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公開番号
2025115597
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010139
出願日
2024-01-26
発明の名称
配線モジュールおよび配線モジュールの製造方法
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H03H
7/30 20060101AFI20250731BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】差動信号のスキューを低減できる配線モジュールを提供する。
【解決手段】配線モジュールは、基板と、差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部と、を備える。第1配線部および第2配線部のそれぞれは、基板上に設けられた第1配線、基板上に設けられた第2配線、および基板上に実装されたスキュー調整素子を有する。スキュー調整素子は第3配線を含む。第3配線は、第1配線と導電接合された第1端、および第2配線と導電接合された第2端を有する。第1配線部および第2配線部の一方または両方において、スキュー調整素子は誘電体を更に含み、第3配線は、基板と対向する領域を除く誘電体の表面上に設けられている。第1配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第1の長さは、第2配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第2の長さと異なる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板と、
差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部と、
を備え、
前記第1配線部および前記第2配線部のそれぞれは、前記基板上に設けられた第1配線、前記基板上に設けられた第2配線、および前記基板上に実装されたスキュー調整素子を有し、前記スキュー調整素子は第3配線を含み、
前記第3配線は、前記第1配線と導電接合された第1端、および前記第2配線と導電接合された第2端を有し、
前記第1配線部および前記第2配線部の一方または両方において、前記スキュー調整素子は誘電体を更に含み、前記第3配線は、前記基板と対向する領域を除く前記誘電体の表面上に設けられ、
前記第1配線部の前記スキュー調整素子の前記第3配線の前記第1端から前記第2端までの第1の長さは、前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記第3配線の前記第1端から前記第2端までの第2の長さと異なる、配線モジュール。
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【請求項2】
前記第1配線部および前記第2配線部の両方の前記スキュー調整素子が前記誘電体を含み、
前記第1配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の厚みが前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の厚みと異なることにより、前記第1の長さが前記第2の長さと異なる、請求項1に記載の配線モジュール。
【請求項3】
基板と、
差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部と、
を備え、
前記第1配線部および前記第2配線部のそれぞれは、前記基板上に設けられた第1配線、前記基板上に設けられた第2配線、および前記基板上に実装されたスキュー調整素子を有し、前記スキュー調整素子は第3配線を含み、
前記第3配線は、前記第1配線と導電接合された第1端、および前記第2配線と導電接合された第2端を有し、
前記第1配線部および前記第2配線部の両方において、前記スキュー調整素子は誘電体を更に含み、前記第3配線は、前記基板と対向する領域を除く前記誘電体の表面上に設けられ、
前記第1配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の第1誘電率は、前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の第2誘電率と異なる、配線モジュール。
【請求項4】
前記第1配線部および前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体は、セラミックおよびガラスエポキシの一方または両方を含む、請求項3に記載の配線モジュール。
【請求項5】
前記第1配線部および前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記第3配線は、金、銀、銅、スズ、ニッケル、およびクロムのうち少なくとも一つの金属を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の配線モジュール。
【請求項6】
基板上に設けられた第1配線および第2配線を有する第1配線部および第2配線部であって、差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部を用意する工程と、
前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを測定する工程と、
前記第1配線部および前記第2配線部のそれぞれにおいて、第1端および第2端を有する第3配線を含むスキュー調整素子を前記基板上に配置するとともに、前記第1端を前記第1配線と導電接合し、前記第2端を前記第2配線と導電接合する工程と、
を含み、
前記第1配線部および前記第2配線部の一方または両方において、前記スキュー調整素子は誘電体を更に含み、前記第3配線は、前記基板と対向する領域を除く前記誘電体の表面上に設けられ、
前記導電接合する工程では、前記スキュー調整素子が設けられた前記第1配線部を伝送された前記第1信号と、前記スキュー調整素子が設けられた前記第2配線部を伝送された前記第2信号との間のスキューが、前記測定する工程において測定された前記スキューよりも小さくなるように、前記第1配線部の前記スキュー調整素子の前記第3配線の前記第1端から前記第2端までの第1の長さと、前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記第3配線の前記第1端から前記第2端までの第2の長さとの組み合わせを選択する、配線モジュールの製造方法。
