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公開番号
2025102912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2025061014,2023505842
出願日
2025-04-02,2021-07-30
発明の名称
熱酸化システムによる再生可能輸送燃料プロセス
出願人
ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド
,
Honeywell International Inc.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
53/50 20060101AFI20250701BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】プロセスの複雑さを低減し、一方で、特に酸性ガス及びサワー水に関連する流出物ストリームの適切な処理を提供する、再生可能輸送燃料生成プロセスにおいて流出物ストリームを処理するためのプロセスを提供する。
【解決手段】サワー水ストリーム及び酸性ガスストリームのうちの1つ以上が、熱酸化セクションで直接処理される。プロセスは、サワー水ストリッパユニット、廃水処理プラント、及び硫黄回収ユニットの排除又はサイズ低減を可能にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
再生可能輸送燃料を生成するためのプロセスにおいて酸性ガス及びサワー水流出物ストリームを処理するためのプロセスであって、
熱酸化システム(555)において、前記再生可能輸送燃料プロセスの低温分離及び分留セクション(205)からのサワー水ストリーム(225)、及び前記再生可能輸送燃料プロセスの酸性ガス処理セクションからのアミン酸性ガスストリーム(385)のうちの少なくとも1つを熱酸化することであって、前記サワー水ストリーム(225)が、前記熱酸化システム(555)において熱酸化される前に、サワー水ストリッパユニットにおいて処理されず、前記アミン酸性ガスストリーム(385)が、前記熱酸化システム(555)において熱酸化される前に、硫黄回収ユニットにおいて処理されず、前記サワー水ストリーム(225)及び前記アミン酸性ガスストリーム(385)のうちの前記少なくとも1つを熱酸化することが、
熱酸化セクション(600)において、前記サワー水ストリーム(225)及び前記アミン酸性ガスストリーム(385)のうちの前記少なくとも1つを熱酸化して、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、SOx、NOx、HCl、Cl
2
、ダイオキシン、及びフランのうちの少なくとも1つから本質的になる煙道ガスストリーム(645)を形成することと、
任意選択的に、廃熱回収セクション(605)において、前記煙道ガスストリーム(645)から廃熱を回収することと、
SOx除去セクション(615)において、前記煙道ガスストリーム(645)からSOx、HCl、及びCl
2
のうちの少なくとも1つを除去して、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、NOx、ダイオキシン、及びフランのうちの少なくとも1つから本質的になる脱SOx出口煙道ガスストリーム(690)を形成することであって、前記煙道ガスストリームからSOx、HCl、及びCl
2
のうちの前記少なくとも1つを除去することが、
クエンチセクション(610)において、前記煙道ガスストリーム(645)をクエンチして、クエンチされた煙道ガスストリーム(675)を形成すること、及び
スクラビングセクションにおいて、苛性溶液又はNH
3
系溶液(680)を前記クエンチされた煙道ガスストリーム(675)と接触させて、前記脱SOx出口煙道ガスストリーム(690)と、H
2
O、Na
2
SO
3
、Na
2
SO
4
、NaHSO
3
、Na
2
CO
3
、NaCl、(NH
4
)
2
SO
4
、及びNH
4
Clのうちの少なくとも1つを含む液体ストリーム(685)とを形成すること、
又は、
SOx反応セクション(810)において、前記煙道ガスストリーム(845)を、NaHCO
3
、NaHCO
3
・Na
2
CO
3
・(H
2
O)、CaCO
3
、Ca(OH)
2
、及びMg(OH)
2
