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公開番号2025116990
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011584
出願日2024-01-30
発明の名称電源制御装置
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 1/00 20060101AFI20250804BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】制御プログラムの書き換え処理が行われるとき、第2系統の負荷における電力供給の瞬断による影響を抑制する。
【解決手段】実施形態の一態様に係る電源制御装置は、系統間スイッチと、バイパススイッチと、コントローラと、電力供給機構とを備える。系統間スイッチは、第1系統と第2系統とを接続する系統間ラインに設けられるノーマリオープン型のスイッチである。バイパススイッチは、系統間スイッチに並列に接続されるノーマリクローズ型のスイッチである。コントローラは、制御プログラムに従って系統間スイッチおよびバイパススイッチを制御する制御信号を出力し、制御プログラムの書き換え処理を行うときにリセットされる。電力供給機構は、コントローラにおいて制御プログラムの書き換え処理が行われる場合、リセットによる制御信号の出力の停止により系統間スイッチおよびバイパススイッチがともにオフになる期間、第2負荷に電力を供給する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられるノーマリオープン型の系統間スイッチと、
前記系統間スイッチに並列に接続されるノーマリクローズ型のバイパススイッチと、
制御プログラムに従って前記系統間スイッチおよび前記バイパススイッチを制御する制御信号を出力するとともに、前記制御プログラムの書き換え処理を行うときにリセットされるコントローラと、
前記コントローラにおいて前記制御プログラムの前記書き換え処理が行われる場合、リセットによる前記制御信号の出力の停止により前記系統間スイッチおよび前記バイパススイッチがともにオフになる期間、前記第2負荷に電力を供給する電力供給機構と
を備える電源制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記電力供給機構は、
前記系統間スイッチを制御する制御ラインに設けられ、リセットによる前記制御信号の出力の停止を一定時間遅延させる遅延回路を含む、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記系統間スイッチを制御する前記制御ラインは、
前記遅延回路を有さない第1制御ラインと前記遅延回路を有する第2制御ラインとを備え、
前記コントローラは、
通常動作時に前記第1制御ラインを有効とし、前記制御プログラムの前記書き換え処理を行う場合に前記第2制御ラインを有効にする、
請求項2に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記電力供給機構は、
前記第2電源を前記第2系統に接続する電池用スイッチを含み、
前記コントローラにおいて前記制御プログラムの前記書き換え処理が行われる場合、前記電池用スイッチが一定時間導通することで、前記第2電源から前記第2負荷に電力を供給する、
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記電池用スイッチは、
前記コントローラによる前記制御プログラムの前記書き換え処理を制御する外部装置によってオンされて導通し、前記書き換え処理に用いられるプログラム、または前記外部装置によってオフされる、
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
前記電力供給機構は、
前記電池用スイッチに対し、前記電池用スイッチをオンさせる駆動パルスを一定時間出力可能なパルス出力装置を含み、
前記コントローラは、
前記制御プログラムの前記書き換え処理の実行要求を受け付けた場合、前記パルス出力装置を作動させることで、前記電池用スイッチを一定時間オンして導通させる、
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記コントローラには、前記電池用スイッチを制御し前記パルス出力装置を有さない第3制御ラインと、前記電池用スイッチを制御し前記パルス出力装置を有する第4制御ラインとが接続され、
前記コントローラは、
通常動作時に前記第3制御ラインを有効とし、前記制御プログラムの前記書き換え処理を行う場合に前記第4制御ラインを有効にする、
請求項6に記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記電力供給機構は、
前記電池用スイッチをオンさせる駆動信号をラッチするラッチ回路を含み、
前記コントローラは、
前記制御プログラムの前記書き換え処理の実行要求を受け付けた場合、前記駆動信号を前記ラッチ回路に出力することで、前記電池用スイッチをオンして導通させ、前記書き換え処理に用いられるプログラムによって前記ラッチ回路がクリアされる、
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項9】
前記コントローラには、前記電池用スイッチを制御し前記ラッチ回路を有さない第5制御ラインと、前記電池用スイッチを制御し前記ラッチ回路を有する第6制御ラインとが接続され、
前記コントローラは、