【請求項7】
基板上に設けられた第1配線および第2配線を有する第1配線部および第2配線部であって、差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部を用意する工程と、
前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを測定する工程と、
前記第1配線部および前記第2配線部のそれぞれにおいて、第1端および第2端を有する第3配線を含むスキュー調整素子を前記基板上に配置するとともに、前記第1端を前記第1配線と導電接合し、前記第2端を前記第2配線と導電接合する工程と、
を含み、
前記第1配線部および前記第2配線部の一方または両方において、前記スキュー調整素子は誘電体を更に含み、前記第3配線は、前記基板と対向する領域を除く前記誘電体の表面上に設けられ、
前記導電接合する工程では、前記スキュー調整素子が設けられた前記第1配線部を伝送された前記第1信号と、前記スキュー調整素子が設けられた前記第2配線部を伝送された前記第2信号との間のスキューが、前記測定する工程において測定された前記スキューよりも小さくなるように、前記第1配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の第1誘電率と、前記第2配線部の前記スキュー調整素子の前記誘電体の第2誘電率との組み合わせを選択する、配線モジュールの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、配線モジュールおよび配線モジュールの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ケーブルハーネスおよびケーブルハーネスの製造方法に関する技術が開示されている。このケーブルハーネスは複数の電線を備える。複数の電線は、両端において接続部材と電気的に接続されている。電線は2本毎に1つの電線対とされ、各電線対における信号の伝播遅延時間差は10ps/m以下である。複数の電線は、複数の電線の端部の長さ方向の位置が揃えられた状態で接続部材に接続されている。接続部材には、複数の電線に接続される回路部が設けられている。回路部は、外部機器に接続するための端子を有する。複数の電線のうち少なくとも一本の電線は撓み部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-185325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高速通信において、例えば2本の信号線を用いて差動信号が伝送される。このとき、差動信号を伝送する2本の信号線の長さの差、および、2本の信号線を被覆する樹脂の密度などに起因して、差動信号にスキューが生じる。差動信号のスキューが大きくなると、受信側において差動信号の受信の正確性が損なわれる。
【0005】
本開示は、差動信号のスキューを低減できる配線モジュールおよび配線モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態による配線モジュールは、基板と、差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部と、を備える。第1配線部および第2配線部のそれぞれは、基板上に設けられた第1配線、基板上に設けられた第2配線、および基板上に実装されたスキュー調整素子を有する。スキュー調整素子は第3配線を含む。第3配線は、第1配線と導電接合された第1端、および第2配線と導電接合された第2端を有する。第1配線部および第2配線部の一方または両方において、スキュー調整素子は誘電体を更に含み、第3配線は、基板と対向する領域を除く誘電体の表面上に設けられている。第1配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第1の長さは、第2配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第2の長さと異なる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、差動信号のスキューを低減できる配線モジュールおよび配線モジュールの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、配線モジュールを示す斜視図である。
図2は、図1に示されるII-II線に沿った断面図である。
図3は、図1に示されるIII-III線に沿った断面図である。
図4は、配線モジュールの製造方法を示すフローチャートである。
図5は、第3配線の長さがそれぞれ異なる複数のスキュー調整素子の例を示す斜視図である。
図6は、誘電体の誘電率がそれぞれ異なる複数のスキュー調整素子の例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。[1]本開示の一実施形態による配線モジュールは、基板と、差動信号を構成する第1信号および第2信号をそれぞれ伝送する第1配線部および第2配線部と、を備える。第1配線部および第2配線部のそれぞれは、基板上に設けられた第1配線、基板上に設けられた第2配線、および基板上に実装されたスキュー調整素子を有する。スキュー調整素子は第3配線を含む。第3配線は、第1配線と導電接合された第1端、および第2配線と導電接合された第2端を有する。第1配線部および第2配線部の一方または両方において、スキュー調整素子は誘電体を更に含み、第3配線は、基板と対向する領域を除く誘電体の表面上に設けられている。第1配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第1の長さは、第2配線部のスキュー調整素子の第3配線の第1端から第2端までの第2の長さと異なる。
【0010】
上記[1]の配線モジュールにおいては、第1配線部のスキュー調整素子の第3配線の長さ(第1の長さ)が、第2配線部のスキュー調整素子の第3配線の長さ(第2の長さ)と異なる。この場合、第1の長さと第2の長さとの組み合わせが選択されることにより、第1配線部を伝送された後の第1信号と、第2配線部を伝送された後の第2信号との間のスキューを、第1配線部を伝送される前の第1信号と、第2配線部を伝送される前の第2信号との間のスキューよりも小さくすることが可能になる。従って、上記[1]の配線モジュールによれば、差動信号のスキューを低減できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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