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公開番号2025117142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011843
出願日2024-01-30
発明の名称輸送管理システム、及び輸送管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類B61L 27/14 20220101AFI20250804BHJP(鉄道)
要約【課題】不合理な運行計画を的確に表示する。
【解決手段】移動体の運行計画を表示する輸送管理システムであって、所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置がアクセス可能な記憶装置とを有する計算機によって構成され、前記演算装置が、移動体の運行計画、線路配線、及び移動体の走行経路に基づいて、一つの次元が時刻であり、二つの次元が平面上における移動体の位置を表す三次元空間において移動体の先頭位置を示す第1軌跡を算出し、前記算出された第1軌跡を三次元空間に表示するためのデータを生成する軌跡描画部を備える。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項1】
三次元空間にダイヤ図を表示する輸送管理システムであって、
所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置がアクセス可能な記憶装置とを有する計算機によって構成され、
前記演算装置が、移動体の運行計画、線路配線、及び移動体の走行経路に基づいて、一つの次元が時刻であり、二つの次元が平面上における移動体の位置を表す三次元空間において移動体の先頭位置を示す第1軌跡を算出し、前記算出された第1軌跡を前記三次元空間に表示するためのデータを生成する軌跡描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記平面は、一つの軸が距離を表し、他の軸が離隔する線路で定められ、
当該平面上に前記線路配線が表されることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記平面は、地理的な特徴を含む地図であり、
当該地図上に前記線路配線が表されることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置が、描画対象の時刻を取得し、前記三次元空間において前記取得した時刻を示す平面を前記時刻の次元に対応する時間軸において定め、前記線路配線及び前記取得した時刻における移動体の位置を前記定めた平面上に表示するためのデータを生成する在線描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置が、前記三次元空間において移動体の後尾の位置を算出し、前記移動体の先頭から後尾が占める領域を示す第2軌跡を算出し、前記算出された第2軌跡を前記三次元空間に表示するためのデータを生成する支障領域描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置が、前記三次元空間において移動体が排他的に専有する線路領域を示す第3軌跡を算出し、前記算出された第3軌跡を前記三次元空間に表示するためのデータを生成する支障領域描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置が、前記三次元空間において移動体が走行予定の進路のうち専有されている線路領域を表す第4軌跡を算出し、前記算出された第4軌跡を前記三次元空間に表示するためのデータを生成する支障領域描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項8】
請求項5に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置が、前記三次元空間において、異なる移動体の第1軌跡及び第2軌跡を含む軌跡の間の距離が所定の閾値以下である警告箇所を算出し、前記算出された警告箇所において、前記軌跡の間の距離に応じた大きさのシンボルを前記三次元空間に表示するためのデータを生成する近接警告描画部を備えることを特徴とする輸送管理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記演算装置は、前記ダイヤ図として移動体の運行計画を三次元空間に表示するためのデータを生成することを特徴とする輸送管理システム。
【請求項10】
請求項1に記載の輸送管理システムであって、
前記軌跡描画部は、
列車の運行計画を運行計画情報、線路配線情報、及び経路情報を読み込み、
前記運行計画情報に含まれる隣接する二つのレコードのうち、同一の列車名のレコードを選択し、前駅運行計画と次駅運行計画の組を作成し、
前記組を構成する前駅運行計画と次駅運行計画の駅と番線と運転線路情報をキーとして経路情報を検索し、駅間の走行経路と当該走行経路を構成する線分を取得し、
前記線路配線情報を参照して、前記取得した線分の物理長を加算して、経路の物理長を計算し、
