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公開番号
2025102267
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219607
出願日
2023-12-26
発明の名称
ヘッドの駆動方法及び印刷システム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人i-MIRAI
,
個人
,
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250701BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】記録媒体の搬送速度の変化に起因して印刷画像の品質が低下することを抑制するための技術を提供する。
【解決手段】
印刷装置1は、複数のヘッド11及び複数のヘッド11にそれぞれ接続される複数のヘッドコントローラ270と、記録媒体4を搬送する二つの搬送ローラ5A、5Bを含む搬送機構と、記録媒体4の搬送速度に応じたエンコーダ信号を出力するエンコーダ5Mと、エンコーダ5M及びヘッドコントローラ270に接続されたメインコントローラ70とを備えている。メインコントローラ70がエンコーダ信号から記録媒体4の搬送速度を検出し、吐出タイミング情報FTを含むパケットデータP1と、搬送速度に応じた速度識別情報FSを含むパケットデータP2を生成して、ヘッドコントローラ270に送信している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
印刷システムが実行するヘッド駆動方法であって、
前記印刷システムは、
複数のヘッド及び前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のヘッドコントローラを有するヘッドバーと、
記録媒体を搬送するように構成された搬送機構と、
前記記録媒体の搬送速度に応じたエンコーダ信号を出力するエンコーダと、
前記エンコーダ及び前記複数のヘッドコントローラに接続されたメインコントローラと、を備え、
前記駆動方法は、
前記メインコントローラが、前記エンコーダ信号から前記記録媒体の搬送速度を検出することと、
前記メインコントローラが前記エンコーダ信号に基づいて吐出タイミング情報を決定し、前記吐出タイミング情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信することと、
前記メインコントローラが、検出された前記搬送速度に応じて速度識別情報を決定し、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信することと、
前記複数のヘッドコントローラが、受信した前記速度識別情報に基づいて吐出パラメータを決定することと、
前記複数のヘッドコントローラが、前記吐出タイミング情報及び前記吐出パラメータを前記複数のヘッドに送信し、前記吐出タイミング情報及び前記吐出パラメータに基づいて前記複数のヘッドを駆動することと、を含むヘッド駆動方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記吐出タイミング情報を含むパケットデータは、前記メインコントローラから前記複数のヘッドコントローラに送信されるパケットデータの中で最も優先度の高いパケットデータである請求項1に記載のヘッド駆動方法。
【請求項3】
前記メインコントローラは、前記記録媒体の搬送速度が変化したことに応じて、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信する請求項1に記載のヘッド駆動方法。
【請求項4】
前記メインコントローラは、前記記録媒体の搬送速度が変化しているかどうかに関わらず、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信する請求項1に記載のヘッド駆動方法。
【請求項5】
前記メインコントローラは、前記記録媒体の搬送速度が変化していない場合にも、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信する請求項3に記載のヘッド駆動方法。
【請求項6】
前記複数のヘッドコントローラは、前記速度識別情報から前記搬送速度の速度差分があることを検出したことに応じて、前記速度識別情報に基づいて決定された前記吐出パラメータを更新し、更新された前記吐出パラメータを前記複数のヘッドに送信する請求項4に記載のヘッド駆動方法。
【請求項7】
前記複数のヘッドコントローラは、前記メインコントローラから送信された前記速度識別情報を含むパケットデータを受信したことに応じて、前記速度識別情報に基づいて決定された前記吐出パラメータを、前記複数のヘッドに送信する請求項3に記載のヘッド駆動方法。
【請求項8】
前記複数のヘッドコントローラは、前記メインコントローラから印刷指示を含むパケットデータを受信した後、前記複数のヘッドを駆動する前に、前記複数のヘッドに前記吐出パラメータを初期化するための初期パラメータを送信する請求項1に記載のヘッド駆動方法。
【請求項9】
前記メインコントローラは、前記吐出タイミング情報を含むパケットデータと前記速度識別情報を含むパケットデータとを、前記吐出タイミング情報と前記速度識別情報とを含む、一つの固定長のパケットデータとして生成する請求項1に記載のヘッド駆動方法。
【請求項10】
前記印刷システムは、前記ヘッドバーを複数個備えており、
前記メインコントローラは、前記複数のヘッドバーがそれぞれ有する前記複数のヘッドコントローラに接続されており、
前記メインコントローラは、前記複数のヘッドバー毎に、前記速度識別情報を決定し、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信する請求項9に記載のヘッド駆動方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッド駆動方法及び印刷システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ある公知の印刷装置は、色ごとに設けられた複数の吐出部と、印刷用紙などの記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、複数の吐出部にそれぞれ対応する複数のヘッド制御部とを備えている。なお、搬送機構はエンコーダを有しており、各ヘッド制御部は、エンコーダからのエンコーダパルスを受信することにより、記録媒体の搬送速度を検出している。
