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公開番号2025113739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008042
出願日2024-01-23
発明の名称透明材料の製造方法及びセルロース系素材用の撥水剤
出願人国立研究開発法人海洋研究開発機構
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 201/00 20060101AFI20250728BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】撥水性に優れる透明材料の製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面に係る透明材料の製造方法は、撥水性を有しヘイズが30%以下の透明材料の製造方法であって、セルロース系素材の表面に撥水性成分を含む溶液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることで透明材料を得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
撥水性を有しヘイズが30%以下の透明材料の製造方法であって、
セルロース系素材の表面に撥水性成分を含む溶液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることで透明材料を得る、透明材料の製造方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
撥水性成分が、脂肪酸金属塩を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸の炭素数が、16~20である、請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
撥水性成分が、ジステアリン酸アルミニウムを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
溶液が、炭化水素系溶剤及び炭素数1~5のアルコールを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
炭化水素系溶剤100質量部に対する炭素数1~5のアルコールの量が、0.25~0.5質量部である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
溶液が、エタノール及びシクロヘキサンを含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
セルロース系素材が、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項9】
溶液における撥水性成分の含有量が、溶液の全量を基準として、2.5質量%以下である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
前記塗膜の乾燥物の厚さが、10μm以下である、請求項1に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、透明材料の製造方法及びセルロース系素材用の撥水剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
顕在化した海洋のプラスチックの汚染問題や持続可能な社会構築のため、化石資源由来の材料を天然素材で代替し、カーボンニュートラルを達成しようとする試みが盛んに行われている。地球最大のバイオマスであるセルロースは、そのような天然素材の最有力候補である。
【0003】
セルロースを含有する成形体として、特許文献1には、特定の厚さ及びヘイズを有するセルロース系成形体が開示されている。このようなセルロース系成形体やセルロースからなるフィルムであるセロファンは、使い捨てプラスチックの最たる用途である包装材料を代替するものとして大きく期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021-095489号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、包装材料には撥水性が高いことが求められる。セロファンや特許文献1に開示のセルロース系成形体は、撥水性の点で改善の余地がある。
【0006】
本発明者らは、セロファンや特許文献1に開示のセルロース系成形体に対して撥水性を付与することを検討した。撥水性を付与する方法として、シラン化合物やイソシアネート化合物によるセルロース系成形体への反応、セルロース系成形体のフッ素系撥水剤の含浸、セルロース系成形体の表面へのフラクタル構造の付与などが考えられる。しかし、このような手法によりセルロース系成形体に撥水性を付与すると、透明性が低下してしまう。
【0007】
本開示は、撥水性に優れる透明材料の製造方法を提供する。また、本開示は、撥水性に優れる透明材料を得ることが可能なセルロース系素材用の撥水剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一側面は、以下の透明材料の製造方法及びセルロース系素材用の撥水剤に関する。
[1] 撥水性を有しヘイズが30%以下の透明材料の製造方法であって、
セルロース系素材の表面に撥水性成分を含む溶液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることで透明材料を得る、透明材料の製造方法。
[2] 撥水性成分が、脂肪酸金属塩を含む、[1]に記載の製造方法。
[3] 脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸の炭素数が、16~20である、[2]に記載の製造方法。
[4] 撥水性成分が、ジステアリン酸アルミニウムを含む、[1]に記載の製造方法。
[5] 溶液が、炭化水素系溶剤及び炭素数1~5のアルコールを含む、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6] 炭化水素系溶剤100質量部に対する炭素数1~5のアルコールの量が、0.25~20質量部である、[5]に記載の製造方法。
[7] 溶液が、エタノール及びシクロヘキサンを含む、[1]~[6]のいずれかに記載の製造方法。
[8] セルロース系素材が、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する、[1]~[7]のいずれかに記載の製造方法。
[9] 溶液における撥水性成分の含有量が、溶液の全量を基準として、2.5質量%以下である、[1]~[8]のいずれかに記載の製造方法。
[10] 塗膜の乾燥物の厚さが、10μm以下である、[1]~[9]のいずれかに記載の製造方法。
[11] 脂肪酸金属塩、炭化水素系溶剤及び炭素数1~5のアルコールを含む、セルロース系素材用の撥水剤。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、撥水性に優れる透明材料の製造方法が提供される。また、本開示によれば、撥水性に優れる透明材料を得ることが可能なセルロース系素材用の撥水剤が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の複数の実施形態について詳細に説明する。本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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