前記車両のイグニッションオフ時における前記画像情報を用いた認識処理により、前記乳幼児の前記チャイルドシートからの離席判定と、前記車両から降りた非乳幼児の総人数の集計と、を行い、
前記イグニッションオフ時に集計された前記非乳幼児の総人数が前記イグニッションオン時に集計されたそれと一致する場合において、前記イグニッションオフ時における前記着席判定の結果が前記イグニッションオン時における前記離席判定の結果と矛盾する場合、置き去りが発生したと判定する
ことを特徴とする車両制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記イグニッションオン時は、前記車両におけるイグニッションオン信号が出力される場合において前記車両におけるドアロック解除信号の出力タイミングから起算され、前記車両におけるドア閉信号の出力タイミングから所定時間の経過、又は、前記車両の発進の検出タイミングにより終了する時間帯であり、
前記イグニッションオン時における前記認識処理において、前記イグニッションオン時の時間帯における前記周囲画像又は前記室内画像に乳幼児乗せ動作の画像が認識された場合、前記着席判定において乳幼児が前記チャイルドシートに着席したと判定される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記イグニッションオフ時は、前記車両におけるイグニッションオフ信号が出力されるの場合において前記車両の停車の検出タイミングから起算され、前記車両におけるドアロック信号の出力タイミングにより終了する時間帯であり、
前記イグニッションオフ時における前記認識処理において、前記イグニッションオフ時の時間帯における前記室内画像又は前記周囲画像に乳幼児降ろし動作の画像が認識された場合、前記離席判定において乳幼児が前記チャイルドシートから離席したと判定される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記情報処理装置は、更に、
前記車両の一時停止時における前記画像情報を用いた認識処理により、前記車両に途中乗車及び降車した総人数の集計と、前記着席判定及び前記離席判定と、を行い、
前記一時停止時は、前記車両におけるイグニッションオフ信号が検出されない場合において前記車両の停車の検出タイミングから起算され、前記車両におけるドア閉信号の出力タイミングから所定時間の経過、又は、前記車両の発進の検出タイミングにより終了する時間帯であり、
前記途中乗車及び降車した総人数を用いて、前記イグニッションオン時にカウントされた総人数を修正し、
前記一時停止時における前記着席判定及び前記離席判定の結果を用いて、前記イグニッションオン時における前記着席判定の結果を修正する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、更に、
前記置き去り判定処理において置き去りが発生したと判定された場合、置き去り対策制御を行い、
前記置き去り対策制御が、前記車両のエアコン装置の稼働、前記エアコン装置の稼働後の所定条件の成立に伴う前記車両のパワーウィンドウの稼働、及び/又は、緊急情報の外部送信を含む
ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両の室内への乳幼児の置き去りを監視する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特開2021-66275号公報は、車両の室内への乳幼児の置き去りを監視する装置を開示する。この従来の装置は、車両の走行の停止中に当該車両の室内を撮像するカメラによって撮像された画像を取得する。この従来の装置は、また、カメラが撮像した車両の室内の画像にチャイルドシートの画像が含まれる場合、チャイルドシートの画像を含む領域の画像に基づいて、乳幼児の置き去りを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-66275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャイルドシートの車両の室内への取り付け態様は様々である。そのため、カメラとチャイルドシートの取り付け位置の関係によっては、チャイルドシートの画像が認識されない場合がある。例えば、フロントシートの背面に、このフロントシートと背中合わせでチャイルドシートが取り付けられる場合を考える。この場合は、車両のフロント部に取り付けたカメラの死角にチャイルドシートが位置することになり、チャイルドシートの画像が認識されない。故に、カメラとチャイルドシートの取り付け位置がどのような位置であっても乳幼児の置き去りを判定することについて改良の余地がある。
【0005】
本開示の1つの目的は、車両の室内への乳幼児の置き去りを高精度に判定することが可能な装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、車両制御装置であり、次の特徴を有する。
前記車両制御装置は、室内カメラと、周囲カメラと、情報処理装置とを備える。前記室内カメラは、車両の室内画像を取得する。周囲カメラは、前記車両の周囲画像を取得する。前記情報処理装置は、前記室内画像と前記周囲画像を含む画像情報を用いた乳幼児の置き去り判定処理を行う。
