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公開番号2025101270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217995
出願日2023-12-25
発明の名称バッテリーケース用ロアトレイ
出願人株式会社FTS
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 10/6556 20140101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】冷却効率を低下させることなく、バッテリーセル内への浸水を防止する
【解決手段】バッテリーケース用ロアトレイ20は、底板部22の外周縁から周壁部23を立ち上げた形態の単一部材からなり、底板部22の上面にバッテリーセル13を配置するトレイ本体21と、底板部22の下面22Lに取り付けられる冷却器30とを備え、底板部22には開口部25が形成され、冷却器30の少なくとも一部が、開口部25に臨むように配置され、底板部22の下面22Lにおける開口部25の開口縁部25Eと、冷却器30の上面35Eとの間が液密状にシールされている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底板部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底板部の上面にバッテリーセルを配置するトレイ本体と、
前記底板部の下面に取り付けられる冷却器とを備え、
前記底板部には、開口部が形成され、
前記冷却器の少なくとも一部が、前記開口部に臨むように配置され、
前記底板部の下面における前記開口部の開口縁部と、前記冷却器の上面との間が液密状にシールされているバッテリーケース用ロアトレイ。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記冷却器は、一対の板状部材を上下に重ね、前記一対の板状部材の外周縁部を液密状にシールした形態であり、
前記一対の板状部材の外周縁部が、前記底板部よりも下方に位置している請求項1に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項3】
前記冷却器は、冷却液を流入させるための流入ポートと、冷却液を流出させるための流出ポートを有し、
前記流入ポートと前記流出ポートが、前記底板部の外部に配置されている請求項1又は請求項2に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項4】
前記トレイ本体と前記冷却器が異種の金属からなり、
前記トレイ本体と前記冷却器とが液状シール材によって接合されている請求項1又は請求項2に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項5】
前記トレイ本体には、前記トレイ本体の剛性を高める補強部材が固定されている請求項1又は請求項2に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。
【請求項6】
前記トレイ本体と前記補強部材が、アークスポット溶接によって接合されている請求項5に記載のバッテリーケース用ロアトレイ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーケース用ロアトレイに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、板状の冷却部材と、冷却部材の外周縁に取り付けた複数の壁状のフレームとを有する電池パック構造体が開示されている。冷却部材は、上部冷却層と下部冷却層とを上下に重ねて溶接することにより、一体化させたものである。上部冷却層と下部冷却層との間には、冷却水を流動させるための冷却流路が構成されている。電池パックは、冷却部材の上面に載置した状態で取り付けられる。電池パックで生じた熱を冷却部材が奪うことによって、電池パックの過熱が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-140863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構造体は、冷却部材の外周縁とフレームの下端縁とが溶接によって接合されている。溶接部においては高い防水性を確保することが困難であるため、冷却部材とフレームとの間の溶接部から水が浸入することが懸念される。この対策としては、構造体を、プレス成形によってトレイ形状の単一部材とし、トレイ形状の底板の下面(外面)に冷却部材を取り付けることが考えられる。しかし、この構造では、電池パッと冷却部材との間に底板が介在するため、電池パックと冷却部材との間の熱抵抗が大きくなり、冷却効率が低下するという問題が生じる。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、冷却効率を低下させることなく、バッテリー収容空間内への浸水を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のバッテリーケース用ロアトレイは、
底板部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底板部の上面にバッテリーセルを配置するトレイ本体と、
前記底板部の下面に取り付けられる冷却器とを備え、
前記底板部には、開口部が形成され、
前記冷却器の少なくとも一部が、前記開口部に臨むように配置され、
前記底板部の下面における開口部の開口縁部と、前記冷却器の上面との間が液密状にシールされている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、冷却効率を低下させることなく、バッテリー収容空間内への浸水を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、バッテリーケース用ロアトレイを斜め上から視た斜視図
バッテリーケース用ロアトレイを斜め下から見た斜視図
トレイ本体から冷却器を分離した状態を斜め上から見た斜視図
冷却器の分解状態を斜め上から見た斜視図
冷却器の分解状態を斜め下方から見た斜視図
バッテリーケース用ロアトレイの部分拡大側断面図
図6の部分拡大側断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。下記の複数の形態例を、矛盾を生じない範囲で任意に組み合わせたものも、発明を実施するための形態に含まれる。
本開示のバッテリーケース用ロアトレイは、
(1)底板部の外周縁から周壁部を立ち上げた形態の単一部材からなり、前記底板部の上面にバッテリーセルを配置するトレイ本体と、前記底板部の下面に取り付けられる冷却器とを備え、前記底板部には、開口部が形成され、前記冷却器の少なくとも一部が、前記開口部に臨むように配置され、前記底板部の下面における前記開口部の開口縁部と、前記冷却器の上面との間が液密状にシールされている。単一部材とは、複数の部品を溶接や接着等によって一体化したものではなく、継ぎ目や接合部を有しない形態で成形された1つの部品である。
【0010】
本開示の構成によれば、トレイ本体が単一部材なので、底板部の外周縁からトレイ本体内のバッテリー収容空間へ浸水することはない。底板部の下面における開口部の開口縁部と、冷却器の上面との間が液密状にシールされているので、開口部と冷却器との間からトレイ本体内に浸水する虞はない。冷却器は底板部の開口部に臨むように配置されているので、バッテリーセルの熱を、底板部を介さずに冷却器に伝えることができる。よって、冷却効率を低下させることなく、バッテリー収容空間内への浸水を防止することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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