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公開番号2025106609
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025072126,2024104697
出願日2025-04-24,2020-07-02
発明の名称半導体レーザ装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01S 5/0239 20210101AFI20250708BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】半導体レーザ装置のインダクタンスに起因する逆起電圧がスイッチング素子の制御電圧に及ぼす影響を低減すること。
【解決手段】半導体レーザ装置1Aは、第1面を有する基板50と、第1面上に搭載された第1半導体レーザ素子10と、第1面上に搭載され、第1半導体レーザ素子10に流れる電流を制御するスイッチング素子20と、第1面上に搭載された第1コンデンサ30とを備える。第1半導体レーザ素子10は、スイッチング素子20に直列接続され、第1コンデンサ30は、第1半導体レーザ素子10及びスイッチング素子20に並列接続されている。第1面に平行な第1方向から視て、第1半導体レーザ素子10はスイッチング素子20と重なっている。第1面に平行かつ第1方向に直交する第2方向から視て、第1コンデンサ30は、第1半導体レーザ素子10及びスイッチング素子20のうちの少なくとも一つと重なっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1面を有する基板と、
前記第1面上に搭載された第1半導体レーザ素子と、
前記第1面上に搭載され、前記第1半導体レーザ素子に流れる電流を制御するスイッチング素子と、
前記第1面上に搭載された第1コンデンサと、
を備え、
前記第1半導体レーザ素子は、前記スイッチング素子に直列接続され、
前記第1コンデンサは、前記第1半導体レーザ素子及び前記スイッチング素子に並列接続され、
前記第1面に平行な第1方向から視て、前記第1半導体レーザ素子は前記スイッチング素子と重なっており、
前記第1面に平行かつ前記第1方向に直交する第2方向から視て、前記第1コンデンサは、前記第1半導体レーザ素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも一つと重なっている、
半導体レーザ装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記基板は、第1導電部を含み、前記第1半導体レーザ素子及び前記スイッチング素子は、前記第1導電部上に搭載されている、
請求項1に記載の半導体レーザ装置。
【請求項3】
前記基板は、前記第1導電部と離間して配置された第2導電部及び第3導電部を含み、前記第1コンデンサは、前記第2導電部及び前記第3導電部上に搭載されている、
請求項2に記載の半導体レーザ装置。
【請求項4】
第2コンデンサをさらに備え、前記第1方向から視て、前記スイッチング素子は、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの間に位置している、
請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
【請求項5】
第2コンデンサをさらに備え、前記第1方向から視て、前記第1半導体レーザ素子は、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとの間に位置している、
請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
【請求項6】
前記スイッチング素子は、制御電極、第1駆動電極、及び第2駆動電極を有し、前記制御電極に印加される電圧に応じて前記第1半導体レーザ素子に流れる電流を制御する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
【請求項7】
前記第1半導体レーザ素子は、互いに反対側を向く素子主面及び素子裏面を有し、
前記第1駆動電極、前記第2駆動電極、及び前記制御電極はそれぞれ、前記素子主面に形成されている、
請求項6に記載の半導体レーザ装置。
【請求項8】
前記第1半導体レーザ素子は、互いに反対側を向く素子主面及び素子裏面を有し、
前記第2駆動電極及び前記制御電極はそれぞれ、前記素子主面に形成されており、
前記第1駆動電極は、前記素子裏面に形成されている、
請求項6に記載の半導体レーザ装置。
【請求項9】
前記第1半導体レーザ素子は、前記第2方向の中央部に配置されている、
請求項1~8のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
【請求項10】
前記第2方向から視て、前記スイッチング素子の前記第1半導体レーザ素子側の端部が前記第1コンデンサと重なっている、
請求項1~9のいずれか一項に記載の半導体レーザ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体レーザ装置に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両等に用いられる3次元距離計測として、計測対象物に対してレーザ光を出射して、計測対象物によって反射された反射光に基づいて計測対象物までの距離を計測する技術が知られている。この技術が適用されたレーザ距離計測装置として、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)を用いたシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-128432号公報
【0004】
[概要]
ところで、LiDARの光源として用いられる半導体レーザ装置は、レーザダイオードと、レーザダイオードに直列接続されたトランジスタとを備え、トランジスタのオンオフの切り替えによって、パルス幅が数十ns以下のレーザ光を出射する。パルス幅が数十ns以下である場合、レーザダイオードを流れる電流の時間変化率が高まり、半導体レーザ装置内のインダクタンスに起因する逆起電圧が増大する場合がある。そしてその逆起電圧がトランジスタのゲート電圧に影響を及ぼす場合がある。なお、このような問題は、トランジスタに限られず、他のスイッチング素子が用いられた場合も同様に、インダクタンスに起因する逆起電圧がスイッチング素子の制御電極に印加される制御電圧に影響を及ぼす場合がある。
【0005】
本開示の目的は、インダクタンスに起因する逆起電圧がスイッチング素子の制御電圧に及ぼす影響を低減できる半導体レーザ装置を提供することにある。
本開示の一態様による半導体レーザ装置は、第1面を有する基板と、前記第1面上に搭載された第1半導体レーザ素子と、前記第1面上に搭載され、前記第1半導体レーザ素子に流れる電流を制御するスイッチング素子と、前記第1面上に搭載された第1コンデンサと、を備える。前記第1半導体レーザ素子は、前記スイッチング素子に直列接続され、前記第1コンデンサは、前記第1半導体レーザ素子及び前記スイッチング素子に並列接続されている。前記第1面に平行な第1方向から視て、前記第1半導体レーザ素子は前記スイッチング素子と重なっており、前記第1面に平行かつ前記第1方向に直交する第2方向から視て、前記第1コンデンサは、前記第1半導体レーザ素子及び前記スイッチング素子のうちの少なくとも一つと重なっている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態の半導体レーザ装置が適用されたレーザシステムの模式的な回路図である。
図2は、第1実施形態の半導体レーザ装置について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図3は、第1実施形態の半導体レーザ装置の裏面図である。