【0003】
印刷対象となる画像の複数の部位において、描画データの生成に要する時間が変動することがある。そのため、上記の印刷装置においては、描画データの生成にかかる時間に応じて記録媒体の搬送速度が調整される。記録媒体の搬送速度が調整されたにも関わらず、インクの吐出量やインクの吐出タイミングが調整されない場合には、印刷画像のインク濃度が搬送方向に不均一になり、印刷画像の品質が低下する恐れがある。そこで、上記の印刷装置においては、各ヘッド制御部が、エンコーダから受信したエンコーダパルスから記録媒体の搬送速度を検出している。そして、各ヘッド制御部は、検出した搬送速度に応じて、対応する吐出部の吐出パラメータを決定し、対応する吐出部に対して吐出パラメータの変更指示を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-036447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の印刷装置においては、複数のヘッド制御部が、それぞれ、記録媒体の搬送速度を検出し、検出した搬送速度に応じて対応する吐出部の吐出パラメータの変更指示を行っている。このとき、搬送速度の検出タイミング及び/又は吐出パラメータの変更指示のタイミングがヘッド制御部ごとにずれてしまうことがある。搬送速度の検出タイミング及び/又は吐出パラメータの変更指示のタイミングがずれてしまうと、使用される吐出パラメータや吐出タイミングが吐出部ごとに異なってしまう可能性があり、吐出部ごとに画質が異なってしまう可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、記録媒体の搬送速度の変化に起因して印刷画像の品質が低下することを抑制するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に従えば、複数のヘッド及び前記複数のヘッドにそれぞれ接続される複数のヘッドコントローラを有するヘッドバーと、
記録媒体を搬送するように構成された搬送機構と、
前記記録媒体の搬送速度に応じたエンコーダ信号を出力するエンコーダと、
前記エンコーダ及び前記複数のヘッドコントローラに接続されたメインコントローラと、を備える印刷システムが実行するヘッド駆動方法が提供される。
前記駆動方法は、
前記メインコントローラが、前記エンコーダ信号から前記記録媒体の搬送速度を検出することと、
前記メインコントローラが前記エンコーダ信号に基づいて吐出タイミング情報を決定し、前記吐出タイミング情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信することと、
前記メインコントローラが、検出された前記搬送速度に応じて速度識別情報を決定し、前記速度識別情報を含むパケットデータを生成して前記複数のヘッドコントローラに送信することと、
前記複数のヘッドコントローラが、前記速度識別情報に基づいて吐出パラメータを決定することと、
前記複数のヘッドコントローラが、前記吐出タイミング情報及び前記吐出パラメータを前記複数のヘッドに送信し、前記吐出タイミング情報及び前記吐出パラメータに基づいて前記複数のヘッドを駆動することと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
上記構成において、複数のヘッドコントローラに接続されたメインコントローラが、エンコーダのエンコーダ信号から記録媒体の搬送速度を検出している。そして、メインコントローラが、吐出タイミング情報を含むパケットデータと、記録媒体の搬送速度に応じた速度識別情報を含むパケットデータとを、複数のヘッドコントローラに送信している。なお、吐出タイミング情報を含むパケットデータと、記録媒体の搬送速度に応じた速度識別情報を含むパケットデータとは、一つのパケットデータとしてまとまっていてもよく、別々のパケットデータであってもよい。上記構成によれば、記録媒体の搬送速度を検出する検出主体はメインコントローラであり、複数個の検出主体があるわけではないため、検出された搬送速度がバラつくおそれがない。また、メインコントローラが複数のヘッドコントローラに対して、吐出タイミング情報を含むパケットデータと、記録媒体の搬送速度に応じた速度識別情報を含むパケットデータとを送信している。そのため、吐出タイミング情報を含むパケットデータと、記録媒体の搬送速度に応じた速度識別情報を含むパケットデータとを、複数のヘッドコントローラが受信するタイミングがヘッドコントローラごとにずれてしまうことが抑制される。これにより、記録媒体の搬送速度の検出タイミング及び/又は吐出パラメータの変更指示のタイミングが複数のヘッドコントローラごとにずれることがないため、記録媒体の搬送速度が変化した場合であっても、それに起因して印刷画像の品質が低下することが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は印刷装置1の概略を示す平面図である。
図2は印刷装置1の概略を示す概略図である。
図3はヘッド群20に含まれるヘッド11の並びを説明するための概略図である。
図4は流路ユニット40の内部を説明するための概略説明図である。
図5はヘッド11Aとヘッド11Bとを理想的に位置合わせした状態を説明するための概略説明図である。
図6は印刷のシーケンス図である。
図7はヘッドの駆動方法を説明するためのフローチャートである。
(a)は、パケットデータP1が吐出タイミング情報FTと速度識別情報FSの両方を含んでいる場合を説明するための説明図であり、(b)は吐出タイミング情報FTを含むパケットデータP1と、速度識別情報FSを含むパケットデータP2とを説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る印刷装置1を、図面に基づいて説明する。印刷装置1は本発明の印刷システムの一例である。図1において、記録媒体4の搬送方向は印刷装置1の前後方向に対応する。また記録媒体4の幅方向は印刷装置1の左右方向に対応する。また前後方向及び左右方向と直交する方向、即ち図1における紙面に垂直な方向は印刷装置1の上下方向に対応する。
(【0011】以降は省略されています)
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