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公開番号2025097644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213957
出願日2023-12-19
発明の名称湿式排土装置
出願人井上鋼材株式会社
代理人個人,個人
主分類B60S 3/04 20060101AFI20250624BHJP(車両一般)
要約【課題】本発明は、工事現場等に出入りする工事用車両のタイヤなどに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置において、洗い落された泥土がそのまま下方に堆積してしまうことを防ぎ、泥土を効率良く泥落装置の下方から外側へ排出することを可能とした装置を提供するものである。
【解決手段】本発明の湿式排土装置10は、泥落装置の下方に設置するものであり、上方から落下する泥土を含む洗浄液を受け止めるとともに、外縁部11へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜する泥土受け領域1を有する。この泥土受け領域は、例えば、傾斜方向に沿って凹状をしたもの、具体的には、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する上向きに窪んだ断面V字状をしたものとなっている。また、本発明の湿式排土装置10は、設置場所の移動を容易にする可動手段5を備えるものとすると望ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
工事用車両のタイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置の下方に設置する湿式排土装置であって、
上方から落下する泥土を含む洗浄液を受け止める泥土受け領域を有し、
前記泥土受け領域は、外縁部へ向かう少なくとも一方向へ下って傾斜している、
ことを特徴とする湿式排土装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記泥土受け領域は、傾斜方向に沿って凹状をしていることを特徴とする請求項1に記載の湿式排土装置。
【請求項3】
前記泥土受け領域は、傾斜方向を軸として二つの平坦な斜面を相対して有する断面V字状であることを特徴とする請求項2に記載の湿式排土装置。
【請求項4】
前記泥土受け領域は、底部が丸みを帯びていることを特徴とする請求項3に記載の湿式排土装置。
【請求項5】
前記泥土受け領域は、平坦であり、
前記泥土を含む洗浄液が前記泥土受け領域の外縁部より溢れ出ることを防止する溢流防止領域を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の湿式排土装置。
【請求項6】
前記溢流防止領域は、前記泥土受け領域を挟んで相対する位置の外縁部に形成され、
前記泥土受け領域は、前記溢流防止領域が形成されていない外縁部へ向かって傾斜している、
ことを特徴とする請求項5に記載の湿式排土装置。
【請求項7】
前記泥土受け領域は、離反する二方向に下って傾斜していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
【請求項8】
前記泥土受け領域は、滑り抵抗値が低いことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
【請求項9】
前記湿式排土装置は、設置場所の移動を容易にする可動手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
【請求項10】
前記泥土受け領域に向かって洗浄液を噴射する洗浄液供給手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の湿式排土装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、工事現場等に出入りする工事用車両のタイヤに付着した泥土などの汚れを素早く洗い落すようにした泥落装置に関し、詳しくは、工事用車両のタイヤやその付近から洗い落された泥土がそのまま下方に堆積してしまうことを防ぎ、泥土を効率良く外側へ排出するようにした湿式排土装置に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
土木や建築などの各種現場において、工事用車両が現場から退出する際、車両のタイヤやその付近に付着した泥土や小石などの異物(以下、単に「泥土」という。)をそのままにしていると、退出した車両から泥土が落下し、現場周辺の環境を汚染してしまうことになる。
そのため、現場では退出時にタイヤなどを清掃し、車両に付着した泥土が場外に持ち出されてしまうことを防止している。
【0003】
車両に付着した泥土を落とす方法として、高圧洗浄機を使用して汚れたタイヤを洗い流す方法がある。しかしながら、高圧洗浄機を使用する場合、電源やエンジンといった動力源を要するとともに、高圧洗浄機を扱う人員を要することになる。この際、人員として工事用車両の運転手が自ら高圧洗浄機を扱う者となると、現場からの退出時にその都度運転席から降りなければならず、煩わしいといわざるを得ない。
【0004】
また、工事用車両のような大型車では、運転席が高い位置にあるため乗り降りが大変であるとともに、乗り降り回数が増えることで落下や飛び降りを誘発し、それにより怪我をしてしまうおそれがある。しかも、雨天の場合、靴の裏やステップが濡れた状態となっていることから、雨で滑って怪我してしまうおそれが一層増えるものとなる。
【0005】
一方、現場の出口付近に車両が通過する水たまりを作り、タイヤを入水させて汚れたタイヤを洗い流す方法もある。この方法では、電力を必要とせず、しかも工事用車両の運転手はその都度乗り降りすることを要せず簡便に対処することができる。ところが、タイヤの溝内に入り込んで強く付着した泥土や、工事用車両の下面や側面に付着した泥土を十分に落とすことができないものである。
【0006】
そこで、工事用車両の自走回転力でポンプを回転させて、車両の下面や側面に当たるように設置したノズルから噴出される水などの洗浄媒体圧を利用して、タイヤに付着した泥土を素早く洗い落すようにした泥落装置が従来提案されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
この泥落装置は、電力を必要としないとともに、工事用車両の運転手はその都度乗り降りすることを要せず、しかも、タイヤに強く付着した泥土や、工事用車両の下面や側面に付着した泥土も十分に落とすことができるものとなっている。
【0007】
ところが、上述した泥落装置は、移動可能な前輪スロープ、後輪スロープ、中間スロープと、移動困難な前輪部、後輪部とに分かれており、前輪部及び後輪部は、工事用車両が乗車した際、動かないように数か所基礎と固定金具を溶接したものとなっているため、移動が困難な前輪部と後輪部の下部に、泥土が堆積してしまうという問題がある。
【0008】
すなわち、この泥落装置では、前輪部に設けられている前輪泥落しローラと、後輪部に設けられている後輪泥落し前ローラ及び後輪泥落し後ローラとによって、工事用車両の下面や側面に付着した泥土を車両から洗い落とすものであるために、洗い落とされた泥土が移動困難な前輪部と後輪部の下部にそのまま堆積してしまうものとなっている。
【0009】
しかしながら、この泥落装置の下面と地面との距離は、100~250mm程度と狭く(低く)、狭い現場では各本体を吊り上げて掃除することが困難であるとともに、泥土が堆積してしまう場所に設置された前輪部と後輪部は、動かないように固定されたものとなっているため、泥落装置の下から堆積物を掻き出すには時間と労力を要している。
【0010】
また、泥落装置の下面と地面との距離を広げるには、泥落装置全体の高さを上げる必要があるが、その場合、工事用車両の運転手の目線が高くなってしまうことで、運電手に恐怖感を与えてしまうおそれがある。
しかも、前輪スロープと後輪スロープの傾斜角度を低く抑えるため、スロープを長くする必要があるが、設置スペースがとれない狭い現場が多く、スロープの長さを最小限にとどめる必要があるために、簡単に対処することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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