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公開番号2025113925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008333
出願日2024-01-23
発明の名称密着膜形成用組成物、パターン形成方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G03F 7/11 20060101AFI20250728BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】パターン倒れを効果的に抑制しながら感度向上に寄与できる密着膜を形成するために用いる密着膜形成用組成物を提供する。
【解決手段】(A)有機ポリマーと、(B)金属源と、(C)有機溶剤とを含み、(A)有機ポリマーが、式(1)及び(2)の繰り返し単位の一方又は両方を含む高分子化合物であり、(B)金属源が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、In、Sn、Hf、およびBiから選ばれる金属と炭素数1~30の1~4価のカルボン酸との塩、又は前記金属とβジケトン類との錯体である密着膜形成用組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ケイ素含有中間膜とレジスト上層膜との間に形成される密着膜を形成するための密着膜形成用組成物であって、
前記組成物は、(A)有機ポリマーと、(B)金属源と、(C)有機溶剤とを含むものであり、かつ、
前記(A)有機ポリマーが、下記式(1)及び式(2)で示される繰り返し単位の一方又は両方を含む高分子化合物であり、
前記(B)金属源が、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、In、Sn、Hf、およびBiから選ばれる金属と炭素数1~30の1~4価のカルボン酸との塩、又は前記金属とβジケトン類との錯体であることを特徴とする密着膜形成用組成物。
TIFF
2025113925000063.tif
53
62
(式中、R

は水素原子、またはメチル基であり、R

は複素環構造を含む炭素数2~20の1価の有機基であり、R

は水素原子または炭素数1~3の直鎖または分岐状のアルキル基である。)
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記式(1)および(2)中のR

の複素環構造が、酸素原子を含む複素環構造であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
【請求項3】
前記式(1)および(2)中のR

が、下記式(R

-1)から(R

-3)から選択される基を含む1価の有機基であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
TIFF
2025113925000064.tif
36
94
(式中、R

は水素原子または炭素数1~10のアルキル基であり、破線は結合手を示す。)
【請求項4】
前記(A)有機ポリマーが、さらに下記式(3a)または式(3b)で示される繰り返し単位のいずれかを含む高分子化合物であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
TIFF
2025113925000065.tif
52
75
(式中、R
F1
は少なくとも1つのF原子を含む炭素数1~20の1価の有機基であり、R
F2
はF原子または1つ以上のF原子を含む炭素数1~10の1価の有機基であり、R

は上記式(1)と同様であり、nは1~5を示す。)
【請求項5】
前記(A)有機ポリマーが、重量平均分子量が6,000~50,000の高分子化合物であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
【請求項6】
前記(A)有機ポリマーが、重量平均分子量/数平均分子量で表される分散度が3.0以下の高分子化合物であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
【請求項7】
前記(B)金属源が、前記金属と炭素数1~30の1~4価のカルボン酸との塩であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
【請求項8】
前記(B)金属源が下記式(B-1)で示される構造であることを特徴とする請求項1に記載の密着膜形成用組成物。
TIFF
2025113925000066.tif
24
82
(式中、MはTi、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Mo、In、Sn、Hf、およびBiのいずれかから選択され、R

は炭素数1~30の1価の有機基であり、nは1~4の整数である。)
【請求項9】
前記式(B-1)中のR

が、飽和または不飽和の炭素数1~10の炭化水素基であることを特徴とする請求項8に記載の密着膜形成用組成物。
【請求項10】
前記式(B-1)中のR

が、炭素数3~10の分岐状のアルキル基であることを特徴とする請求項8に記載の密着膜形成用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置製造工程における多層レジスト法による微細パターニングに用いることが可能な密着膜形成用組成物、該組成物を用いたパターン形成方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が急速に進んでいる。特に、スマートフォンなどに使われるロジックデバイスが微細化を牽引しており、ArFリソグラフィーによる複数露光(マルチパターニングリソグラフィー)プロセスを用いて10nmノードのロジックデバイスが量産されている。
【0003】
その次の7nmノードや5nmノードのリソグラフィーは、複数露光によるコスト高や、複数露光における重ね合わせ精度の問題が顕在化しており、露光回数を減らすことができるEUVリソグラフィーの到来が期待されている。
【0004】
波長13.5nmの極端紫外線(EUV)は、波長193nmのArFエキシマレーザーに比べて波長が1/10以下と短いために、EUVリソグラフィーは、光のコントラストが高く、高解像が期待される。EUVは短波長でエネルギー密度が高いために、少量のフォトンに酸発生剤が感光してしまう。EUV露光におけるフォトンの数は、ArF露光の1/14と言われている。EUV露光では、フォトンのバラツキによってライン幅ラフネス(line width roughness:LWR)やホールの寸法均一性(critical dimension uniformity:CDU)が劣化してしまう現象が問題視されている(非特許文献1)。更に、ベースポリマーや酸発生剤の偏在や凝集、酸発生剤から発生した酸拡散の影響の可能性も指摘されている。
【0005】
この対策として、例えばポストエクスポージャーベーク(PEB)温度を低くすることによってLWRは小さくすることは可能であるが、EUVレジストの感度は低感度化してしまう。更に、クエンチャーの添加量を増やしてもLWRが小さくなるが、この方法においても低感度化してしまう。EUVレジストの実用化のためには、感度とLWRのトレードオフの関係を打ち破ることが必要である。
【0006】
EUVリソグラフィーが半導体装置の量産プロセスとして実用化されるためには、多くの課題を解決しなくてはいけないが、その中で特に改善が必要な特性は、LWRを保持しながら感度を高めることである。特許文献1では、EUV光を吸収して2次電子を発生する増感剤を含む下層膜を形成する方法が報告されている。特許文献2では、ヨウ素を含有した熱硬化性ケイ素含有材料が上層レジストのLWRを保持したまま感度向上に寄与できることを報告している。しかしながら、上記材料設計では、光吸収の大きい元素の導入率が限定的であり、よりレジストの感度向上に寄与する材料設計が必要であると考える。
【0007】
上記課題に対して、EUV光の吸収係数が大きい金属元素を含むレジスト下層膜に導入する方法が考えられる。特許文献3では金属酸化物ナノ粒子と有機ポリマーを含むスピンオン材料の組成物が報告されている。EUVレジストのパターン形成評価については述べられていないが、光吸収の大きい金属元素を多く含むレジスト下層膜を形成できると想定される。しかしながら、金属ナノ粒子を用いて形成した膜は結晶性を有するため、レジスト下層膜材料にナノ粒子を用いた場合、被加工基板をエッチングした際にパターンのライン幅ラフネス(LWR)を劣化させる恐れがある。
【0008】
特許文献4では、酸不安定基で置換されたカルボキシル基やフェノール性ヒドロキシ基を有する繰り返し単位を含むポリマーと、酸発生剤と、各種金属のカルボン酸塩又はβジケトン錯体とを含むレジスト組成物が提案されている。この場合、酸発生剤から発生した酸は、各種金属のカルボン酸塩又はβジケトン錯体とイオン交換を起こすことによってトラップされる。金属のカルボン酸塩又はβジケトン錯体は、酸触媒のクエンチャーとして機能し、酸拡散を制御するために効果的であるが、積極的に感度を向上させるものではない。感度を上げつつ酸拡散を制御するためのブレークスルーが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許5705103
特開2020-084175
特許7008075
特許5601286号公報
【非特許文献】
【0010】
SPIE,Vol.3331,p.531 (1998)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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