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公開番号2025114981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009254
出願日2024-01-25
発明の名称振動型アクチュエータ、光学機器、及び、電子機器
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02N 2/04 20060101AFI20250730BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】 高精度な駆動が可能である振動型アクチュエータを提供する。
【解決手段】 電気-機械エネルギ変換素子を有する振動体と、振動体と接触し、振動体に対して相対移動可能に設けられた接触体と、振動体に電気信号を入力する制御部と、を備える振動型アクチュエータにおいて、振動体、接触体、及び、制御部を支持する基台をさらに備え、外部機器から電力及び電気信号を受信可能な通信手段を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
電気-機械エネルギ変換素子を有する振動体と、
前記振動体と接触し、前記振動体に対して相対移動可能に設けられた接触体と、
前記振動体に電気信号を入力する制御部と、
前記振動体と前記接触体との相対位置を検出する検出器と、を備える振動型アクチュエータにおいて、
前記振動体、前記接触体、前記検出器、及び、前記制御部を支持する基台をさらに備えることを特徴とする振動型アクチュエータ。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記検出器の配線部が前記基台に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項3】
前記基台は、前記相対移動を出力する出力部と、前記相対移動の方向に前記出力部を案内するガイド部とを備え、
前記検出器によって前記相対位置を検出するための被検出器が、前記出力部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項4】
前記制御部は、外部機器から電力及び電気信号を受信可能な通信手段を有することを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項5】
電気-機械エネルギ変換素子を有する振動体と、
前記振動体と接触し、前記振動体に対して相対移動可能に設けられた接触体と、
前記振動体に電気信号を入力する制御部と、を備える振動型アクチュエータにおいて、
前記振動体、前記接触体、及び、前記制御部を支持する基台をさらに備え、
外部機器から電力及び電気信号を受信可能な通信手段を有することを特徴とする振動型アクチュエータ。
【請求項6】
前記振動体と前記接触体との相対位置を検出する検出器を備えることを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項7】
前記検出器の配線部が前記基台に配設されていることを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項8】
前記制御部に中継部が接続され、
前記中継部は、前記振動体の配線部と接続する駆動コネクタ部と、前記検出器の配線部と接続するセンサコネクタ部を有することを特徴とする、請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項9】
前記中継部において、前記駆動コネクタ部の配線領域と、前記センサコネクタ部の配線領域が交差しないことを特徴とする、請求項8に記載の振動型アクチュエータ。
【請求項10】
部材と、
前記部材を駆動する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータを備えた電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動型アクチュエータ、光学機器、及び、電子機器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、振動型アクチュエータは、振動体と被駆動体(接触体)とを加圧接触させ、振動体に励起した振動により振動体と被駆動体とを相対的に摩擦駆動させることにより、駆動力を得る。そのため、振動型アクチュエータは構造が簡素であり、薄型であるとともに、高精度で静粛な駆動が可能である。振動型アクチュエータは、レンズが移動可能なレンズ鏡筒、雲台などの旋回駆動装置、FA(ファクトリーオートメーション)などの生産装置、OA機器などの駆動モータとして適用されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、圧電素子を用いた振動型アクチュエータに正弦波状の駆動電圧を印可し、直進や回転動作を取り出す小型のマニピュレータの技術が記載されている。具体的には、特許文献1のマニピュレータは、圧電素子の制御信号を生成する駆動装置(駆動回路)に電源装置が接続され、圧電素子の駆動に必要な電源が供給されている。また、制御駆動装置にはパーソナルコンピュータが接続され、パーソナルコンピュータからの制御信号が駆動装置に送られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-175531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
振動型アクチュエータの高精度な位置決めを行うために、振動型アクチュエータに位置検出のためのエンコーダ本体(検出部)と、スケール(被検出部)を設ける場合がある。
【0006】
しかしながら、上記の従来例に示す振動型アクチュエータでは、制御駆動装置が振動型アクチュエータやエンコーダ本体から離れた位置に組み込まれることにより、振動型アクチュエータの位置検出の精度が十分でない場合があった。
【0007】
具体的には、一般的に、振動型アクチュエータの駆動信号は100Vpp~400Vpp程度の高電圧な正弦波状の信号である。一方、エンコーダ本体からの位置信号は、一般的に3V~5V程度の低電圧な信号である。そのため、駆動信号の配線とエンコーダの位置信号の配線が近接すると、エンコーダの位置信号が駆動信号の影響を受け、ノイズが増した信号となってしまう。
【0008】
すなわち、従来例のように振動型アクチュエータから制御駆動装置が離れていると、制御駆動装置に接続する駆動信号の配線とエンコーダの配線はそれぞれ長くなる。よって、駆動信号の配線とエンコーダの配線が近接する領域が多くなる。これにより、位置信号のノイズが増加し、位置信号により制御される振動型アクチュエータの駆動が不安定になり、位置決めの精度が低下する課題が生じることがある。
【0009】
したがって、本発明の目的は、高精度な駆動が可能である振動型アクチュエータを提供することにある。また、本発明の別の目的は、高精度な駆動が可能である光学機器または電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明によれば、電気-機械エネルギ変換素子を有する振動体と、前記振動体と接触し、前記振動体に対して相対移動可能に設けられた接触体と、前記振動体に電気信号を入力する制御部と、前記振動体と前記接触体との相対位置を検出する検出器と、を備える振動型アクチュエータにおいて、前記振動体、前記接触体、前記検出器、及び、前記制御部を支持する基台をさらに備えることを特徴とする振動型アクチュエータが提供される。また、本発明によれば、上述の振動型アクチュエータを備える光学機器または電子機器が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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