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公開番号2025110339
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004218
出願日2024-01-15
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/14 20060101AFI20250718BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】登降路の走行時も、車両の振動を適切に抑制できる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置80は、振動発生条件が、全て成立しているか否かを判定する振動発生条件判定部88と、振動発生条件判定部88で肯定判定がなされた場合に、エンジン12と、自動変速機22と、が共振したか否かを判定する共振判定部90と、車両10が走行する道路の斜度を推定する斜度推定部92と、共振判定部90で肯定判定がなされた場合に、LUクラッチ36をスリップ状態にし、共振を抑制する共振抑制制御部94と、を含んでおり、共振抑制制御部94は、LUクラッチ36のスリップ状態の、要求スリップ期間Tstと、目標差回転速度Nstと、を推定斜度Sloに応じて補正する。これにより、スリップ状態が、振動への違和感が大きくなる登り勾配では大きくされ、小さくなる下り勾配では小さくされるため、振動を適切に抑制できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、変速比が異なる複数のギヤ段を選択的に成立可能な変速機と、前記エンジンのトルクを前記変速機に伝達するロックアップクラッチを備えるトルクコンバータと、を備えた車両の、制御装置であって、
前記ロックアップクラッチが係合状態であること、前記変速機で所定のギヤ段が成立していること、前記エンジンの回転数及び負荷に応じて定まる動作点が所定の領域に属していること、から成る振動発生条件が、全て成立しているか否かを判定する振動発生条件判定部と、
前記振動発生条件判定部で肯定判定がなされた場合に、前記エンジンと、前記変速機と、が共振したか否かを判定する共振判定部と、
前記車両が走行する道路の斜度を推定する斜度推定部と、
前記共振判定部で肯定判定がなされた場合に、前記ロックアップクラッチをスリップ状態にし、共振を抑制する共振抑制制御部と、を含んでおり、
前記共振抑制制御部は、前記スリップ状態の、継続期間と、スリップ量と、を前記斜度に応じて補正する
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の振動を抑制する車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンと、変速比が異なる複数のギヤ段を選択的に成立可能な変速機と、前記エンジンのトルクを前記変速機に伝達するロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと、を備えた車両が良く知られている。特許文献1には、エンジントルク変動に起因する車両振動を検知した場合に、短時間の間、ロックアップクラッチをスリップ状態に制御することで車両振動を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-63888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両振動を抑制するロックアップクラッチのスリップ制御は、従来は、平坦路を前提としており、トルクと車速から推定した加速度に応じて、スリップ状態の期間やスリップ量等の制御量が決定されている。しかしながら、登降路の場合は、斜度に応じて加速度が変化するため、発生する振動レベルが同じであっても違和感が異なり、斜度に応じた適切な制御になっていないといった課題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、登降路の走行時も、車両振動を適切に抑制できる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、変速比が異なる複数のギヤ段を選択的に成立可能な変速機と、前記エンジンのトルクを前記変速機に伝達するロックアップクラッチを備えるトルクコンバータと、を備えた車両の、制御装置であって、(b)前記ロックアップクラッチが係合状態であること、前記変速機で所定のギヤ段が成立していること、前記エンジンの回転数及び負荷に応じて定まる動作点が所定の領域に属していること、から成る振動発生条件が、全て成立しているか否かを判定する振動発生条件判定部と、前記振動発生条件判定部で肯定判定がなされた場合に、前記エンジンと、前記変速機と、が共振したか否かを判定する共振判定部と、前記車両が走行する道路の斜度を推定する斜度推定部と、前記共振判定部により肯定判定がなされた場合に、前記ロックアップクラッチをスリップ状態にし、共振を抑制する共振抑制制御部と、を含んでおり、(c)前記共振抑制制御部は、前記スリップ状態の、継続期間と、スリップ量と、を前記斜度に応じて補正することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、前記制御装置は、前記ロックアップクラッチが係合状態であること、前記変速機で所定のギヤ段が成立していること、前記エンジンの回転数及び負荷に応じて定まる動作点が所定の領域に属していること、から成る振動発生条件が、全て成立しているか否かを判定する振動発生条件判定部と、前記振動発生条件判定部で肯定判定がなされた場合に、前記エンジンと、前記変速機と、が共振したか否かを判定する共振判定部と、前記車両が走行する道路の斜度を推定する斜度推定部と、前記共振判定部により肯定判定がなされた場合に、前記ロックアップクラッチをスリップ状態にし、共振を抑制する共振抑制制御部と、を含んでおり、前記共振抑制制御部は、前記スリップ状態の、継続期間と、スリップ量と、を前記斜度に応じて補正する。これにより、前記継続期間と前記スリップ量が、振動への違和感が大きくなる登り勾配では大きくされ、小さくなる下り勾配では小さくされるため、登降路の走行時も、車両振動を適切に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用された車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御のための制御機能および制御系の要部を説明する図である。
図1の電子制御装置が行う車両の振動抑制の制御作動の要部を説明するフローチャートである。
図1の電子制御装置が行う車両の振動抑制の制御作動の一例を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明すると共に、車両10における各種制御の為の制御機能の要部を説明する図である。図1において、車両10は、動力源としてのエンジン12と、駆動輪14と、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16とを備えている。動力伝達装置16は、車体に取り付けられる非回転部材としてのケース18内に、トルクコンバータ20、自動変速機22等を備えている。又、動力伝達装置16は、自動変速機22の出力回転部材である変速機出力軸24に連結されたプロペラシャフト26、プロペラシャフト26に連結されたデフ28、デフ28に連結された左右のドライブシャフト30等を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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