通常動作時に前記第5制御ラインを有効とし、前記制御プログラムの前記書き換え処理を行う場合に前記第6制御ラインを有効にする、
請求項8に記載の電源制御装置。
【請求項10】
前記コントローラは、
通常動作時に、前記電池用スイッチをオンする場合、前記駆動信号を前記ラッチ回路に出力することで、前記電池用スイッチをオンして導通させ、前記電池用スイッチをオフする場合、前記制御プログラムによって前記ラッチ回路がクリアされる、
請求項8に記載の電源制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、第1系統と第2系統とを接続する系統間スイッチ、および、系統間スイッチに並列に接続されるバイパススイッチとを備える電源システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる電源システムでは、車両のイグニッション(以下「IG」と記載)オンの通常動作時には、系統間スイッチがオン、バイパススイッチがオフとなる制御信号を出力することで、第1系統の電源から系統間スイッチを介して第2系統の負荷に給電する。また、電源システムでは、IGオフが検出されると、制御信号の出力を停止し、系統間スイッチがオフ、バイパススイッチがオンとなるノーマリー状態にすることで、IGオフ中に第1系統の電源からバイパススイッチを介して第2系統の負荷に給電する。
【0003】
従来技術では、IGがオンからオフになったとき、系統間スイッチはオンからオフに、バイパススイッチはオフからオンに変化するが、終了シーケンス等において両スイッチがともにオフになる期間が発生しないように、制御信号の切替タイミングが制御される。すなわち、両スイッチがオフになる期間が発生すると、第2系統の負荷への電力供給が一瞬途絶える、いわゆる瞬断が生じてしまうため、上記した制御信号の切替タイミングの制御が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-111637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、系統間スイッチおよびバイパススイッチを制御する制御プログラムの書き換え処理(リプログラミング)が行われる際に、第2系統の負荷への電力供給が瞬断する可能性があった。
【0006】
具体的には、制御プログラムの書き換え処理が行われる場合、コントローラはリセットされる。これにより、制御プログラムでは終了シーケンスが実行されないため、両スイッチへの制御信号が途絶える。そのため、例えば両スイッチの個体差に起因してノーマリー状態に移行するまでの時間が互いに異なってしまうと、両スイッチがともにオフになる期間が生じ、結果として第2系統の負荷への電力供給が瞬断する可能性があった。これにより、例えば第2系統の負荷の動作に異常が生じる、あるいは第2系統の負荷が瞬断を検知してダイアグ情報として記憶するなど本来必要のない瞬断対応処理が行われるといった、瞬断による影響が発生するおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、制御プログラムの書き換え処理が行われるとき、第2系統の負荷における電力供給の瞬断による影響を抑制することができる電源制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明において、電源制御装置は、系統間スイッチと、バイパススイッチと、コントローラと、電力供給機構とを備える。系統間スイッチは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられるノーマリオープン型のスイッチである。バイパススイッチは、前記系統間スイッチに並列に接続されるノーマリクローズ型のスイッチである。コントローラは、制御プログラムに従って前記系統間スイッチおよび前記バイパススイッチを制御する制御信号を出力するとともに、前記制御プログラムの書き換え処理を行うときにリセットされる。電力供給機構は、前記コントローラにおいて前記制御プログラムの前記書き換え処理が行われる場合、リセットによる前記制御信号の出力の停止により前記系統間スイッチおよび前記バイパススイッチがともにオフになる期間、前記第2負荷に電力を供給する。
【0009】
また、本発明において、電源制御装置は、系統間スイッチと、バイパススイッチと、コントローラとを備える。系統間スイッチは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられるノーマリオープン型のスイッチである。バイパススイッチは、前記系統間スイッチに並列に接続されるノーマリオープン型のスイッチである。コントローラは、制御プログラムに従って前記系統間スイッチおよび前記バイパススイッチを制御する制御信号を出力するとともに、前記制御プログラムの書き換え処理を行うときにリセットされる。また、前記コントローラは、前記制御プログラムの前記書き換え処理を行う場合、前記第2負荷への電力供給が瞬断する可能性があることを通知する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リセットによる制御信号の出力の停止により系統間スイッチおよびバイパススイッチがともにオフになる期間、第2負荷に電力を供給する電力供給機構を備えるようにしたので、第2負荷への電力供給が瞬断することを防止することができる。そのため、第2負荷における電力供給の瞬断による影響を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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