のうちの少なくとも1つを含む反応物質と反応させて、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、NaCl、Na
2
CO
3
、Na
2
SO
4
、NaNO
3
、CaCl
2
続きを表示(約 5,600 文字)
【請求項2】
前記サワー水ストリーム(225)が、前記低温分離及び分留セクション(205)内の低温分離器(450)からの低温分離器サワー水ストリーム(460)、前記低温分離及び分留セクション(205)内の脱ブタン化器レシーバ(525)からの脱ブタン化器レシーバサワー水ストリーム(530)、及び前記低温分離及び分留セクション(205)内のストリッパレシーバ(480)からのストリッパレシーバサワー水ストリーム(495)のうちの少なくとも1つを含むか、又は前記アミン酸性ガスストリーム(385)が、共通のアミン再生器塔頂凝縮器及び還流ドラム(375)からの再生器アミン酸性ガスストリーム(385)を含むか、又はその両方である、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
リサイクルガスアミン接触器(245)において、リーンアミンストリーム(300)の第1の部分(295)を、前記低温分離及び分留セクション(205)内の低温分離器(450)からの酸性リサイクルガスストリーム(210)と接触させて、リッチアミンストリーム(310)の第1の部分(305)を形成すること、又は圧力スイング吸着ユニット(212)において、前記低温分離及び分留セクション(205)内の低温分離器(450)からの酸性リサイクルガスストリーム(210)からのパージストリーム(211)を、リサイクル水素ストリーム(213)及びPSAテールガスストリーム(214)に分離し、前記リサイクル水素ストリーム(213)を前記酸性リサイクルガスストリーム(210)と組み合わせ、かつ前記PSAテールガスストリーム(214)を燃料として前記熱酸化システム(555)に導入すること、
脱ブタン化器レシーバアミン接触器(320)において、リーンアミンストリーム(310)の第2の部分(315)を、前記低温分離及び分留セクション(205)内の脱ブタン化器レシーバ容器(525)からの酸性液化石油ガス(LPG)ストリーム(215)と接触させて、リッチアミンストリーム(310)の第2の部分(325)を形成すること、及び
スポンジ吸収器リーンガス塔頂アミン接触器(345)において、リーンアミンストリーム(300)の第3の部分(335)を、前記低温分離及び分留セクション(205)内のスポンジ吸収器(500)からのリーン酸性ガスストリーム(220)と接触させて、リッチアミンストリーム(310)の第3の部分(350)を形成することのうちの少なくとも1つを行うことと、
前記共通のアミン再生器(365)において、前記リッチアミンストリーム(310)の前記第1の部分(305)、前記第2の部分(325)、及び前記第3の部分(350)のうちの少なくとも1つを再生して、前記リーンアミンストリーム(300)及び塔頂再生器アミン酸性ガスストリーム(370)を形成することと、
アミン再生器塔頂凝縮器(375)において、前記塔頂アミン酸性ガスストリーム(370)を、前記再生器アミン酸性ガスストリーム(385)及び還流液体ストリーム(380)に分離することと、
前記還流液体ストリーム(380)を前記共通のアミン再生器(365)に還流することと、を更に含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項4】
再生可能原料(105)をガード床(140)に導入して、前記再生可能原料(110)からアルカリ金属、酸素化合物、硫黄化合物、及び窒素化合物のうちの1つ以上を含む汚染物質を除去することと、
再生可能原料(105)を処理して、前記再生可能原料(105)から追加的な酸素化合物を除去することと、
水素異性化及び水素化分解セクション(155)において、水素異性化及び水素化分
解条件の下で水素の存在下で、前記再生可能原料(105)を、水素異性化触媒、水素化分解触媒、又はその両方と接触させて、反応流出物(160)を形成することと、
前記低温分離及び分留セクション(205)において、前記反応流出物を分離及び分留して、少なくとも1つの再生可能輸送燃料(235、240)を形成することと、を更に含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項5】
前記反応流出物を分離及び分留することが、
