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公開番号2025113070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024011591
出願日2024-01-30
発明の名称情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、および、情報処理方法
出願人任天堂株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06T 13/60 20110101AFI20250725BHJP(計算;計数)
要約【課題】仮想空間内に配置されている既存のオブジェクトを、粒子を用いて経時的に変形させる。
【解決手段】情報処理システムは、仮想空間内に配置されたオブジェクトである既存オブジェクトの形状に対応する複数の粒子の位置を示すデータを含む粒子データを生成する。情報処理システムは、複数の粒子の位置の経時的変化を計算し、計算結果に基づいて粒子データを更新する。情報処理システムは、粒子データに基づいて、複数の粒子の位置に対応する形状を有するボクセルオブジェクトに関するボクセルデータを生成する。情報処理システムは、ボクセルデータに基づいて、ボクセルオブジェクトのメッシュを生成する。情報処理システムは、仮想空間におけるメッシュを描画した画像を、表示装置に出力するために生成する。
【選択図】図20

特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、
仮想空間内に配置されたオブジェクトである既存オブジェクトの形状に対応する複数の粒子の位置を示すデータを含む粒子データを生成する粒子生成手段と、
前記複数の粒子の位置の経時的変化を計算し、計算結果に基づいて前記粒子データを更新する粒子計算手段と、
前記粒子データに基づいて、前記複数の粒子の位置に対応する形状を有するボクセルオブジェクトに関するボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、
前記ボクセルデータに基づいて、前記ボクセルオブジェクトのメッシュを生成するメッシュ生成手段と、
前記仮想空間における前記メッシュを描画した画像を、表示装置に出力するために生成する画像生成手段として機能させる、情報処理プログラム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記既存オブジェクトは、前記粒子生成手段により当該既存オブジェクトに関する前記粒子データが生成されるよりも前に生成されたボクセルデータに基づいて生成されたオブジェクトである、請求項１に記載の情報処理プログラム。
【請求項３】
前記粒子生成手段は、前記仮想空間における前記既存オブジェクトを含む領域が格子状に区切られた複数の単位領域に前記既存オブジェクトの少なくとも一部が存在するか否かに基づいて前記粒子データを生成する、請求項１に記載の情報処理プログラム。
【請求項４】
前記単位領域の一辺の長さは、前記粒子データに基づいて生成される前記ボクセルデータに対応するボクセルの一辺の長さと等しい、請求項３に記載の情報処理プログラム。
【請求項５】
前記粒子計算手段は、消失条件が満たされたことに応じて前記複数の粒子の少なくともいくつかが消失するように、前記粒子データを更新する、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項６】
前記粒子計算手段は、
前記粒子データを繰り返し更新し、
前回に更新された前記粒子データに基づいて生成されたボクセルデータを用いることなく、前回に更新された前記粒子データを用いて、前記複数の粒子の新たな位置を示す、今回の前記粒子データの値を算出する、請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項７】
前記粒子データに基づいて生成される前記ボクセルデータに関するボクセルが設定されるボクセル空間の範囲を、更新された前記粒子データに基づいて更新するボクセル更新手段として前記コンピュータをさらに機能させる、請求項１から請求項６のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項８】
前記粒子計算手段は、前記粒子データに基づいて生成される前記ボクセルデータに関するボクセルが設定されるボクセル空間内に位置するように前記複数の粒子の位置を制御する、請求項１から請求項７のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項９】
前記粒子生成手段は、前記既存オブジェクトが、当該既存オブジェクトとは異なる第１オブジェクトに接触したことに応じて、当該既存オブジェクトに対応する前記粒子データを生成する、請求項１から請求項８のいずれか１項に記載の情報処理プログラム。
【請求項１０】
前記粒子生成手段は、前記既存オブジェクトに設定されたマテリアルと前記第１オブジェクトに設定されたマテリアルとが所定の組み合わせであることを少なくとも条件として、当該既存オブジェクトに対応する前記粒子データを生成する、請求項９に記載の情報処理プログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ボクセルデータを用いて仮想空間におけるオブジェクトを生成するための情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、および、情報処理方法に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、粒子を用いて流体シミュレーションを行い、シミュレーション結果をボクセルによって可視化することが行われている（例えば、非特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【０００３】
“粒子ベース流体シミュレーションの複雑な屈折を含む効率的な可視化”、研究報告グラフィクスとＣＡＤ（ＣＧ）１２（２００９－ＣＧ－１３４），７３－７８ページ、安田廉，原田隆宏，河口洋一郎、２００９年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来において、仮想空間内に配置されている既存のオブジェクトを、粒子を用いて経時的に変形させることは行われていなかった。
【０００５】
それ故、本発明の目的は、仮想空間内に配置されている既存のオブジェクトを、粒子を用いて経時的に変形させることができる情報処理プログラム、情報処理システム、情報処理装置、および、情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決すべく、本発明は、以下の（１）～（１５）の構成を採用した。
【０００７】
（１）
本発明の一例は、情報処理装置のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムである。情報処理プログラムは、コンピュータを、粒子生成手段と、粒子計算手段と、ボクセルデータ生成手段と、メッシュ生成手段と、画像生成手段として機能させる。粒子生成手段は、仮想空間内に配置されたオブジェクトである既存オブジェクトの形状に対応する複数の粒子の位置を示すデータを含む粒子データを生成する。粒子計算手段は、複数の粒子の位置の経時的変化を計算し、計算結果に基づいて粒子データを更新する。ボクセルデータ生成手段は、粒子データに基づいて、複数の粒子の位置に対応する形状を有するボクセルオブジェクトに関するボクセルデータを生成する。メッシュ生成手段は、ボクセルデータに基づいて、ボクセルオブジェクトのメッシュを生成する。画像生成手段は、仮想空間におけるメッシュを描画した画像を、表示装置に出力するために生成する。
【０００８】
上記（１）の構成によれば、粒子データを用いて既存のオブジェクトを経時的に変形させることができる。
【０００９】
（２）
既存オブジェクトは、粒子生成手段により当該既存オブジェクトに関する粒子データが生成されるよりも前に生成されたボクセルデータに基づいて生成されたオブジェクトであってもよい。
【００１０】
上記（２）の構成によれば、仮想空間に配置されているボクセルオブジェクトについて、粒子を用いて経時的に変形させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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