前記情報処理装置は、前記置き去り判定処理において、前記車両のイグニッションオン時における前記画像情報を用いた認識処理により、前記車両においてチャイルドシートを利用する乳幼児の当該チャイルドシートへの着席判定と、前記車両に乗り込んだ非乳幼児の総人数の集計と、を行い、前記車両のイグニッションオフ時における前記画像情報を用いた認識処理により、前記乳幼児の前記チャイルドシートからの離席判定と、前記車両から降りた非乳幼児の総人数の集計と、を行い、前記イグニッションオフ時に集計された前記非乳幼児の総人数が前記イグニッションオン時に集計されたそれと一致する場合において、前記イグニッションオフ時における前記着席判定の結果が前記イグニッションオン時における前記離席判定の結果と矛盾する場合、置き去りが発生したと判定する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、置き去り判定処理が行われる。置き去り判定処理では、室内画像と周囲画像を含む画像情報を用いて、イグニッションオン時の着席判定と、イグニッションオフ時の離席判定とが行われる。置き去り判定処理では、また、画像情報を用いて、イグニッションオン時に車両に乗り込んだ非乳幼児の総人数とイグニッションオフ時に車両から降りた非乳幼児のそれとが集計される。そして、置き去り判定では、着席判定と離席判定の整合結果と、乗車総人数と降車総人数の整合結果と組み合わせによって、置き去りが発生しているか否かが判定される。従って、置き去りが発生していることを高精度に判定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両制御装置の構成例を説明する図である。
乳幼児をチャイルドシートに乗せるときの乗員及び車両の動作の一例を示す図である。
乳幼児をチャイルドシートから降ろすときの乗員及び車両の動作の一例を示す図である。
乳幼児をチャイルドシートに乗せる、又は、乳幼児をチャイルドシートから降ろすときの乗員及び車両の動作の別の例を示す図である。
実施形態に特に関連する情報処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態に特に関連する情報処理の流れを示すフローチャートである。
実施形態に特に関連する情報処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、本開示に必ずしも必須のものではない。
【0010】
1.構成例
実施形態に係る車両制御装置は、自家用車、レンタカーといった、チャイルドシートをその座席に取り付け可能な車両に搭載される。図1は、実施形態に係る車両制御装置の構成例を説明する図である。図1に示される例では、車両制御装置が、室内監視カメラ1と、周囲監視カメラ2と、ドア3と、IG(イグニッション)スイッチ4と、カーテシスイッチ5と、エアコン装置6と、パワーウィンドウ7と、通信装置8と、情報処理装置9と、を備えている。情報処理装置9は、画像処理装置91と制御装置92とを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
電池
4日前
トヨタ自動車株式会社
電池
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
5日前
トヨタ自動車株式会社
モータ
今日
トヨタ自動車株式会社
制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
燃料電池
今日
トヨタ自動車株式会社
処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
5日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
押湯入子
今日
トヨタ自動車株式会社
燃料電池
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
今日
トヨタ自動車株式会社
回転電機
4日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
5日前
トヨタ自動車株式会社
電池パック
5日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
発進支援装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
充電システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
車体構造部材
今日
トヨタ自動車株式会社
認証システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
水電解システム
今日
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
車載温調システム
今日
トヨタ自動車株式会社
情報表示システム
4日前
トヨタ自動車株式会社
情報処理システム
5日前
トヨタ自動車株式会社
車両管理システム
今日
トヨタ自動車株式会社
移動制御システム
今日
トヨタ自動車株式会社
視界不良判定装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池システム
5日前
トヨタ自動車株式会社
摩擦攪拌接合方法
今日
トヨタ自動車株式会社
トランスアクスル
今日
トヨタ自動車株式会社
管理装置及び方法
今日
続きを見る