図4は、図2の4-4線に沿った断面図である。
図5は、図2の5-5線に沿った断面図である。
図6は、図2の6-6線に沿った断面図である。
図7は、図2の7-7線に沿った断面図である。
図8は、図2の8-8線に沿った断面図である。
図9は、第1実施形態の半導体レーザ素子の模式的な素子断面構造を示す断面図である。
図10は、第1実施形態の半導体レーザ素子の模式的な平面図である。
図11は、比較例の半導体レーザ装置が適用されたレーザシステムの模式的な回路図である。
図12は、比較例の半導体レーザ装置について、半導体レーザ素子に流れる電流及びスイッチング素子のゲート電極に印加される電圧の推移を示すグラフである。
図13は、比較例の半導体レーザ装置について、寄生インダクタンスの起電圧の推移を示すグラフである。
図14は、第1実施形態の半導体レーザ装置がレーザシステムに用いられた場合の接続構成を説明するための模式図である。
図15は、第1実施形態の半導体レーザ装置が適用されたレーザシステムの模式的な回路図である。
図16は、第1実施形態の半導体レーザ装置について、半導体レーザ素子に流れる電流及びスイッチング素子のゲート電極に印加される電圧の推移を示すグラフである。
図17は、第1実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図18は、図17の半導体レーザ装置の裏面図である。
図19は、第1実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図20は、第1実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図21は、図20の半導体レーザ装置の半導体レーザ素子の模式的な素子断面構造を示す断面図である。
図22は、第1実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、半導体レーザ装置の裏面図である。
図23は、第1実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図24は、図23の半導体レーザ装置の裏面図である。
図25は、図23の25-25線に沿った断面図である。
図26は、第2実施形態の半導体レーザ装置について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図27は、図26の半導体レーザ装置の裏面図である。
図28は、第3実施形態の半導体レーザ装置について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図29は、図28の半導体レーザ装置の裏面図である。
図30は、第3実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図31は、第3実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図32は、第3実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図33は、第4実施形態の半導体レーザ装置について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図34は、図33の半導体レーザ装置の裏面図である。
図35は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図36は、図35の半導体レーザ装置の裏面図である。
図37は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図38は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図39は、図38の半導体レーザ装置の裏面図である。
図40は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図41は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図42は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図43は、第4実施形態の半導体レーザ装置の変更例について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図44は、第5実施形態の半導体レーザ装置について、封止部材を取り除き、半導体レーザ装置の内部構成を示す平面図である。
図45は、図44の半導体レーザ装置の裏面図である。
図46は、第5実施形態の半導体レーザ装置がレーザシステムに用いられた場合の接続構成を説明するための模式図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、半導体レーザ装置の実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための構成や方法を例示するものであり、各構成部品の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに限定するものではない。以下の実施形態は、種々の変更を加えることができる。
【0008】
[第1実施形態]
図1~図16を参照して、第1実施形態の半導体レーザ装置について説明する。
(半導体レーザ装置及びレーザシステムの回路構成)
図1に示すように、図1の破線で囲まれた部分によって構成される半導体レーザ装置1Aは、3次元距離計測の一例であるLiDARのパルスレーザ光源として用いられる。図1では、LiDARとしてのレーザシステム100に半導体レーザ装置1Aが用いられた構成を示している。半導体レーザ装置1Aは、半導体レーザ素子10と、スイッチング素子20と、コンデンサ30と、複数の端子40とを備える。図1では、半導体レーザ装置1Aは、5個の端子40を備える。なお、半導体レーザ装置1Aは、2次元距離計測用のレーザシステムに用いられてもよい。また、端子40の個数は任意に変更可能である。
【0009】
レーザシステム100は、電源110、電流制限抵抗120、ダイオード130、及びドライバ回路140を備える。電源110は、正極111及び負極112を有する電源であって、半導体レーザ素子10に電力を供給する。電流制限抵抗120は、電源110の正極111と半導体レーザ素子10との間に設けられ、電源110から半導体レーザ素子10に流れる電流を制限する。ダイオード130は、アノード電極131及びカソード電極132を有し、半導体レーザ素子10と逆並列接続され、半導体レーザ素子10への逆流を防止する。図1のレーザシステム100では、ダイオード130として、ショットキーバリアダイオードが用いられている。ドライバ回路140は、出力電極141及び入力電極142を有し、スイッチング素子20のオンオフを制御する制御信号をスイッチング素子20に出力する。
【0010】
半導体レーザ素子10は、半導体レーザ装置1Aの光源であり、例えばパルスレーザダイオードが用いられている。半導体レーザ素子10の材料としては、例えばGaAs(ヒ化ガリウム)が用いられている。半導体レーザ素子10は、アノード電極11、及びカソード電極12を備える。スイッチング素子20は、半導体レーザ素子10への電流をオンオフするための素子である。半導体レーザ素子10は、例えば、発振波長が905nm、光出力が75W以上、及びパルス幅が数十ns以下の仕様のものが用いられている。好ましくは、半導体レーザ素子10は、光出力が150W以上、及びパルス幅が10ns以下の仕様のものが用いられる。さらに好ましくは、半導体レーザ素子10は、パルス幅が5ns以下の仕様のものが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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