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公開番号2025093768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209617
出願日2023-12-12
発明の名称垂直離着陸機用エアポート
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人開知
主分類B64U 80/40 20230101AFI20250617BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】垂直離着陸機の離着陸時における姿勢を不安定にする風の流れを抑制できる垂直離着陸機用エアポートを提供する。
【解決手段】基準軸CLを中心として放射状に延びる3つ以上の防風壁3と、3つ以上の防風壁3のうち隣り合う2つの防風壁に3よって区画される3つ以上の垂直離着陸機10用の離着陸領域2とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基準軸を中心として放射状に延びる3つ以上の防風壁と、
前記3つ以上の防風壁のうち隣り合う2つの防風壁によって区画される3つ以上の垂直離着陸機用の離着陸領域とを備えることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の離着陸領域のうち前記基準軸よりも風上に位置する領域を除いた残りの領域の少なくとも1つの領域が前記垂直離着陸機の離着陸に利用されることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項3】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の離着陸領域のうち前記基準軸よりも風上に位置する領域を除いた残りの複数の領域が前記垂直離着陸機の離着陸に利用されることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項4】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の離着陸領域のうち最も風下に位置する領域が前記垂直離着陸機の離着陸に利用されることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項5】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の防風壁の数は4つの防風壁であり、
前記3つ以上の離着陸領域は4つの離着陸領域であり、
前記4つの離着陸領域のうち前記基準軸よりも風上に位置する領域を除いた残り領域、または前記4つの離着陸領域のうち最も風下に位置する領域が前記垂直離着陸機の離着陸に利用されることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項6】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記基準軸の位置には、前記3つ以上の防風壁の各々が結合する柱状体が設けられていることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項7】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の防風壁のうち隣り合う2つの離着陸領域を区画する1つの防風壁の下部には、当該隣り合う2つの離着陸領域を連通するスリットが設けられていることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項8】
請求項7に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記スリットは、前記隣り合う2つの離着陸領域を区画する1つの防風壁の中心面を基準とした対称形状を有することを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項9】
請求項8に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記1つの防風壁の中心面に直交する断面における前記スリットの形状は、逆V字状であることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
【請求項10】
請求項1に記載の垂直離着陸機用エアポートであって、
前記3つ以上の防風壁の数は3-8のいずれかであることを特徴とする垂直離着陸機用エアポート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直離着陸機用エアポートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ドローンや空飛ぶクルマと呼ばれる垂直離着陸が可能な航空機である垂直離着陸機の社会実装へ期待が高まっている。例えば、電動垂直離着陸機(eVTOL:Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)は、マルチロータと呼ばれるモータによって回転駆動する複数のプロペラファン(回転翼)を用いた推進装置によって、離着陸場を垂直に離発着する。
【0003】
この種の垂直離着陸機用のエアポートとして、特許文献1には、垂直離着陸機(マルチコプター)の離着陸時における横風の影響を軽減し、垂直離着陸機をより安全に離着陸させるために、垂直離着陸機の離着陸地点の四方に柵部(壁)を設置した垂直離着陸機着陸場が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-186523号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の着陸場のように垂直離着陸機の着陸地点の四方を4つの壁で囲んだ場合、当該4つの壁のうち風上に位置する壁の近傍では横風が流れないが、当該壁から離れた位置には当該壁を越えた横風が流下して流れ込むことがある。さらに、着陸場内に流れ込んだ横風は、当該壁に対向する風下に位置する別の壁に当たって反転し副次的な2次流れを形成させるなどして、かえって着陸場内に複雑な渦を形成することがある。このように風下の壁によって生じる風の流れは、離着陸時の航空機の姿勢を不安定にする可能性がある。
【0006】
本発明の目的は、垂直離着陸機の離着陸時における姿勢を不安定にする風の流れを抑制できる垂直離着陸機用エアポートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、基準軸を中心として放射状に延びる3つ以上の防風壁と、前記3つ以上の防風壁のうち隣り合う2つの防風壁によって区画される3つ以上の垂直離着陸機用の離着陸領域とを備える垂直離着陸機用エアポートとする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、垂直離着陸機が離着陸する領域が壁によって四方から囲まれておらず、防風壁を超えた風が離着陸領域内に入っても壁のない部分から排出され、防風壁を越えた風が他の壁に当たって発生する二次流れや渦流などの垂直離着陸機の離着陸時における姿勢を不安定にする風の流れを抑制できる。特に、基準軸の周辺に形成される3つ以上の防風壁の結合部の近傍は、風が入りにくく防風効果が高いため離発着に好適となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係る垂直離着陸機用エアポートの概略斜視図である。
図1のII-II断面の模式図である。
図1のIII-III断面において風速の分布を解析した解析図である。
図3のIV-IV矢視において風速の分布を解析した解析図である。
本発明の第2実施形態に係る垂直離着陸機用エアポートの概略平面図である。
本発明の第3実施形態に係る垂直離着陸機用エアポートの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明の第1実施形態~第3実施形態に係る垂直離着陸機用エアポートの構成及び動作について説明する。なお、各図において、同一符号は同一部分を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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