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公開番号2025113578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024007810
出願日2024-01-23
発明の名称太陽電池モジュール
出願人株式会社PXP,株式会社SOLABLE
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10F 19/80 20250101AFI20250728BHJP()
要約【課題】広範な三次元曲面に適用することが可能であり、且つ、コストを低減することができ、しかも、歩留まりを向上させることができる太陽電池モジュールの提供。
【解決手段】太陽電池モジュール100,101,102は、シート部材と、シート部材2上又はシート部材2内に平面的に配設されており、且つ、複数の太陽電池セル10が連接されたセル群1と、セル群1に接続された集電電極Eとを備える。そして、シート部材2におけるセル群1の周囲には、シート部材2の外周部に開放された複数の切欠部K0,K1,K2,K3が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シート部材と、
前記シート部材上又は前記シート部材内に平面的に配設されており、且つ、複数の太陽電池セルが連接されたセル群と、
前記セル群に接続された集電電極と、
を備え、
前記シート部材は、前記セル群の周囲に形成されており、且つ、前記シート部材の外周部に開放された複数の切欠部を有する、
太陽電池モジュール。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
複数の前記セル群が、前記複数の太陽電池セルの連接方向に交差する方向に沿って並置され、
前記複数の切欠部は、前記複数のセル群のうち所定のセル群間に設けられる、
請求項1記載の太陽電池モジュール。
【請求項3】
前記切欠部が、前記複数のセル群の並置方向に沿って所定間隔を空けて配置される、
請求項2記載の太陽電池モジュール。
【請求項4】
前記集電電極は、前記複数のセル群の並置方向に沿って延在する、
請求項2又は3記載の太陽電池モジュール。
【請求項5】
前記切欠部は、前記シート部材の中央部側における幅よりも、前記シート部材の外周部側における幅の方が大きい、
請求項1乃至4の何れか記載の太陽電池モジュール。
【請求項6】
前記複数のセル群、及び/又は、前記複数の切欠部が、前記シート部材の中央部側から外周部側に向かって放射状に延在する、
請求項2乃至5の何れか記載の太陽電池モジュール。
【請求項7】
隣接する前記セル群、及び/又は、隣接する前記切欠部は、前記シート部材の中央部側における最大間隔よりも、前記シート部材の外周部における最大間隔が大きい、
請求項6記載の太陽電池モジュール。
【請求項8】
前記セル群間に対向するように設けられた前記集電電極は、前記シート部材の中央部側における間隔よりも、前記シート部材の外周部側における間隔が小さい、
請求項6又は7記載の太陽電池モジュール。
【請求項9】
前記セル群の外縁部に沿って設けられたエッジシール部材を備える、
請求項2乃至8の何れか記載の太陽電池モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の太陽電池セルを備える太陽電池モジュールに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建物、移動体、飛行体等を構成する三次元曲面に太陽電池モジュールを設置することが要求されてきている。但し、太陽電池モジュールは、一般的に二次元平面に展開され、通常は曲がらない形態のものが多い。また、仮に曲がったとしても一方向に撓む程度であるため、二方向以上に屈曲した三次元曲面への設置は困難であった。このため、例えば特許文献1及び2等には、予め三次元曲面を有する基材に、複数の太陽電池セルを配設して結線した後、そのような曲面に対応したラミネーターで全体を封止することにより、三次元曲面対応の太陽電池モジュールを作製する方法が開示されている。また、同様に三次元的な曲率を有する基板に太陽電池シートが接着され、そのシートに複数本の貫通切込みを形成することで、三次元曲面にある程度対応できるようにした技術も提案されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6265135号公報
特許第6455685号公報
特許第5671707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来のような三次元曲面を有する基材や特殊なラミネーターはコストが非常に高く、また、三次元形状に対して封止工程や切込み形成工程を実施する必要があるため歩留まりが悪い(生産性に劣る)傾向にあった。しかも、何れの従来技術においても、太陽電池モジュールの外周部が固定されており伸縮等もしないため、適用可能な三次元曲面としては、曲率が極めて小さいものに限られてしまうといった課題もあった。
【0005】
そこで、本開示は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、広範な三次元曲面に適用することが可能であり、且つ、コストを低減することができ、しかも、歩留まりを向上させることができる、すなわち汎用性、経済性、及び生産性に優れる太陽電池モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一例に係る太陽電池モジュールは、シート部材と、シート部材上又はシート部材内に平面的に配設されており、且つ、複数の太陽電池セルが連接されたセル群と、セル群に接続された集電電極とを備える。そして、シート部材におけるセル群の周囲には、シート部材の外周部に開放された複数の切欠部が形成されている。
【0007】
このような構成を有する太陽電池モジュールでは、シート部材の外周部に切欠部が形成されていることにより、セル群が互いに重なることがなく、太陽電池モジュールが全体的に、シート部材の外周部を含む複数の部位に分断される。そして、このような切欠部がない場合には太陽電池モジュールの外周部が一体に固定されてしまっていたのに対し、切欠部によって分断されたそれらの部位は、個々に独立して形状変化させることができる。従って、従来の如く特殊な基材やラミネーター等のシール装置を用いることなく、太陽電池モジュール全体を種々の三次元曲面の形状に合わせて設置することができる。また、この場合、太陽電池セルとして、可撓性に富む構成のものを使用すれば、セル群ひいては太陽電池モジュールをよりフレキシブルに構成することができ、太陽電池モジュールの三次元曲面への適用性を更に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示による太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの構成の一例を示す概略断面図である。
本開示による太陽電池モジュールの一例の概念を示す概略平面図である。
本開示による太陽電池モジュールの第1実施形態の構成の一例を示す概略平面図である。
本開示による太陽電池モジュールの第2実施形態の構成の一例を示す概略平面図である。
(A)及び(B)は、図4に示す太陽電池モジュールの第2実施形態における切欠部の形状を示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<用語の定義等>
以下、添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態に係る太陽電池モジュールについて説明する。なお、本書では、便宜上、太陽電池モジュールにおける太陽電池セルにおいて、基板を基準にして各層が積層される向きを上方と称し、その逆向きを下方と称し、その座標軸方向を上下とする(図示の上下と異なる場合がある)。また、図示向かって左側を単に「左側」又は「左」と、図示向かって右側を単に「右側」又は「右」と称する。さらに、本書において、各層、又は各層に含まれる半導体を、ある化合物の名称で表現した場合、純粋な当該化合物そのものだけでなく、その化合物の特性を失わない範囲で、微量の元素や化学種等がドープされた化合物も包含するものとする。また、本書において、各層における元素が、異なる酸化状態で存在し得るため、全ての酸化状態は、特に明確に記載されない限り、その元素の名称で呼ばれる。例えば、「水素元素」及びその化学記号「H」は、水素原子、水素イオン、水素化物イオン、水素ラジカル、化合物の状態の水素、及び単体の状態の水素を意味し得るものとする。
【0010】
<太陽電池セルの構成例>
図1は、本開示による太陽電池モジュールにおける太陽電池セルの構成の一例を示す概略断面図である。図1に示すとおり、太陽電池セル10は、電極11,13と、それらの間に設けられた発電素子層12を有する。このような積層構造を有する太陽電池セル10は、典型的には、電極13の上面側から受光して発電する。また、太陽電池セル10は、以下に示す積層構造により、可撓性に富む(フレキシブルな)セルとして構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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