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公開番号
2025101937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219045
出願日
2023-12-26
発明の名称
メニスカスレンズ、並びに、反射防止膜および墨塗装膜の形成方法
出願人
ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
7/02 20210101AFI20250701BHJP(光学)
要約
【課題】反射防止膜を形成した後に墨塗装膜を形成した場合でも、リング状のゴーストを防止或いは抑制できるメニスカスレンズを提供すること。
【解決手段】メニスカスレンズ1では、第2レンズ面12の表面に第2反射防止膜22が積層され、フランジ面13の表面に墨塗装膜23が積層される。墨塗装膜23は、フランジ面13の全面を覆う。すなわち、メニスカスレンズ1に設けられた墨塗装膜23は、フランジ面13の表面に積層されてフランジ面13の全面を覆う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
凸形状の第1レンズ面、前記第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有し、光軸方向から見た場合に、前記フランジ面が前記第1レンズ面と重なるメニスカスレンズにおいて、
前記第2レンズ面の表面には、反射防止膜が設けられ、
前記反射防止膜は、前記フランジ面に段差なく連続する環状端面を備え、
前記フランジ面の表面には、墨塗装膜が積層され、
前記墨塗装膜は、前記フランジ面の全面を覆うことを特徴とするメニスカスレンズ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記墨塗装膜は、前記環状端面を覆うことを特徴とする請求項1に記載のメニスカスレンズ。
【請求項3】
前記反射防止膜は、多層構造であり、第1屈折率を備える第1屈折率層、前記第1屈折率よりも屈折率が高い第2屈折率を備える第2屈折率層、および前記第1屈折率層が、第2レンズ面の表面にこの順に積層されていることを特徴とする請求項2に記載のメニスカスレンズ。
【請求項4】
前記墨塗装膜は、前記反射防止膜において前記光軸方向における前記第2レンズ面の前記第1レンズとは反対側の端部を覆う反射防止膜端部を内周側から覆う覆い部を備えることを特徴とする請求項2または3に記載のメニスカスレンズ。
【請求項5】
前記光軸方向における前記第2レンズ面の前記第1レンズ面とは反対側の端には、前記光軸側および前記第1レンズ面とは反対側から切り欠かれた切欠き段部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のメニスカスレンズ。
【請求項6】
前記フランジ面および前記環状端面は、粗面であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか一項に記載のメニスカスレンズ。
【請求項7】
凸形状の第1レンズ面、前記第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有し、光軸方向から見た場合に前記フランジ面が前記第1レンズ面と重なるメニスカスレンズに反射防止膜および墨塗装膜を形成する反射防止膜および墨塗装膜の形成方法において、
前記フランジ面において前記第2レンズ面から離間する部分を覆う環状の保持部を備える治具により前記メニスカスレンズを保持し、前記フランジ面における前記保持部よりも内周側および前記第2レンズ面に反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程と、
前記フランジ面に沿って当該フランジ面および前記反射防止膜を研磨し、前記フランジ面に積層された反射防止膜部分を除去するとともに、前記反射防止膜に前記フランジ面に段差なく連続する環状端面を設ける研磨工程と、
前記フランジ面の表面の全面に墨塗りを行う墨塗装工程と、
を備えることを特徴とする反射防止膜および墨塗装膜の形成方法。
【請求項8】
前記墨塗装工程では、前記反射防止膜の前記環状端面に墨塗りを行うことを特徴とする請求項7に記載のメニスカスレンズへの反射防止膜および墨塗装膜の形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、凸形状の第1レンズ面、第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有するメニスカスレンズに関する。また、かかるメニスカスレンズに反射防止膜および墨塗装膜を形成する反射防止膜および墨塗装膜の形成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【0002】
車載カメラ用のレンズユニットは、特許文献1に記載されている。同文献のレンズユニットにおいて、最も物体側に位置する第1レンズは、メニスカスレンズである。第1レンズは、凸形状の第1レンズ面、第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有する。光軸方向から見た場合に、フランジ面は、その全体が第1レンズ面と重なる。
【0003】
同文献では、第1レンズの第2レンズ面に反射防止膜が塗布されている。反射防止膜は、第2レンズ面からフランジ面の内周縁部分まで延在する。また、フランジ面には、反射防止膜の塗布後に、遮光用の墨が塗布されている。従って、フランジ面の内周縁部分には、反射防止膜上に墨塗装膜が重なる重なり部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-103852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明者らは、上記のメニスカスレンズに対し、第1レンズ面の前方の光軸上に配置した光源から第1レンズ面に向かって光線を照射すると、リング状のゴーストが発生する場合があるという知見を経た。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、反射防止膜を形成した後に墨塗装膜を形成した場合でも、リング状のゴーストを防止或いは抑制できるメニスカスレンズを提供することにある。また、リング状のゴーストの発生を防止或いは抑制できるメニスカスレンズへの反射防止膜および墨塗装膜の形成方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らが鋭意検討したところ、光軸上に配置した光源から第1レンズ面に向かって光線を照射したときに発生するリング状のゴーストは、第1レンズ面から入射した光線が、反射防止膜上と墨塗装膜とが重なるフランジ面の内周縁部分で反射して、メニスカスレンズ内を第1レンズ面の側に進むことに起因するものであるとの知見を得た。本発明は、かかる知見に基づくものである。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のメニスカスレンズは、凸形状の第1レンズ面、前記第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有し、光軸方向から見た場合に、前記フランジ面が前記第1レンズ面と重なるメニスカスレンズにおいて、前記第2レンズ面の表面には、反射防止膜が設けられ、前記反射防止膜は、前記フランジ面に段差なく連続する環状端面を備え、前記フランジ面の表面には、墨塗装膜が積層され、前記墨塗装膜は、前記フランジ面の全面を覆う。
【0009】
本発明によれば、墨塗装膜は、フランジ面の表面に設けられてフランジ面の全面を覆う。従って、メニスカスレンズでは、フランジ面の表面に、反射防止膜と墨塗装膜とがこの順で光軸方向に積層された重なり部を有さない。よって、メニスカスレンズに対し、光軸上に配置した光源から第1レンズ面に向かって光線を照射した場合でも、第1レンズ面から入射した光線が、フランジ面の内周縁部分において反射することはない。従って、リング状のゴーストの発生を防止または抑制できる。
【0010】
次に、本発明は、凸形状の第1レンズ面、前記第1レンズ面の側に窪む凹形状の第2レンズ面、および光軸と直交して前記第2レンズ面を径方向外側から囲む環状のフランジ面を有し、光軸方向から見た場合に前記フランジ面が前記第1レンズ面と重なるメニスカスレンズに反射防止膜および墨塗装膜を形成する反射防止膜および墨塗装膜の形成方法において、前記フランジ面において前記第2レンズ面から離間する部分を覆う環状の保持部を備える治具により前記メニスカスレンズを保持し、前記フランジ面における前記保持部よりも内周側および前記第2レンズ面に反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程と、前記フランジ面に沿って当該フランジ面および前記反射防止膜を研磨し、前記フランジ面に積層された反射防止膜部分を除去するとともに、前記反射防止膜に前記フランジ面に段差なく連続する環状端面を設ける研磨工程と、前記フランジ面の表面の全面に墨塗りを行う墨塗装工程と、を備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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