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公開番号
2025094172
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2025048159,2023014460
出願日
2025-03-24,2023-02-02
発明の名称
転写シートおよび外装部材の製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
7/023 20190101AFI20250617BHJP(積層体)
要約
【課題】良好な耐候性を有し、かつ、透明樹脂部材の透過視認性を活かした意匠を有する外装部材を製造することができる転写シートを提供する。
【解決手段】透明樹脂部材を有する外装部材を製造するための転写シートであって、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、上記転写層は、上記離型フィルム側から、第1保護層、第2保護層および絵柄層を、厚さ方向において、この順に有し、上記第1保護層および上記第2保護層は、耐候剤を有し、上記転写層は、JIS K 5600-4-1に準拠して測定された隠蔽率が50%以下である低隠蔽領域を有し、上記低隠蔽領域において、紫外線透過率は1%以下であり、かつ、可視光透過率は40%以上である、転写シートを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明樹脂部材を有する外装部材を製造するための転写シートであって、
離型フィルムと、前記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、
前記転写層は、前記離型フィルム側から、第1保護層、第2保護層および絵柄層を、厚さ方向において、この順に有し、
前記第1保護層および前記第2保護層は、耐候剤を有し、
前記転写層は、JIS K 5600-4-1に準拠して測定された隠蔽率が50%以下である低隠蔽領域を有し、
前記低隠蔽領域において、紫外線透過率は1%以下であり、かつ、可視光透過率は40%以上である、転写シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、転写シートおよび外装部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば建築物の内装部材または外装部材として、基体および化粧シートを有する化粧部材が用いられている。基体が透明樹脂部材である場合、透過視認性を活かすことにより、独特の意匠(透け感を有する意匠)を得ることができる。また、表現できる意匠のバリエーションの幅が広がる。しかしながら、化粧シートは、一般的に基材層を有しており、この基材層は着色されている場合がある。例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂からなる着色基材層の一方の面に、印刷層、接着剤層、アンカー層およびオーバーレイフィルム層がこの順に積層された化粧シートが記載されている。また、化粧シートは、化粧シート自体の厚さが比較的厚いため、意匠に影響する場合がある。従って、化粧シートを用いた場合、透明樹脂部材の透過視認性を活かした意匠表現には向上の余地がある。また、外装部材には、屋外曝露による劣化、特に、紫外線の影響による劣化を抑制するために、内装部材に比べて、高い耐候性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-168785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者らは、基体である透明樹脂部材の透過視認性を活かすために、離型フィルムと、絵柄層を少なくとも含む転写層と、を有する転写シートを使用し、転写法により、透明樹脂部材に絵柄層を設けることを検討した。転写シートを用いた場合、化粧シートにおける基材層を用いる必要がないため、透明樹脂部材の透過視認性を阻害しにくい。
【0005】
また、本願発明者らは、優れた耐候性を得るために、転写シートにおける転写層に、絵柄層に加えて保護層(耐候層)を配置することを検討した。すなわち、離型フィルム、保護層および絵柄層をこの順に有する転写シートを使用し、転写法により、透明樹脂部材に、絵柄層および保護層を設けることを検討した。
【0006】
外装部材には、高い耐候性が求められるため、転写層の紫外線透過率は、できるだけ低いことが好ましい。転写層の紫外線透過率を低下させるためには、保護層における耐候剤の使用量を増やすことが有効である。耐候剤の使用量を増やすと、耐候剤による黄変が生じやすくなる。そのため、転写層の可視光透過率が下がり、透明樹脂部材の透過視認性を活かした意匠が得られにくくなる。一方、透明樹脂部材の透過視認性を活かすために、転写層の可視光透過率を高くすると、転写層の紫外線透過率を十分に低下させることが困難となる。その結果、良好な耐候性が得られにくくなる。
【0007】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、良好な耐候性を有し、かつ、透明樹脂部材の透過視認性を活かした意匠を有する外装部材を製造することができる転写シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示においては、透明樹脂部材を有する外装部材を製造するための転写シートであって、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、上記転写層は、上記離型フィルム側から、第1保護層、第2保護層および絵柄層を、厚さ方向において、この順に有し、上記第1保護層および上記第2保護層は、耐候剤を有し、上記転写層は、JIS K 5600-4-1に準拠して測定された隠蔽率が50%以下である低隠蔽領域を有し、上記低隠蔽領域において、紫外線透過率は1%以下であり、かつ、可視光透過率は40%以上である、転写シートを提供する。
【0009】
本開示においては、透明樹脂部材を有する外装部材の製造方法であって、上述した転写シートを準備する準備工程と、上記転写シートの上記絵柄層側の面が上記透明樹脂部材と対向するように、上記転写シートを上記透明樹脂部材に積層させる積層工程と、を有する、外装部材の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、良好な耐候性を有し、かつ、透明樹脂部材の透過視認性を活かした意匠を有する外装部材を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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