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公開番号2025113760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008080
出願日2024-01-23
発明の名称紫外線硬化型液状シリコーン組成物及びシリコーン硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09J 11/06 20060101AFI20250728BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】100℃以下の温和な温度条件において短時間で硬化が可能であり、かつ、保存安定性に優れた紫外線硬化型液状シリコーン組成物を提供すること。
【解決手段】(A)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結したアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、(B)1分子中に少なくとも2つのケイ素原子に直結した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)光活性型ヒドロシリル化反応触媒、及び(D)式(1)及び(2)で表される化合物の少なくとも一方を含み、かつ、(D)成分の配合量が、(D)成分/(C)成分のモル比が、0.1~50.0となる量であることを特徴とする紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)25℃における粘度が50~100,000mPa・sであり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結したアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(B)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(C)光活性型ヒドロシリル化反応触媒、及び、
(D)下記式(1)及び(2)で表される化合物の少なくとも一方を含むものであり、かつ、(D)成分の配合量が、前記(D)成分/前記(C)成分のモル比が、0.1~50.0となる量であることを特徴とする紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
TIFF
2025113760000007.tif
58
111
〔式(1)および(2)中、R

~R

は、互いに独立して、水素原子、非置換もしくは置換の炭素数1~12の一価炭化水素基、または下記式(3)で表される置換基である。〕
-Si(R



(3)
(式中、R

は、互いに独立して、非置換もしくは置換の炭素数1~12の一価炭化水素基である。)
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記組成物中における(B)成分の配合量が、ケイ素原子に直結した水素原子(Si-H基)の数/ケイ素原子に直結した基に含まれる脂肪族不飽和結合の数の比が0.3~2.5となる量であることを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
【請求項3】
前記式(1)および(2)中、R

~R

が、互いに独立して、水素原子またはメチル基であることを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
【請求項4】
前記組成物中における(D)成分の配合量が、前記(D)成分/前記(C)成分のモル比が、1.0~25.0となる量であることを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
【請求項5】
更に、(E)(メタ)アクリル基、エポキシ基、アルケニル基、アルコキシシリル基からなる群から選択される1つ以上を含むシラン化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物からなるものであることを特徴とする接着剤。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の紫外線硬化型液状シリコーン組成物の硬化物であることを特徴とするシリコーン硬化物。
【請求項8】
請求項7に記載のシリコーン硬化物で封止、固定又は接着された電気電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紫外線硬化型液状シリコーン組成物及びシリコーン硬化物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイ(PDP)、フレキシブルディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)か、又はタッチパネル式FPDや3Dディスプレイや電子書籍などのような、液晶モジュール(LCM)やフレキシブルプリント配線板(FPC)などの部材に対して、タッチパネルやカバーガラス、カバーフィルムなどのもう一枚の部材を貼り合わせる際に使用する接着剤として、アクリル系樹脂や、ウレタン系樹脂、さらにはシリコーン系の接着剤が使用されている。近年、特に、光学的に高透明で、かつ耐光性、耐熱性に優れ、さらには低弾性率であるシリコーンゴム接着剤が注目されている。
【0003】
タッチパネルデバイスには支持体由来の遮光部が存在しており、遮光部下に塗布された接着剤の硬化不良が問題となるケースがある。この課題を解決する方法として、付加硬化型の画像表示装置用接着剤、特に付加反応のトリガーを加熱でなく、紫外線照射とする付加硬化型材料の開発が活発化している(特許文献1)。紫外線付加硬化型材料では、紫外線照射を行い触媒が活性化した後でもしばらく液状を保持する為、遮光部となってしまう部分にも貼り合わせる前に紫外線照射を行うことで、遮光部下も一様に硬化・接着が可能である。
【0004】
しかし、紫外線付加硬化型材料は、貼り合わせる画像表示装置部材、特に、偏光板、タッチパネル、ディスプレイパネル等について、紫外線照射により付加硬化反応の硬化阻害が発生する場合があり、硬化の遅れ、若しくは材料が硬化しなくなるといった現象がみられている。偏光板、液晶モジュール等の画像表示装置部材に紫外線が照射された際、画像表示装置部材の保護コーティング等に由来するベンジルアクリレート、ベンジルアルデヒド等の物質が発生する場合がある。これらの物質によって白金触媒を使用した付加反応における硬化阻害が発生すると考えられる(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-210351号公報
特開2021-088634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した問題を克服する為に、例えば硬化性を向上させた組成物を適用する方法が考えられる。しかし、そのトレードオフとして紫外線付加硬化型材料の保存性が悪化し長期保管時に著しい粘度の増大が起こり得る。
【0007】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、100℃以下の温和な温度条件において短時間で硬化が可能であり、かつ、保存安定性に優れた紫外線硬化型液状シリコーン組成物、それを用いた接着剤、及びその硬化物を用いた電気電子部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明では、
(A)25℃における粘度が50~100,000mPa・sであり、1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結したアルケニル基を有する直鎖状オルガノポリシロキサン、
(B)1分子中に少なくとも2個のケイ素原子に直結した水素原子を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(C)光活性型ヒドロシリル化反応触媒、並びに、
(D)下記式(1)及び(2)で表される化合物の少なくとも一方を含むものであり、かつ、(D)成分の配合量が、前記(D)成分/前記(C)成分のモル比が、0.1~50.0となる量である紫外線硬化型液状シリコーン組成物を提供する。
TIFF
2025113760000001.tif
52
111
〔式(1)および(2)中、R

~R

は、互いに独立して、水素原子、非置換もしくは置換の炭素数1~12の一価炭化水素基、または下記式(3)で表される置換基である。〕
-Si(R



(3)
(式中、R

は、互いに独立して、非置換もしくは置換の炭素数1~12の一価炭化水素基である。)
【0009】
本発明の紫外線硬化型液状シリコーン組成物は、硬化性及び保存安定性に優れる。
【0010】
又、本発明の紫外線硬化型液状シリコーン組成物は、(B)成分の配合量が、ケイ素原子に直結した水素原子(Si-H基)の数/ケイ素原子に直結した基に含まれる脂肪族不飽和結合の数の比が0.3~2.5となる量であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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