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公開番号
2025110399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2025005005
出願日
2025-01-14
発明の名称
含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤、製造方法及び用途
出願人
山東省科学院生態研究所(山東省科学院中日友好生物技術研究中心)
,
Ecology Institute of Shandong Academy of Sciences (China-Japan Friendship Biotechnology Research Center of Shandong Academy of Sciences)
代理人
TRY国際弁理士法人
主分類
C02F
11/147 20190101AFI20250718BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】スラッジの処理技術分野に関し、特に、含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤、製造方法及び用途を提供する。
【解決手段】ポリエーテル系乳化破壊剤は、4~20重量部のプロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、5~20重量部のエチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、2~10重量部の脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、1~5重量部の第二級アルキル・スルホネート、60~90重量部の水を含む。プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、第二級アルキル・スルホネート及び水を混合し、質量比を調製することによって、含水率が高く土砂が含まれている含油スラッジに対する、ポリエーテル系乳化破壊剤の乳化破壊効率を向上させる。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤であって、
4~20重量部のプロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、5~20重量部のエチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、2~10重量部の脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、1~5重量部の第二級アルキル・スルホネート、60~90重量部の水を含み、
プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテルの分子式はHO(C
2
H
4
O)
m
(C
3
H
6
O)
n
Hで、平均分子量は2000~3500であり、
脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテルの分子式はC
12
H
25
O(CH
2
CH
2
O)
y
Hで、平均分子量は500以上であり、
第二級アルキル・スルホネートは、第二級アルキル・スルホン酸ナトリウムであり、第二級アルキル・スルホン酸ナトリウムの分子式はRSO
3
Naであり、Rは、炭素原子数が14~17のアルキル基であり、
エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテルの分子式は(C
3
H
6
O-C
2
H
8
N
2
-C
2
H
4
O)
x
で、平均分子量は200000以上であることを特徴とする、ポリエーテル系乳化破壊剤。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のポリエーテル系乳化破壊剤の製造方法であって、
プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、第二級アルキル・スルホネート及び水を混合した後、撹拌してポリエーテル系乳化破壊剤を得、
撹拌温度は25~28℃である、ことを特徴とする請求項1に記載のポリエーテル系乳化破壊剤の製造方法。
【請求項3】
撹拌時間は28~32分であり、撹拌速度は180~220rpmである、ことを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
含水・含油が高いスラッジの処理における、請求項1に記載のポリエーテル系乳化破壊剤の用途。
【請求項5】
スラッジの含油率は55%~60%で、含水率は38%~43%で、含土砂率は4%~6%である、ことを特徴とする請求項4に記載の用途。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スラッジ処理の技術分野に関し、具体的に含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤、製造方法及び用途に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
海洋石油・ガス田で発生する固形廃棄物は、主に一般廃棄物と有害廃棄物の2つに分類される。このうち、一般廃棄物には、家庭ごみ、事務所ごみ、建設ごみ等が含まれ、有害廃棄物には、含油スラッジ、化学薬品の包装バレル、廃潤滑油等が含まれている。含油スラッジには、油中水(W/O)または水中油(O/W)エマルジョン、懸濁固体とその他の成分が含まれている。含油スラッジは複雑な組成と性質を持ち、有機汚染物質を多量に含むため、「国家有害廃棄物リスト」に記載されている。先行技術では通常、乳化破壊剤を使用して含油スラッジから水分を除去しているが、海洋油田から発生される油中水型の含油スラッジは、含水率が高く、土砂割合が低いという特徴があり、その含水率は40%以上になることもあり、土砂割合は約5%である。含水率が高いと、油中水型の含油スラッジの見かけの粘度が増加し、乳化破壊剤が油スラッジ系に拡散しにくくなり、固体の土砂は油中水型の含油スラッジの油水界面に吸着され、空間安定化の役割を果たし、単純な油水界面膜よりも強度の高い界面膜を形成することによって、油スラッジ系の安定性を向上させ、乳化破壊の難易度をさらに高める。
【0003】
出願番号が202110153456.1である発明では、非ポリエーテル型の乳化破壊剤を合成し、配合することによって、中性の含油スラッジ洗浄剤を調製した。この様な含油スラッジ洗浄剤の処理系は中性に近く、環境に優しいものであるが、乳化破壊の効率が低く、含水率が高く土砂が含まれている含油スラッジには適用しにくい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術における非ポリエーテル型の乳化破壊剤の効率が低く、含水率が高く土砂が含まれている含油スラッジには適用しにくい課題に関して、本発明は、プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、第二級アルキル・スルホネート及び水を混合し、質量比を調製して、含水率が高く土砂が含まれている含油スラッジに対するポリエーテル系乳化破壊剤の乳化破壊の効率を向上させる、含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤、製造方法及び用途を提供する。
【0005】
第1の態様において、本発明は、4~20重量部のプロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテル、5~20重量部のエチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテル、2~10重量部の脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテル、1~5重量部の第二級アルキル・スルホネート、60~90重量部の水を含む、含水・含油が高いスラッジ用のポリエーテル系乳化破壊剤を提供する。
【0006】
ここで、プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテルは、4~10重量部であることが好ましく、エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテルは、5~10重量部であることが好ましく、脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテルは、2~5重量部であることが好ましく、第二級アルキル・スルホネートは、2~5重量部であることが好ましい。
【0007】
また、プロピレン・グリコール・ブロック・ポリエーテルの分子式はHO(C
2
H
4
O)
m
(C
3
H
6
O)
n
Hで、平均分子量は2000~3500で、曇点(1%の水溶液)は57~61℃である。mとnは、それぞれ0または正の整数であり、またm+n≠0である。
【0008】
また、エチレンジアミン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・エーテルの分子式は(C
3
H
6
O-C
2
H
8
N
2
-C
2
H
4
O)
x
で、平均分子量は200000以上で、pH値(1%の水溶液)は10~11で、曇点は27~30E(25%のBDG溶液)で、xは正の整数である。
【0009】
また、脂肪アルコール・ポリオキシエチレン・エーテルの分子式はC
12
H
25
O(CH
2
CH
2
O)
y
Hで、平均分子量は500以上で、曇点(1%の水溶液)は79℃で、yは正の整数である。
【0010】
また、第二級アルキル・スルホネートは、第二級アルキル・スルホン酸ナトリウムであり、第二級アルキル・スルホン酸ナトリウムの分子式はRSO
3
Naであり、Rは、炭素原子数が14~17のアルキル基である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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