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公開番号
2025101140
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217763
出願日
2023-12-25
発明の名称
魚類ワクチン接種装置
出願人
柳井電機工業株式会社
代理人
個人
主分類
A01K
61/13 20170101AFI20250630BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】簡易な構造と設備で、魚体の接種位置を特定しつつ特定された接種位置にワクチン接種を行える、魚類ワクチン接種装置を提供する。
【解決手段】本発明の魚類ワクチン接種装置は、魚体を、頭部を前にして搬送する搬送部と、前記搬送部に送り出される魚体を撮像し、魚体の頭部から尾までの長さである「体長」および背中から腹部までの「高さ」を測定する測定部と、前記測定部で測定された前記体長に基づいて、前記搬送部を搬送される魚体の頭部を停止させる頭部停止部と、前記頭部停止部で停止された魚体の背中と腹部を、前記測定部で測定された前記高さに基づいて挟持固定する高さ固定部と、前記高さ固定部の腹部側および背中側の少なくとも一方に備わる注射針と、全体を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
魚体を、頭部を前にして搬送する搬送部と、
前記搬送部に送り出される魚体を撮像し、魚体の頭部から尾までの長さである「体長」および背中から腹部までの「高さ」を測定する測定部と、
前記測定部で測定された前記体長に基づいて、前記搬送部を搬送される魚体の頭部を停止させる頭部停止部と、
前記頭部停止部で停止された魚体の背中と腹部を、前記測定部で測定された前記高さに基づいて挟持固定する高さ固定部と、
前記高さ固定部の腹部側および背中側の少なくとも一方に備わる注射針と、
全体を制御する制御部と、を備え、
前記高さ固定部は、背中側V字型部材および腹部側V字型部材の少なくとも一方を有し、
前記背中側V字型部材は、魚体の背中にその底部を対向させて魚体を固定し、
前記腹部側V字型部材は、魚体の腹部にその底部を対向させて魚体を固定し、
前記注射針は、前記腹部側V字型部材の底および前記背中側V字型部材の底のいずれか一方から突出されて、魚体の腹部もしくは背中にワクチン接種を行う、魚類ワクチン接種装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記測定部は、測定した前記体長および前記高さを、前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記体長に基づいて、前記頭部停止部による魚体の停止位置を制御する、請求項1記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記高さに基づいて、前記高さ固定部による魚体の挟持固定の間隔である挟持間隔を制御する、請求項2記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項4】
前記高さ固定部は、前記挟持間隔に基づいて、前記背中側V字側部材および前記腹部側V字型部材の魚体への近接を行わせて挟持固定する、請求項3記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項5】
前記高さ固定部は、前記背中側V字型部材の底で魚体の背中を受け、前記腹部側V字型部材の底で魚体の腹部を受けることで、
魚体の厚みが異なっても、確実に背中と腹部を基準にして魚体を挟持固定でき、
前記魚体の背中の略中央線が、前記背中側V字型部材の底に対向し、
前記魚体の腹部の略中央線が、前記腹部側V字型部材の底に対向する、請求項4記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項6】
前記魚体の腹部にワクチン接種が必要な場合には、
前記腹部側V字型部材の底は、前記魚体の腹部に対向しており、
前記注射針は、前記腹部側V字型部材の底から突出されて前記魚体の腹部にワクチンを接種する、請求項5記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項7】
前記魚体の背中にワクチン接種が必要な場合には、
前記背中側V字型部材の底は、前記魚体の背中に対向しており、
前記注射針は、前記背中側V字型部材の底から突出されて前記魚体の背中にワクチンを接種する、請求項5記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項8】
前記注射針は、前記高さ固定部により挟持固定されている場合において、前記腹部中央線もしくは前記背中中央線に対向する、請求項5記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項9】
前記搬送部は、水流をもって、魚体を一体ずつ搬送する、請求項1記載の魚類ワクチン接種装置。
【請求項10】
前記搬送部に魚体を供給する魚体供給部を更に備え、
前記魚体供給部は、養殖施設と連結可能である、請求項1から9のいずれか記載の魚類ワクチン接種装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、養殖魚などを始めとした魚類にワクチンを適切に接種する魚類ワクチン接種装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
養殖魚や生簀にて保管される魚類は、その魚種に応じて必要となるワクチンを接種する必要がある。魚種に応じた病気や寄生虫などによる弊害を防止して、養殖魚などの育成率や健康率を高めるためである。もちろん、食用とする場合の安全性にもつながる。
【0003】
養殖設備などにおいて育成や保管のために収容されている魚類は、場合によって感染症などの病気に罹ったり、寄生虫の影響を受けたりすることがある。特に、海洋などに設置された養殖設備においては、天然環境になるので、これらの病原菌や寄生虫などのリスクにさらされている。
【0004】
このような病気や寄生虫による影響を受けると、養殖魚の育成が不十分となったり、死んでしまう固体も発生したりしてしまう。このようなことになると、養殖ビジネスにマイナスの影響をもたらす。あるいは、一時的な保管や畜養においても同様であり、幾つかの個体が病気になったり死んだりしてしまうことで、経済的損害が発生してしまう。場合によっては、養殖設備の全ての魚類を察処分しなければならない場合もあり得る。
【0005】
このような病気や寄生虫などによる被害を抑制するために、魚種によっては魚類用ワクチンを接種することが行われている。魚種に応じた魚類に対応して開発されたワクチンが、養殖や畜養中の魚類のそれぞれの固体に接種することで、病気などの発生や被害を抑制できる。
【0006】
例えば、ブリやハマチなどの大型魚類においては、養殖や畜養において、出荷までに所定回数のワクチン接種が行われている。このワクチン接種により、病気による死亡などを防止して、出荷数が減少するなどの問題を抑制することができる。
【0007】
魚類用のワクチンは、魚種に応じて開発・製造されており、養殖現場などに供給されている。養殖業者などは、この魚類用ワクチンを魚類に接種する作業を、養殖や畜養の過程において行っている。
【0008】
実際の現場においては、養殖設備などにいる魚類をトラックの荷台や作業台などに上げて、作業者が手作業でワクチンを接種している。手作業でのワクチン接種であるので、非常に負荷が大きく、時には作業者が怪我をするなどの懸念もある。また、大量の魚類にワクチン接種を施すことは長時間の作業となり、作業者の大きな負担であると共に費用も大きくなる。更には、大量の魚類に手作業でワクチンを接種するので、接種漏れの個体が出る懸念もある。
【0009】
また、魚類用ワクチンは、魚種およびワクチンの種類に応じて魚類の特定部位に摂取されることが必要である。例えば、魚類の腹部にワクチンを接種するなどの必要性である。
【0010】
このため、魚類にワクチンを接種するために魚類の位置認識を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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