低温分離器(450)において、前記反応器流出物を液体炭化水素ストリーム(455)、低温分離器リサイクル酸性ガスストリーム(210)、及び低温分離器サワー水ストリーム(460)に分離することと、
前記液体炭化水素ストリーム(455)をストリッパ塔頂ストリーム(470)及びストリッパ塔底ストリーム(475)にストリップすることと、
ストリッパレシーバ(480)において、前記ストリッパ塔頂ストリーム(470)を、ストリッパレシーバ液体ストリーム(485)、ストリッパレシーバオフガスストリーム(490)、及びストリッパレシーバサワー水ストリーム(495)に分離することと、
前記ストリッパレシーバオフガスストリーム(490)をスポンジ吸収器(500)と接触させて、スポンジ吸収器液体ストリーム(505)及びリーン酸性ガスストリーム(220)を形成することと、
脱ブタン化器カラム(510)において、前記ストリッパレシーバ液体ストリーム(485)及び任意選択的に前記スポンジ吸収器液体ストリーム(505)を、脱ブタン化器塔頂ストリーム(515)、脱ブタン化器塔底ストリーム(520)に分離することと、
脱ブタン化器レシーバ(525)において、前記脱ブタン化器塔頂ストリーム(515)を、酸性液化石油ガス(LPG)ストリーム(215)、脱ブタン化器レシーバサワー水ストリーム(530)、及び還流(535)に分離することと、
前記ストリッパ塔底ストリーム(475)を、再生可能ジェット燃料ストリーム(235)、再生可能ディーゼル燃料ストリーム(240)、及びナフサストリーム(230)のうちの少なくとも1つに分留することと、を含み、
前記サワー水ストリーム(225)が、前記低温分離器サワー水ストリーム(460)、前記ストリッパレシーバサワー水ストリーム(495)、及び前記脱ブタン化器レシーバサワー水ストリーム(530)のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載のプロセス。
【請求項6】
リサイクルガスアミン接触器(245)において、リーンアミンストリーム(300)の第1の部分(295)を前記低温分離器酸性リサイクルガスストリーム(210)と接触させて、リッチアミンストリーム(310)の第1の部分(305)を形成すること、又は圧力スイング吸着ユニット(212)において、前記低温分離及び分留セクション(205)内の低温分離器(450)からの酸性リサイクルガスストリーム(210)からのパージストリーム(211)を、リサイクル水素ストリーム(213)及びPSAテールガスストリーム(214)に分離し、前記リサイクル水素ストリーム(213)を前記酸性リサイクルガスストリーム(210)と組み合わせ、かつ前記PSAテールガスストリーム(214)を燃料として前記熱酸化システム(555)に導入すること、
脱ブタン化器レシーバアミン接触器(320)において、前記リーンアミンストリーム(310)の第2の部分(315)を、前記脱ブタン化器レシーバ(525)からの前記酸性LPGストリーム(215)と接触させて、前記リッチアミンストリーム(310)の第2の部分(325)を形成すること、及び
スポンジ吸収器塔頂アミン接触器(345)において、前記リーンアミンストリーム(300)の第3の部分(335)を、前記スポンジ吸収器(500)からの前記リーン酸性ガスストリーム(220)と接触させて、前記リッチアミンストリーム(310)の
第3の部分(350)を形成することのうちの少なくとも1つを行うことと、
共通のアミン再生器(365)において、前記リッチアミンストリーム(310)の前記第1の部分(305)、第2の部分(325)、及び第3の部分(350)のうちの少なくとも1つを再生して、前記リーンアミンストリーム(300)及び前記塔頂アミン酸性ガスストリーム(370)を形成することと、
アミン再生器塔頂凝縮器(375)において、前記塔頂アミン酸性ガスストリーム(370)を前記アミン酸性ガスストリーム(385)及び還流液体ストリーム(380)に分離することと、
前記還流液体ストリーム(380)を前記共通のアミン再生器(365)に還流することと、を更に含む、請求項5に記載のプロセス。
【請求項7】
非圧縮圧力スイング吸着(PSA)テールガスストリーム(430)を、水素生成プラントに接続されたPSAユニット(410)から前記熱酸化システム(555)に燃料供給源として導入すること、及び
リーン酸性ガスストリーム(220)のスリップストリーム570)を、スポンジ吸収器(500)から前記熱酸化システム(555)に燃料供給源として導入することのうちの少なくとも1つを更に含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項8】
