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公開番号2025142297
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-30
出願番号2025126503,2022512541
出願日2025-07-29,2021-03-30
発明の名称土壌改質剤
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C09K 17/32 20060101AFI20250919BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】土壌から安定性に優れた団粒を形成でき、且つ団粒化の際に微細な土壌粒子の発生を低減でき、また、耕耘時の砕土性にも優れた土壌改質剤を提供する。
【解決手段】(A)リグニン含有量が60質量%を超え80質量%以下のリグノセルロース系バイオマス及び(B)セルロース誘導体を含有し、(A)成分の平均粒径が1,000μm以下である、土壌改質剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)リグニン含有量が60質量%を超え80質量%以下のリグノセルロース系バイオマス〔以下、(A)成分という〕及び(B)セルロース誘導体〔以下、(B)成分という〕を含有し、(A)成分の平均粒径が1,000μm以下である、土壌改質剤。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
(A)成分は、ヤシ科の植物からのバイオマスである、請求項1に記載の土壌改質剤。
【請求項3】
水に対する水接触角が、70°未満、そして、15°以上である、請求項1又は2に記載の土壌改質剤。
【請求項4】
(A)成分は、親水化処理したリグノセルロース系バイオマスである、請求項1~3の何れか1項に記載の土壌改質剤。
【請求項5】
(B)成分は、セルロースエーテルである、請求項1~4の何れか1項に記載の土壌改質剤。
【請求項6】
(B)成分は、下記(B1)~(B6)から選択される1種以上である、請求項1~5の何れか1項に記載の土壌改質剤。
(B1)カルボキシアルキルセルロース又はその塩
(B2)カルボキシアルキルアルキルセルロース又はその塩
(B3)アルキルセルロース
(B4)ヒドロキシアルキルセルロース
(B5)アルキルヒドロキシアルキルセルロース
(B6)カチオン化セルロース
【請求項7】
(A)成分100質量部に対して(B)成分を0.01質量部以上10,000質量部以下含む、請求項1~6の何れか1項に記載の土壌改質剤。
【請求項8】
(C)ヒドロキシ酸又はその塩〔以下、(C)成分という〕を含有する、請求項1~7の何れか1項に記載の土壌改質剤。
【請求項9】
(C)成分は、クエン酸、リンゴ酸又はそれらの塩である、請求項8に記載の土壌改質剤。
【請求項10】
(A)成分100質量部に対して(C)成分を0.01質量部以上10,000質量部以下含む、請求項8又は9に記載の土壌改質剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌改質剤、土壌改質剤の製造方法、及び土壌の改質方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
農作物を栽培する圃場では、土壌の性質は生産性などの観点で重要な因子である。例えば、団粒によって構成される土壌は、適度な空隙を備えており、排水性及び保水性に優れており、しかも軟らかい。団粒化した土壌は、このような特性を備えるため、作物を栽培する土壌として最適である。従来、土壌の性質を改良するための技術が種々提案されている。それらの中には、植物系材料を用いたものがある。
特許文献1には、リグノセルロース系バイオマスを、所定の工程を経て糖化処理する土壌改良材の製造方法が記載されている。
特許文献2には、50重量%以上が樹皮からなる植物系材料を原料とし、密度が0.8~3.0g/cm

であり、吸水して体積が2~100倍に膨張する、ペレット状の土壌改良剤が記載されている。
特許文献3には、草炭・泥炭・亜炭等の低腐植化度の炭類を約5~約10%のアルカリ溶液に浸漬処理し、これに酸を加え処理した後、中和することを特徴とする懸濁液用土壌改良剤の製造法が記載されている。
特許文献4には、アルカリニトロベンゼン酸化によるアルデヒド収率が5質量%以上であり、重量平均分子量が300以上100,000以下であり、水に対する接触角が15°以上であるリグニン分解物を有効成分とする土壌改良剤が記載されている。
特許文献5には、リグノセルロース系バイオマスを含有する植物生育促進剤であって、前記リグノセルロース系バイオマスは、リグニン含有量が40質量%以上60質量%以下であり、且つ水に対する接触角が50°以下である、植物生育促進剤及び前記所定のリグノセルロース系バイオマスを含有する土壌団粒化剤が記載されている。
また、土壌クラスト化による出芽率低下の課題に対して、様々な解決技術が開発されている。非特許文献1には、土膜形成が観察される土壌に対して砂質火砕流堆積物を客土する事で、これを防止出来る事が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-17459号公報
特開2006-213900号公報
特公昭45-3171号公報
特開2017-190448号公報
国際公開第2019/078208号
【非特許文献】
【0004】
J. Jpn. Soc. Soil Phys., 2006,103,3-12.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
圃場などの土壌の水はけや通気性を向上させるには、土壌の団粒化を促進することにより、微細な土壌粒子を低減することがより効果的であると考えられる。また、土壌の団粒(以下、団粒という)が耐水性に優れるなど、安定性に優れることも望ましい。
一方、圃場では、通常、耕耘機などで土壌を耕してから農作物の栽培が行われる。耕耘機における通常の作業では、固まった土壌を容易に破砕できる、また、破砕した土壌が再凝集しないなどの砕土性に優れることは、作業効率や植物の苗立ちや生育の観点から望ましい。
【0006】
本発明は、土壌から安定性に優れた団粒を形成することにより、微細な土壌粒子を低減でき、また、耕耘時の砕土性にも優れた土壌改質剤を提供する。本発明において、土壌改質とは、例えば、土壌の使用目的に応じて、その目的に資するように土壌の物理的な性質を変化させることであってよい。具体的には、例えば、土壌の砕土性を向上すること、耐水性などの安定性に優れた団粒を形成すること、微細な土壌粒子を低減すること、又はこれらを複数行うことであってよい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、(A)リグニン含有量が60質量%を超え80質量%以下のリグノセルロース系バイオマスを含有する土壌改質剤に関する。
【0008】
本発明は、(A)リグニン含有量が60質量%を超え80質量%以下のリグノセルロース系バイオマスを含有する土壌改質剤の製造方法であって、リグノセルロース系バイオマスを親水化処理する工程を有する、土壌改質剤の製造方法に関する。
【0009】
また、本発明は、(A)リグニン含有量が60質量%を超え80質量%以下のリグノセルロース系バイオマス〔以下、(A)成分という〕を、土壌に混合する、土壌の改質方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、土壌から安定性に優れた団粒を形成することにより、微細な土壌粒子を低減でき、また、耕耘時の砕土性にも優れた土壌改質剤及びその製造方法、並びに前記土壌改質剤を用いた土壌の改質方法が提供される。本発明により、農作物などの植物の生育に適した土壌に改質するための土壌改質剤及びその製造方法、並びに前記土壌改質剤を用いた土壌の改質方法が提供される。なお、砕土性に優れるとは、例えば、固まった土壌を容易に破砕できる、破砕した土壌が再凝集しないなどの、土壌を破砕する際の利点がもたらされることであってよい。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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