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公開番号2025103524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220968
出願日2023-12-27
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクの消費を抑制することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置は、ノズルからインクを吐出しない不吐出時に、ノズル面に所定の液面を接触させた接液状態とノズル面を液面から離隔させる非接液状態との間で切り替える切替機構と、ノズルの吐出機能を改善するクリーニングである第1クリーニングを実行する第1クリーニング部と、制御装置と、を備え、制御装置は、切替機構により接液状態から非接液状態へ切り替える処理と、非接液状態へ切り替えられた後、ノズル面の少なくとも1つのノズルの吐出不良を検知する処理と、検知の結果に基づき第1クリーニングの要否を判断する処理と、を実行し、第1クリーニングが必要であると判断する場合、第1クリーニング部に第1クリーニングを実行させ、第1クリーニングが不要であると判断する場合、第1クリーニング部に第1クリーニングを実行させない。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルが設けられたノズル面を有する吐出ヘッドと、
前記ノズルからインクを吐出しない不吐出時に、前記ノズル面に所定の液面を接触させた接液状態と前記ノズル面を前記液面から離隔させる非接液状態との間で切り替える切替機構と、
前記ノズルの吐出機能を改善するクリーニングである第1クリーニングを実行する第1クリーニング部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記切替機構により前記接液状態から前記非接液状態へ切り替える処理と、
前記非接液状態へ切り替えられた後、前記ノズル面の少なくとも1つの前記ノズルの吐出不良を検知する処理と、
前記検知の結果に基づき前記第1クリーニングの要否を判断する処理と、を実行し、
前記第1クリーニングが必要であると判断する場合、前記第1クリーニング部に前記第1クリーニングを実行させ、
前記第1クリーニングが不要であると判断する場合、前記第1クリーニング部に前記第1クリーニングを実行させない、印刷装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ノズルの吐出機能を改善するクリーニングである第2クリーニングを実行する第2クリーニング部を備え、
前記制御装置は、前記切替機構により前記接液状態から前記非接液状態に切り換えられた後で且つ前記ノズルの吐出不良を検知する処理を実行する前に、前記第2クリーニング部に前記第2クリーニングを実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第1クリーニングは、前記第2クリーニングよりも前記吐出機能の改善力が強いクリーニングを含む、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記第1クリーニングは複数種の第1クリーニングを含み、
前記制御装置は、前記検知の結果に応じて、前記複数種の第1クリーニングのうち実行すべき第1クリーニングを決定して前記第1クリーニング部に実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記検知の結果として、吐出不良が生じている前記ノズルの数に応じて、前記実行すべき第1クリーニングを決定する、請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記検知の結果として、吐出不良が生じている前記ノズルの位置分布に応じて、前記実行すべき第1クリーニングを決定する、請求項4に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記第1クリーニングは複数種の第1クリーニングを含み、
前記制御装置は、前記第1クリーニングを実行した回数に応じて、前記複数種の第1クリーニングのうち実行すべき第1クリーニングを決定して前記第1クリーニング部に実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記切替機構は、前記ノズル面が前記切替機構に覆われる被覆状態と、前記ノズル面と前記切替機構とが離間する非被覆状態との間で切り替えを行い、
前記制御装置は、前記切替機構により前記非被覆状態から前記被覆状態へ切り替えさせた後、前記第1クリーニングとして、前記非接液状態且つ前記被覆状態において前記ノズルから強制的にインクを排出させるパージを前記第1クリーニング部に実行させる、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第1クリーニング部は前記パージの実行時に前記切替機構内に負圧を生じさせるポンプを有し、
前記制御装置は、前記検知の結果に応じて、前記パージにおける前記ポンプの吸引力を変更する、請求項8に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、キャップがノズル形成面封止位置に移動されて吸引ポンプが駆動されることで、チューブクリーニング処理を行う印刷装置が知られている(特許文献1)。この印刷装置は、チューブクリーニング処理として、溶解液タンク内のインク溶解液を大気連通チューブを介してキャップ内に流入させたあと廃インクタンクに排出させる。また、同文献には吸引ポンプが駆動されてキャップ内に負圧が発生されることで、ノズル内のインクが強制的にキャップ内に排出されるメンテナンス処理が行われることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-161789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ノズル面のノズルに吐出不良が生じるのを回避するため、インク吐出が行われない不吐出時に、当該ノズル面を洗浄液に接触させてノズル内のインクの増粘を低減する処理が行われることがある。ノズル面が洗浄液に接触された後には、メンテナンス処理としてノズルに浸入した洗浄液を強制的に排出させるパージが行われることがある。しかしながら、上記従来の印刷装置のように吸引ポンプによってインクを強制排出させる方法ではノズル内から排出されるインクの量が多くなり、インクの消費が大きくなる。
【0005】
本開示はインクの消費を抑制することが可能な印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の印刷装置は、複数のノズルが設けられたノズル面を有する吐出ヘッドと、前記ノズルからインクを吐出しない不吐出時に、前記ノズル面に所定の液面を接触させた接液状態と前記ノズル面を前記液面から離隔させる非接液状態との間で切り替える切替機構と、前記ノズルの吐出機能を改善するクリーニングである第1クリーニングを実行する第1クリーニング部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記切替機構により前記接液状態から前記非接液状態へ切り替える処理と、前記非接液状態へ切り替えられた後、前記ノズル面の少なくとも1つの前記ノズルの吐出不良を検知する処理と、前記検知の結果に基づき前記第1クリーニングの要否を判断する処理と、を実行し、前記第1クリーニングが必要であると判断する場合、前記第1クリーニング部に前記第1クリーニングを実行させ、前記第1クリーニングが不要であると判断する場合、前記第1クリーニング部に前記第1クリーニングを実行させないものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示に従えば、ノズルの吐出不良の検知結果に基づき第1クリーニングが必要と判断された場合、第1クリーニングが実行され、第1クリーニングが不要と判断された場合、第1クリーニングは実行されない。これにより、ノズル内のインクが増粘することを抑制する接液状態から非接液状態へ切り替わった後にノズルの吐出不良の有無に関わらず第1クリーニングが行われる場合に比べてノズル内から排出されるインクの量が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る印刷装置の平面図である。
図1の印刷装置の構成を示すブロック図である。
接液状態および被覆状態を形成するための構成を示す図である。
図4Aは接液状態および被覆状態を示す図であり、図4Bは非接液状態および非被覆状態を示す図である。
吐出不良の検知処理を行う構成を示す図である。
図6Aはノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図であり、図6Bはノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図である。
印刷装置における第1クリーニングおよび第2クリーニングの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態に係る印刷装置について図面を参照しながら説明する。以下に説明する印刷装置は本開示の一実施形態に過ぎない。従って、本開示は以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除および変更が可能である。
【0010】
図1は一実施形態に係る印刷装置100の平面図である。図2は図1の印刷装置100の構成を示すブロック図である。図1および後記の各図において、相互に直交する方向を第1方向Dx、第2方向Dy、および第3方向Dzとする。第1方向Dxは例えば左右方向(主走査方向)であり、第2方向Dyは例えば前後方向であり、第3方向Dzは例えば上下方向である。第1方向Dxのうち一方の方向をDx1とし、方向Dx1とは逆方向をDx2とする。第2方向Dyのうち一方の方向を搬送方向Dy1とし、方向Dy1とは逆方向をDy2とする。第3方向Dzのうち一方の方向をDz1とし、方向Dz1とは逆方向をDz2とする。但し、上記の方向は何れも例示であって、限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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