前記サワー水ストリーム(225)を一次熱交換器(1015)の第1の側に通すことと、
前記熱酸化システムからの排気蒸気ストリーム(1000)を前記一次熱交換器(1000)の第2の側に通すことであって、前記排気蒸気ストリーム(1000)が、前記処理済みの出口煙道ガスストリーム9705、前記脱NOx出口煙道ガスストリーム(715)、又は前記脱SOX出口煙道ガスストリーム(710)を含む、第2の側に通すことと、
前記排気蒸気ストリーム(1000)から前記サワー水ストリーム(225)に熱を伝達し、前記排気蒸気ストリーム(1000)を冷却して、冷却された排気蒸気ストリーム(1025)を形成し、前記サワー水ストリーム(225)を加熱して、加熱されたサワー水ストリーム(1040)を形成することと、
前記加熱されたサワー水ストリーム(1040)を減圧することと、
前記減圧された加熱されたサワー水ストリーム(1040)を、前記一次熱交換器(1015)の圧力よりも低い圧力を有するフラッシュタンク(1050)に通して蒸気ストリーム(1055)及び液体ストリーム(1060)を形成することと、
前記蒸気ストリーム(1055)及び前記液体ストリーム(1060)を前記熱酸化システム(555)の前記熱酸化セクション(600)に通すことと、
前記冷却された排気ストリーム(1025)を排気スタックに通すことと、を更に含む、請求項1又は2に記載のプロセス。
【請求項9】
プロセスストリームを二次熱交換器(1005)の第1の側に通すことであって、前記プロセスストリームが、燃焼用空気ストリーム(630)及びボイラ供給水又は油ストリーム(650)のうちの少なくとも1つである、第1の側に通すことと、
前記排気蒸気ストリーム(1000)を前記一次熱交換器(1015)に通す前に、前記排気蒸気ストリーム(1000)を前記二次熱交換器(1005)の第2の側に通して、前記排気蒸気ストリーム(1000)の温度を低下させ、前記少なくとも1つのプロセスストリームを加熱し、第2の冷却された排気蒸気ストリーム(1010)、並びに加熱された燃焼用空気ストリーム(630)及び加熱されたボイラ供給水又は油ストリーム(650)のうちの少なくとも1つを形成することと、
前記第2の冷却された排気蒸気ストリーム(1010)を前記一次熱交換器(1015)に通すことであって、前記熱酸化システム(555)からの前記排気蒸気ストリーム(1000)を前記一次熱交換器(1015)の第2の側に通すことが、前記第2の冷却
された排気蒸気ストリーム(1010)を前記一次熱交換器(1015)の前記第2の側に通すことを含む、通すことと、
前記加熱された燃焼用空気ストリーム(630)を前記熱酸化システム(555)の前記熱酸化セクション(600)に通すこと、及び
前記加熱されたボイラ供給水又は油ストリーム(650)を前記廃熱回収セクション(605)に通すことのうちの少なくとも1つと、を更に含む、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
前記サワー水ストリーム(225)を前記一次熱交換器(1015)に通す前に、前記サワー水ストリーム(225)を前記フラッシュタンク(1050)に導入して、液体及び蒸気を形成することと、
前記液体(1070)の少なくとも一部分を圧縮することと、を更に含み、
前記サワー水ストリーム(225)を前記一次熱交換器(1015)の前記第1の側に通すことが、前記圧縮液体(1070)の前記一部分を前記フラッシュタンク(1050)から前記一次熱交換器(1015)に通すことを含み、
前記加熱されたサワー水ストリーム(1040)を前記減圧することが、前記一次熱交換器(1015)からの前記加熱された圧縮液体を減圧することを含み、
前記減圧された加熱されたサワー水ストリーム(1040)を前記フラッシュタンク(1050)に通すことが、前記減圧された加熱された圧縮液体を前記フラッシュタンク(1050)に通すことを含む、請求項8に記載のプロセス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(優先権の記載)
