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公開番号2025101067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217640
出願日2023-12-25
発明の名称バッテリーケース
出願人株式会社FTS
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 50/325 20210101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】簡易な構成で内圧の上昇を抑制し得るバッテリーケースを提供する。
【解決手段】バッテリーケース10は、ロアケース20とアッパーケース30とが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容され、外周面にフランジ11が形成されている。フランジ11は、ロアケース20において外側に張り出すロア側フランジ部23と、アッパーケース30において外側に張り出し、ロア側フランジ部23に対向するアッパー側フランジ部33と、を有している。ガスケット40は、ロア側フランジ部23とアッパー側フランジ部33との間に配置されている。ガスケット40には、バッテリーケース10の内部とバッテリーケース10の外部とを気密に遮断する閉弁形態からバッテリーケース10の内部とバッテリーケース10の外部とを連通させる開弁形態へ弾性変形可能な弁部41が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
第1ケースと、第2ケースと、ガスケットと、を備え、前記第1ケースと前記第2ケースとが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容され、外周面にフランジが形成されたバッテリーケースであって、
前記フランジは、
前記第1ケースにおいて外側に張り出す第1フランジ部と、
前記第2ケースにおいて外側に張り出し、前記第1フランジ部に対向する第2フランジ部と、を有し、
前記ガスケットは、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に配置され、
前記ガスケットには、前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを気密に遮断する閉弁形態から前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを連通させる開弁形態へ弾性変形可能な弁部が形成されているバッテリーケース。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記ガスケットよりも剛性が高く前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に挟まれる支持部材を備える請求項1に記載のバッテリーケース。
【請求項3】
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の一方において、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部の対向方向で前記ガスケットに重なる位置に開口が形成され、
前記開口の周縁部が前記弁部を接触させる弁座として機能する請求項1又は請求項2に記載のバッテリーケース。
【請求項4】
前記弁部は、前記開口の前記周縁部に沿うリング形状であり、
前記弁部の外周面が前記バッテリーケースの内部に露出し、
前記弁部の内周面が前記バッテリーケースの外部に露出する請求項3に記載のバッテリーケース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーケースに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示される過剰圧力開放弁は、密閉容器の内部への気密用穴が導通した内蓋と、内蓋を覆っておりドーム型弾性体を内包しつつ外界への開放穴を開けている外蓋とが、一体化しつつ密閉容器に取り付けられて内部の過剰圧力を外界に開放する構成である。この過剰圧力開放弁は、ドーム型弾性体が、内蓋とそのドーム開口部で接している外蓋とに押圧されて挟まれることによる圧縮で付勢されて気密用穴を過剰圧力で開放可能である。過剰圧力開放弁は、ドーム型弾性体のドーム頂部で外界から気密に塞ぎ、ドーム開口部に過剰圧力を開放穴へ誘導するノッチを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-148126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の過剰圧力開放弁のような内圧開放構造をバッテリーケースに設ける場合、バッテリーケースに対して、内蓋、外蓋、ドーム型弾性体、ノッチ等の各部材を組み付ける必要がある。そのため、部材点数が多くなり、全体のサイズが大きくなってしまう懸念がある。そこで、簡易な構成でバッテリーケースの内圧を開放可能な技術が求められている。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で内圧の上昇を抑制し得るバッテリーケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のバッテリーケースは、
第1ケースと、第2ケースと、ガスケットと、を備え、前記第1ケースと前記第2ケースとが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容され、外周面にフランジが形成されたバッテリーケースであって、
前記フランジ部は、
前記第1ケースにおいて外側に張り出す第1フランジ部と、
前記第2ケースにおいて外側に張り出し、前記第1フランジ部に対向する第2フランジ部と、を有し、
前記ガスケットは、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に配置され、
前記ガスケットには、前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを気密に遮断する閉弁形態から前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを連通させる開弁形態へ弾性変形可能な弁部が形成されている。
【発明の効果】
【0007】
この構成によれば、簡易な構成で内圧の上昇を抑制し得るバッテリーケースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1のバッテリーケースを概略的に示す斜視図
バッテリーケースのフランジの一部を下側から見た斜視図
第2ケースを省略した図2相当図
バッテリーケースのフランジの右側から見た断面図
バッテリーケースのフランジの前側から見た断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔1〕第1ケースと、第2ケースと、ガスケットと、を備え、前記第1ケースと前記第2ケースとが組み付けられた状態で内部にバッテリーが収容され、外周面にフランジが形成されたバッテリーケースであって、
前記フランジは、
前記第1ケースにおいて外側に張り出す第1フランジ部と、
前記第2ケースにおいて外側に張り出し、前記第1フランジ部に対向する第2フランジ部と、を有し、
前記ガスケットは、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部との間に配置され、
前記ガスケットには、前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを気密に遮断する閉弁形態から前記バッテリーケースの内部と前記バッテリーケースの外部とを連通させる開弁形態へ弾性変形可能な弁部が形成されているバッテリーケース。
【0010】
この構成によれば、バッテリーケースの内圧が比較的低い場合には、弁部がバッテリーケースの内部と外部とを気密に遮断する閉弁形態に維持されることで、バッテリーケースの気密性が維持される。一方で、バッテリーケースの内圧が上昇すると、バッテリーケースの内部との外部とを連通させる開弁形態へ弁部が弾性変形することで、バッテリーケースの内圧上昇を抑制できる。その上で、弁部がガスケットの一部として形成される構成である。これにより、ガスケットとは別に防爆弁等の専用部品を組み付ける構成に比べて、バッテリーケースの構成を簡略化できる。したがって、バッテリーケースは、簡易な構成で内圧の上昇を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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