経路内の全ての線分の始点と終点の位置と時刻を含む列車軌跡情報を作成することを特徴とする輸送管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、三次元空間上にダイヤ図を表示する輸送管理システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道やバス等の移動体による公共交通機関の運行計画は、ダイヤ図を用いて表示され、管理される。軌道を走行する移動体(例えば鉄道車両)では、同一軌道上の移動体は別軌道に移動しない限り、追い抜きや行き違いができない。
【0003】
本技術分野の背景技術として、以下の先行技術がある。特許文献1(特開2012-201153号公報)は、時間軸に平行に、線区名、線区に含まれる各駅の駅名、各駅の基準点からの距離程が表示された駅線をダイヤ図内に表示する手段と、各駅の内、他の線区に属する分岐駅に対応した駅線の近傍に、分岐先の他の線区が対応付けられた分岐ボタンをダイヤ図内に表示する手段と、分岐ボタンが押下された場合に、分岐先の線区コードに基づいて駅順データおよび分岐データを読込み、ダイヤ図内に表示している線区に係る駅線の一部を分岐駅を起点として他の線区に属する分岐駅以降の駅線に切り替えて表示する手段と、を有するダイヤ作成装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-201153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
線路配線が単純な路線では、ダイヤ図上の列車スジが交差している場合、物理的な支障により実現不可能な不合理な運行計画であることが視覚的に把握できる。しかし、従来のダイヤ図では列車が走行する番線や運転線路の違いを視覚的に表現できないため、線路配線が複雑な路線においては列車スジの交差が運行計画の不合理性を表していない。このため、不合理な運行計画を的確に表示できる輸送管理システムが求められる。
【0006】
本発明は、運行計画の物理的な不合理性をダイヤ図上で迅速に把握可能に表示する輸送管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、移動体の運行計画を表示する輸送管理システムであって、所定の演算処理を実行する演算装置と、前記演算装置がアクセス可能な記憶装置とを有する計算機によって構成され、前記演算装置が、移動体の運行計画、線路配線、及び移動体の走行経路に基づいて、一つの次元が時刻であり、二つの次元が平面上における移動体の位置を表す三次元空間において移動体の先頭位置を示す第1軌跡を算出し、前記算出された第1軌跡を三次元空間に表示するためのデータを生成する軌跡描画部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、不合理な運行計画を直感的に理解できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
鉄道運行管理業務における本発明の位置付けを示す図である。
本発明の実施例の輸送管理システムの構成を示す図である。
本実施例の輸送管理システムが列車の運行を管理する線路配線を示す図である。
本実施例の運行計画情報の構成例を示す図である。
本実施例の線路配線情報の構成例を示す図である。
本実施例の駅・番線情報の構成例を示す図である。
本実施例の経路情報の構成例を示す図である。
本実施例の列車情報の構成例を示す図である。
本実施例の進路情報の構成例を示す図である。
本実施例の時刻情報の構成例を示す図である。
本実施例の近接警告情報の構成例を示す図である。
本実施例の列車軌跡情報の構成例を示す図である。
本実施例の支障領域情報の構成例を示す図である。
本実施例の近接警告位置情報の構成例を示す図である。
本実施例の輸送管理システムが実行する処理のフローチャートである。
本実施例の輸送管理システムによる表示例を示す図である。
図16に示す表示例を時間軸方向から見た概念図である。
本実施例の列車軌跡描画処理のフローチャートである。
本実施例の支障領域描画処理のフローチャートである。
本実施例の列車在線領域描画処理のフローチャートである。
列車軌跡情報の分割の例を示す図である。
列車の運行を線路配線図上に示す図である。
列車軌跡情報の分割の別な例を示す図である。
列車在線領域描画処理による表示例を示す図である。
本実施例の列車専有領域描画処理のフローチャートである。
本実施例の列車専有領域描画処理による表示例を示す図である。
本実施例の進路設定領域描画処理のフローチャートである。
本実施例の進路設定領域描画処理による表示例を示す図である。
本実施例の近接警告描画処理のフローチャートである。
本実施例の近接警告描画処理による表示例を示す図である。
本実施例の列車在線描画処理のフローチャートである。
本実施例の列車在線描画処理による表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、鉄道運行管理業務における本発明の位置付けを示す図である。
(【0011】以降は省略されています)

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