本出願は、2020年8月1日に出願された米国仮特許出願第63/060,031号、2020年8月14日に出願された同第63/065,639号、及び2021年3月2日に出願された同第63/155,465号の利益を主張するものであり、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ディーゼル及びジェット沸騰範囲燃料に対する需要が世界的に増加するにつれて、原油以外の原料の供給源に対する関心が高まっている。1つのかかる供給源は、「再生可能」及び「生物学的」原料と称されるものである。これらの再生可能生物学的原料としては、トウモロコシ、ヤトロファ、カメリナ、ナタネ、カノーラ、及びダイズ油などの植物油、藻類油、並びに獣脂及び魚油などの動物性脂肪が挙げられるが、これらに限定されない。これらの供給源に共通する特徴は、それらがグリセリド及び遊離脂肪酸(Free Fatty Acid、FFA)で構成されていることである。これらのクラスの化合物はどちらも、8~
24個の炭素原子を有する直鎖脂肪族炭素鎖を含有する。グリセリド又はFFA中の脂肪族炭素鎖は、完全飽和状態にすること、又は一価、二価、若しくは多価不飽和状態にすることができる。生物学的油及び脂肪中のグリセリド及びFFAの側鎖は、水素化脱酸素及び水素異性化プロセスなどの多数の異なるプロセスを使用して、ディーゼル又はジェット燃料に変換することができる。
【0003】
再生可能な生物学的源から処理された燃料は、様々な理由から望ましいものである。第一に、再生可能な生物学的源の燃料の使用は、化石燃料の抽出及び使用に対する需要を低減する。これは、特にディーゼル及びジェット燃料などの輸送燃料にあてはまる。生物学的源の燃料を使用する環境保護上の利益に加えて、かかる燃料に対する市場の需要が存在する。燃料購入者に対して、生物学的源の燃料の使用は、広報活動を促進することができる。また、特定の政府の政策は、生物学的源の燃料の使用を要求し得るか、又はそれに報酬を与え得る。
【0004】
現在の再生可能輸送燃料生成プロセスは、処理及び処分しなればならない様々な流出物ストリームを生成する。
【0005】
プロセスの複雑さを低減し、一方で、特に酸性ガス及びサワー水に関連する流出物ストリームの適切な処理を提供することが望ましい。また、流出物ストリームを処理する際に使用される化学物質のコストを低減することも望ましい。また、複合施設内の装置の量を低減することも望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
再生可能輸送燃料生成プロセスのための従来の廃棄物処理プロセスの図である。
再生可能輸送燃料を生成するためのプロセスの一部分の図である。
低温分離及び分留セクションの一実施形態の図である。
本発明による、再生可能輸送燃料生成プロセスのための廃棄物処理プロセスの一実施形態の図である。
図4Aの廃棄物処理プロセスの代替の実施形態である。
本発明による、再生可能輸送燃料生成プロセスのための廃棄物処理プロセスの別の実施形態の図である。
本発明による、熱酸化システムの一実施形態の図である。
本発明による、熱酸化システムの別の実施形態の図である。
エネルギー回収が向上した図6の熱酸化システムの一実施形態の図である。
エネルギー回収が向上した図6の熱酸化システムの別の実施形態の図である。
エネルギー回収が向上した図7の熱酸化システムの一実施形態の図である。
エネルギー回収が向上した図7の熱酸化システムの別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
再生可能輸送燃料生成プロセスは、1つ以上のサワー水ストリームを生成する。サワー水ストリームは、低温分離及び分留セクション内の低温分離器からの低温分離器サワー水ストリームと、低温分離及び分留セクション内の脱ブタン化器(de-butanizer)からの脱ブタン化器レシーバサワー水ストリームと、低温分離及び分留セクション内のストリッパレシーバからのストリッパレシーバサワー水ストリームと、を含む。サワー水ストリームは、サワー水ストリッパユニットに送られる。スイート水の一部分は、再生可能輸送燃料生成プロセスに戻され得るか、又は水素化処理ユニット水洗セクション、原油脱塩装置などの、精製複合施設内の他のユニットに送られ得る。残部は、廃水処理プラントに送られる。サワー水ストリッパユニットからの酸性ガスは、硫黄回収ユニットに送られる。硫黄回収ユニット(sulfur recovery unit、SRU)内の凝縮元素硫黄は、場合によっては、ベルトフィルタで送られ、硫黄含有材料で構成されたケーキが除去される。SRUからのガス状材料は、熱酸化装置に送られ、及び/又は大気中に吐き出される。
【0008】
