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公開番号2025103789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221423
出願日2023-12-27
発明の名称携帯可能電子装置およびICカード
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G06K 19/07 20060101AFI20250702BHJP(計算;計数)
要約
【課題】 処理時間に対する規定に応じて動作設定を行える携帯可能電子装置、および、ICカードを提供する。
【解決手段】 実施形態によれば、携帯可能電子装置は、インターフェースとメモリとプロセッサとを備える。インターフェースは、ICカード処理装置と非接触で通信する。メモリは、動作クロックの周波数の設定内容を規定する設定情報を記憶する。プロセッサは、インターフェースに生じる磁界の強度に応じた動作クロックの周波数とメモリに記憶した設定情報とに基づいて動作クロックの周波数を設定し、インターフェースによりICカード処理装置から受信するコマンドに対する処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ICカード処理装置と非接触で通信するインターフェースと、
動作クロックの周波数の設定内容を規定する設定情報を記憶するメモリと、
前記インターフェースに生じる磁界の強度に応じた動作クロックの周波数と前記メモリに記憶した設定情報とに基づいて動作クロックの周波数を設定し、前記インターフェースにより前記ICカード処理装置から受信するコマンドに対する処理を実行するプロセッサと、
を有する携帯可能電子装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記メモリは、コマンドごとに動作クロックの周波数の設定内容を規定する設定情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数と前記ICカード処理装置から受信したコマンドに対する設定情報とに基づいて前記コマンドに対する処理を実行する動作クロックの周波数を設定する、
請求項1に記載の携帯可能電子装置。
【請求項3】
前記メモリは、コマンドごとに動作クロックとして設定可能な最大周波数と最小周波数とを規定される設定情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記最大周波数と前記最小周波数とが規定されるコマンドを実行する場合、前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数が前記最大周波数以上であれば前記動作クロックの周波数を前記最大周波数に設定し、前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数が前記最大周波数未満かつ最小周波数以上であれば前記動作クロックの周波数を前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数に設定する、
請求項2に記載の携帯可能電子装置。
【請求項4】
前記最大周波数と前記最小周波数とが規定されるコマンドは、当該コマンドの処理時間の変動に対する許容範囲である許容差分時間が規定されるコマンドであり、
前記最小周波数は、当該コマンドの処理が最遅の処理時間となる動作クロックの周波数であり、前記最大周波数は、前記最遅の処理時間と前記許容差分時間とから設定される最速の処理時間となる動作クロックの周波数である、
請求項3に記載の携帯可能電子装置。
【請求項5】
前記メモリは、さらに、前記動作クロックの周波数を動作可能な最大値とするコマンドを示す設定情報とを記憶し、
前記プロセッサは、前記動作クロックの周波数を動作可能な最大値とするコマンドを実行する場合、前記動作クロックの周波数を前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数に設定する、
請求項3に記載の携帯可能電子装置。
【請求項6】
前記メモリは、さらに、前記動作クロックの周波数を所定の周波数とするコマンドを示す設定情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記動作クロックの周波数を所定の周波数とするコマンドを実行する場合、前記動作クロックの周波数を前記所定の周波数に設定する、
請求項5に記載の携帯可能電子装置。
【請求項7】
前記メモリは、アプリケーションごとに動作クロックの周波数の設定内容を示す情報を記憶し、
前記プロセッサは、前記磁界の強度に応じた動作クロックの周波数と前記ICカード処理装置から選択されたアプリケーションに対する設定情報とに基づいて動作クロックの周波数を設定する、
請求項1に記載の携帯可能電子装置。
【請求項8】
ICカード処理装置と非接触で通信するインターフェースと、動作クロックの周波数の設定内容を規定する設定情報を記憶するメモリと、前記インターフェースに生じる磁界の強度に応じた動作クロックの周波数と前記メモリに記憶した設定情報とに基づいて動作クロックの周波数を設定し、前記インターフェースにより前記ICカード処理装置から受信するコマンドに対する処理を実行するプロセッサと、を有するモジュールと、
前記モジュールを有する本体と、
を備えるICカード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、携帯可能電子装置およびICカードに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、非接触で通信する携帯可能電子装置としてのICカードは、リーダライタのアンテナとの距離に応じて供給される電力が変化する。これは、ICカードとリーダライタとの距離が変化すると、ICカードが受ける磁界強度が変化するためである。ICカードは、電源としての電力が変化すると、コマンドに対する処理性能が変化する。
【0003】
例えば、従来のICカードは、プロセッサとしてのLSIなどを動作させるための内部クロックを磁界強度に応じた最適な動作周波数(動作可能な最大の周波数)に設定する。このため、従来のICカードは、実際に受ける磁界の強度によってコマンドに対する処理時間が変動する。つまり、ICカードは、同一のコマンドであっても、磁界強度が弱い状態での処理時間と磁界強度が強い状態での処理時間との差分が大きくなることがある。
【0004】
一方、ICカードは、運用上の理由により処理時間の変動を許容範囲内にするため、最速の処理時間と最遅の処理時間との差分に対する許容時間(許容差分時間)が規定されることがある。しかしながら、ICカードが動作可能となる磁界強度の範囲が大きくなればなるほど、最速と最遅との処理時間の差分が大きくなる可能性があるため、許容差分時間内に収めることが難しくなる。また、今後採用されると考えられる耐量子暗号などの既存処理よりも複雑な処理が要求されるコマンドが実用化されると、最速と最遅との処理時間の差分が既存のコマンドよりも大きくなるため、許容差分時間内に収めることがさらに難しくなるという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-191961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明は、処理時間に対する規定に応じて動作設定を行える携帯可能電子装置、および、ICカードを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、携帯可能電子装置は、インターフェースとメモリとプロセッサとを備える。インターフェースは、ICカード処理装置と非接触で通信する。メモリは、動作クロックの周波数の設定内容を規定する設定情報を記憶する。プロセッサは、インターフェースに生じる磁界の強度に応じた動作クロックの周波数とメモリに記憶した設定情報とに基づいて動作クロックの周波数を設定し、インターフェースによりICカード処理装置から受信するコマンドに対する処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードの構成例を示すブロック図である。
図2は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードと通信するICカード処理装置の構成例を示すブロック図である。
図3は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードが処理対象とするコマンドごとの許容差分時間と内部クロックの周波数の規定例を示す図である。
図4は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードにおけるSelectコマンドに対する動作設定の設定例を示す図である。
図5は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードにおけるパラメータAの照合コマンドに対する動作設定の設定例を示す図である。
図6は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードにおける読み出しコマンドに対する動作設定の設定例を示す図である。
図7は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードにおける乱数生成コマンドに対する動作設定の設定例を示す図である。
図8は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードによるコマンドごとの設定情報に基づく動作設定の動作例を説明するためのフローチャートである。
図9は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカードによるアプリケーションごとの設定情報に基づく動作設定の動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカード1の構成例を概略的に示すブロック図である。
実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカード1は、外部装置としてのICカード処理装置2と共にICカード処理システムを構成する。ICカード1は、ICカード処理装置2から供給される電力により活性化する(動作可能な状態になる)携帯可能な電子機器である。ICカード1は、スマートカードとも称される。
【0010】
本実施形態に係る携帯可能電子装置としてのICカード1は、非接触型のICカードであるものとする。非接触型のICカード1は、通信インターフェースとしてのアンテナおよび変復調回路などを介してICカード処理装置2からの電波を受信し、その電波から動作電源および動作クロックを生成して活性化する。たとえば、非接触型のICカード1は、ISO/IEC14443-3に規定される規格に準拠するICカードである。
(【0011】以降は省略されています)

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