プロセスは、酸性ガス処理セクションの1つ以上の酸性ガスストリームも生成する。酸性ガス処理セクションは、酸性リサイクルガスアミン接触器と、酸性LPG脱ブタン化器レシーバLPG流出物アミン接触器と、酸性リーンガススポンジ吸収器ガス塔頂アミン接触器と、共通のアミン再生器と、を含む。アミン再生器塔頂凝縮器及び還流ドラムオフガスは、硫黄回収ユニット、belterフィルタ及び熱酸化装置に送られる。
【0009】
酸性ガス処理セクションにおいて、リーンアミンストリームは、リサイクルガスアミン接触器内の低温分離及び分留セクション内の低温分離器からの酸性リサイクルガスストリームと接触する(例えば、向流)。リーンアミンストリームは、脱ブタン化器レシーバアミン接触器内の低温分離及び分留セクションにおいて、脱ブタン化器レシーバ容器からの酸性LPGストリームと接触する。リーンアミンストリームは、スポンジ吸収器リーンガス塔頂アミン接触器内の低温分離及び分留セクションにおいて、スポンジ吸収器からのリーン酸性ガスストリームと接触する。酸性ガスストリームは、CO
2
及びH
2
Sを含有し、これらは、リーンアミンストリームに移送されて、リッチアミンストリームに変換される。吸収されるCO
2
及びH
2
Sは、共通のアミン再生器において蒸気ストリップすることによってリッチアミンストリームから除去されて、リーンアミンストリーム及び再生器塔頂ストリームを形成する。再生器塔頂ストリームは、アミン再生器塔頂凝縮器及び還流ドラムに送られて、液体還流及びアミン酸性ガスストリームに分離される。液体還流は、共通のアミン再生器に戻される。CO
2
及びH
2
Sを含有する酸性ガスは、硫黄回収ユニットに送られる。
【0010】
本発明の1つの態様は、再生可能輸送燃料を生成するためのプロセスにおいて、酸性ガス及びサワー水流出物ストリームを処理するためのプロセスである。一実施形態では、本プロセスは、熱酸化システムにおいて、再生可能輸送燃料プロセスの低温分離及び分留セクションからのサワー水ストリーム、及び再生可能輸送燃料プロセスの酸性ガス処理セクションからのアミン酸性ガスストリームのうちの少なくとも1つを熱酸化することであ
って、サワー水ストリームが、熱酸化システムにおいて熱酸化される前に、サワー水ストリッパユニットにおいて処理されず、アミン酸性ガスストリームが、熱酸化システムにおいて熱酸化される前に硫黄回収ユニットにおいて処理されず、サワー水ストリーム及びアミン酸性ガスストリームのうちの少なくとも1つを熱酸化することが、熱酸化セクションにおいて、サワー水ストリーム及びアミン酸性ガスストリームのうちの少なくとも1つを熱酸化して、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、SOx、NOx、HCl、Cl
2
、ダイオキシン、及びフランのうちの少なくとも1つから本質的になる煙道ガスストリームを形成することと、任意選択的に、廃熱回収セクションにおいて、煙道ガスストリームから廃熱を回収することと、SOx除去セクションにおいて、煙道ガスストリームからSOx、HCl、及びCl
2
のうちの少なくとも1つを除去して、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、NOx、ダイオキシン、及びフランのうちの少なくとも1つから本質的になる脱SOx出口煙道ガスストリームを形成することであって、煙道ガスストリームからSOx、HCl、及びCl
2
のうちの少なくとも1つを除去することが、クエンチセクションにおいて、煙道ガスストリームをクエンチして、クエンチされた煙道ガスストリームを形成すること、及びスクラビングセクションにおいて、苛性溶液又はNH
3
系溶液をクエンチされた煙道ガスストリームと接触させて、脱SOx出口煙道ガスストリームと、H
2
O、Na
2
SO
3
、Na
2
SO
4
、NaHSO
3
、Na
2
CO
3
、NaCl、(NH
4
)
2
SO
4
、及びNH
4
Clのうちの少なくとも1つを含む液体ストリームとを形成すること、又はSOx反応セクションにおいて、煙道ガスストリームを、NaHCO
3
、NaHCO
3
・Na
2
CO
3
・2(H
2
O)、CaCO
3
、Ca(OH)
2
、及びMg(OH)
2
のうちの少なくとも1つを含む反応物質と反応させて、H
2
O、CO
2
、N
2
、O
2
、NaCl、Na
2
CO
3
、Na
2
SO
4
、NaNO
3
、CaCl
2
、CaSO
4
、CaCO
3
、Ca(NO
3
)
2
、MgCl
2
、MgCO
3
、MgSO
4
(【0011】以降は省略されています)
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